湯西川温泉 第2部

 湯西川温泉には温泉宿もあれば、公衆浴場もあります。ここでは「湯西川温泉公衆浴場」と「湯西川温泉 薬研の湯」について記します。薬研の湯についてはこちらからすぐに見ることができます。
 「湯西川温泉 金井旅館」については第1部をご覧下さい。
温泉名ゆにしがわおんせん
湯西川温泉
施設名ゆにしがわおんせんこうしゅうよくじょう(やくしのゆ)
湯西川温泉公衆浴場(薬師の湯)
所在地とちぎけんにっこうしゆにしがわ
栃木県日光市湯西川
場所概略東北自動車道の西那須塩原ICより国道400号線を西へ行く。そのあと、国道121号線を南下し、県道249号線に行くため右折する。あとはまっすぐ。湯前橋という小さな人道橋のたもとにある。
駐車場なし。路上駐車するか、山城屋ホテル前バス停に公共駐車場あり。5台くらい停められる。無料。
営業時間24時間 年中無休
料金\0
風呂数混浴内風呂1
脱衣所男女共用1
泉質アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
湯色無色透明
問合せ先0288-97-1126
入湯日2001/7/9
感想普通の共同浴場といった感じ。素朴な雰囲気だった。
評価5

 湯西川温泉 湯西川温泉公衆浴場は、私が「一人旅 −北へ−」編で73番目に行った温泉です。そして、60番目に入った温泉です。
 湯西川温泉は塩谷郡栗山村の山奥にあります。
 湯西川温泉に行くには、東北自動車道の西那須野塩原ICより国道400号線を北西へ行きます。途中、塩原温泉郷を通過して、ひたすらまっすぐ行きます。突き当たると国道121号線と交わるので、そのT字路を左折します。それから、国道121号線を約16km南下します。すると、県道249号線と交差するのでそこを右折します。県道249号線は山道になっていてカーブが多いですが、それほど険しい道ではありません。約16.5kmの道のりを行けば、湯西川温泉街に付くことができます。また、日光宇都宮道路の今市ICより行くこともできます。日光宇都宮道路の今市ICより国道121号線を約30km北上すれば県道249号線と交わります。あとは同じです。
 電車の場合は、野岩鉄道会津鬼怒川線の湯西川温泉駅が最寄り駅になります。しかし、そこからだと約16.5kmもの道のりを歩くことになりますので、バスを利用した方が賢明です。バスは東部ダイヤルバスから湯西川温泉行きのバスが出ているので、それに乗ってください。約30分で、山城屋ホテル前というバス停に着きますので、そこが金井旅館に一番近いバス停になります。駅は川治温泉と一緒で温泉名がそのまま駅名になっているのですが、湯西川温泉は駅から温泉までは遠く不便ですね。同じ路線でもかなりギャップがあります。これはどうにかならないのでしょうか?
 湯西川温泉は平家落人(おちうど)の地として語り継がれて来た場所です。湯西川に逃れた平忠実は川からお湯が湧いているのを発見し、傷を癒したそうです。今では、平家落人民族館、平家の里、そして平家塚などがあります。また、平家大祭が6月の5、6、7日に行われています。
 湯西川温泉 湯西川温泉公衆浴場は県道249号からはちょっと見えにくい場所にあります。左側にあるのですが、細い路地にあるため見逃してしまうかもしれません。ですから、山城屋ホテル前バス停を目印にして探してください。バス停には5台くらい停められる駐車スペースもありますので、そこに一時的に停めて探してみてください。他の目印としては「湯前橋」という小さい橋の手前、そして金井旅館の向かい側にあるということです。これでわかると思います。
 湯西川温泉公衆浴場の近くには薬研の湯もあります。薬研の湯についてはこの下をご覧下さい。
薬研の湯から湯西川温泉公衆浴場を撮影

 湯西川温泉公衆浴場はひなびた古い木造の建物です。木の表面が黒く変色していて、歴史ある建物だなあと思いました。外観は廃屋のような印象がありました。でも、ちゃんと中には立派な内風呂があります。満願寺温泉の満願寺温泉共同湯でもそうですが、公衆浴場というのは外観から公衆浴場というのがわからないものが多いですね。  入口は薄暗い感じでした。う〜ん、ちょっと不気味です。というのが入る前の私の印象でした。でも、思い切って扉を開けたとき、ちゃんと浴槽がありました! お湯も張っていました!! 公衆浴場だぁ〜!と感激してしまいました。(^o^)
フラッシュなしで撮影しました。
 窓の面積が広くて、晴れていれば窓からの日差しで中は明るくなるかもしれません。しかし私が行ったときは曇りだったので、左の写真のように薄暗かったです。
 湯西川温泉公衆浴場は混浴内風呂です。脱衣所は男女共用です。棚があるだけといった感じでした。服を脱いで、私は内風呂に入りました。先ほどの金井旅館の露天風呂とは違って、ちょうどいい温度のお湯でよかったです。お湯は無色透明でした。窓からは湯西川を見ることができます。残念なのは、立たないと見れないということです。誰もいなかったので、くつろいでしまいました。
 なお、この湯西川温泉公衆浴場は「薬師の湯」とも呼ばれているそうです。今回はかっこ書きで記させていただきました。
 このような無料の温泉施設がいつまでもあって欲しい、と思いました。


温泉名ゆにしがわおんせん
湯西川温泉
施設名やっけんのゆ
薬研の湯
所在地とちぎけんしおやぐんにっこうしゆにしがわ
栃木県日光市湯西川
場所概略東北自動車道の西那須塩原ICより国道400号線を西へ行く。そのあと、国道121号線を南下し、県道249号線に行くため右折する。あとはまっすぐ。湯前橋という小さな人道橋のたもとにある。湯西川温泉公衆浴場の対岸にある。
駐車場なし。路上駐車するか、山城屋ホテル前バス停に公共駐車場あり。5台くらい停められる。無料。
営業時間24時間 年中無休
料金\0
風呂数混浴露天風呂1
脱衣所なし
泉質アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
湯色無色透明
問合せ先0288-98-0331
入湯日2001/7/9
感想すばらしい。湯西川の近くにあり、川の流れを聞きながらくつろげる。浴槽はお湯が出るところが熱く、浴槽が浅い。下流へ行くほどちょうどいい温度になり、浴槽もちょうどよい深さになる。いいつくりになっている。
評価5

 湯西川温泉 薬研の湯は、私が「一人旅 −北へ−」編で74番目に行った温泉です。そして、61番目に入った温泉です。ここが今回の一人旅で最後に行った温泉になります。14日間の長い旅の終焉です。
 湯西川温泉に行く方法は、上をご覧下さい。
 湯西川温泉 薬研の湯は湯西川をはさんで、湯西川温泉公衆浴場の対岸にあります。湯西川温泉公衆浴場と同じで、湯前橋のたもとにあります。周りにはさえぎるものが何もありません。女性にははっきり言って入浴するにはつらい場所です。しかも、脱衣所もありません。また、湯前橋から丸見えの状態です。湯西川で釣りをしている人たちからも丸見えです。そんな場所にポツンと薬研の湯はあります。
 私はそんなことはおかまいなしに服を脱いで入りました。浴槽の手前のほうから入ったのですが、ちょっと熱かったです。しかし入浴できる状態でした。入浴しながら浴槽をいろいろと調べてみると、手前の方、つまり下流の方は浴槽の深さもちょうどよく、温度もよかったです。しかし、奥の方、つまり上流の方へ行くとだんだんと浅くなり、湯温も熱くなっていました。上流の方から熱いお湯が出ていました。そのお湯が浅いところから深いところへ自然の摂理で流れていました。そして、これまた自然の摂理で外気によって冷やされたお湯は下流のほうでちょうどいい温度になっていました。この造りがすばらしいと思いました。この浴槽は岩盤をくりぬいて造られているのですが、ちゃんとお湯の流れを考慮して造られていました。すばらしい設計者です! この設計者を尊敬してしまいました。
 眼下には湯西川が流れ、それを堪能することができます。そして、さえぎるものが何もないので、広い大空を見上げながら、浴槽のすばらしい構造に敬意を抱いて、のんびりとくつろぐことができました。
 なお、この薬師の湯は金井旅館が無料で開放してくれているところです。金井旅館に感謝して、これからも大事にしていきたいですね。
 「一人旅 −北へ−」の最後を飾るのにすばらしい場所でした。
 このような無料の温泉施設がいつまでもあって欲しい、と思いました。

奥は浅く、熱いです!
手前が深く、ちょうどいいです。
岩壁にはお札がかかっていました。


 そして、私は帰路へ向かう・・・。また次の旅に出るために・・・。


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