明礬温泉 ヘビん湯

温泉名みょうばんおんせん
明礬温泉
施設名へびんゆ
ヘビん湯
所在地おおいたけんべっぷしみょうばん
大分県別府市明礬
場所概略大分自動車道の別府ICより県道11号線を北上する。坊主地獄先交差点を左折して、国道500号線に入る。明礬温泉街の手前の右カーブを左へ入り、林道をまっすぐ進む。未舗装道路になり、Y字路を左に下る。浄水場を過ぎて、さらに上ったところ。そこから川に行く。
駐車場なし。近くに空きスペースがあり、駐車することができる。5台くらい停めることができる。
営業時間24時間 年中無休
料金\0
風呂数混浴露天風呂3
脱衣所男女共用1
泉質単純温泉
湯色無色透明
問合せ先0977-24-2828(別府市観光協会)
入湯日2003/8/20
感想アブが多かった。しかし、一緒にいたおじさんに虫除けスプレーを貸してもらった。感謝。川の近くにあり、川のせせらぎを聞きながら入ることができる。一番上の浴槽が一番大きくて入りやすい。
評価5

 明礬(みょうばん)温泉 ヘビん湯は、私が「一人旅 −九州へ−」編で4番目に行った温泉です。そして、4番目に入った温泉です。
 明礬温泉は別府市街地の西にあります。
 明礬温泉 ヘビん湯に行くには、途中までは鍋山の湯、あるいは泥湯と同じ道のりになります。詳しい行きかたは鍋山の湯に書いてあるので、そちらをご覧になってください。
 国道500号線の右カーブ手前の道を左に入り、上っていきます。そして、上り坂と下り坂に分かれるY字路で、左の下り坂の道に行きます。ちなみに、右の上り坂の道を行くと明礬温泉 鍋山の湯に行くことができます。
 下りの道を進んでいくと、木々が道を覆うように立ち並んできまます。鍋山の湯に行くのとは逆で、開放的な景色ではなくなります。
 しばらく道なりに進んでいくと、木に小さな看板が下がっている場所が出てきます。看板には「恵比須」と書いてありました。でも、岩なんてどこにもないような・・・。恵比須岩をご存知の方がいらっしゃったら教えてください。
 さらに直進すると、右側に神社が出てきます。なぜこんなところに神社が!? ものすごく不思議でした。というより、怪しいです。(^^; でも、ヘビん湯への目印にはなると思います。
 目印になると思い、私は写真を撮るために車を降りました。神社の鳥居には「恵美須」と書いてありました。さらに鳥居の下をくぐり奥へと進みました。奥には神社の名前を記した木の看板となぜか犬の人形がありました。木の看板には「恵比須神社」と書いてありました。どちらが正しいのでしょうか? 神社の名前が「恵比須神社」で、その神様の名前が「恵美須神」なのでしょうか。まあ、どちらでもいいんですけどね。でも、犬の人形がとても怪しいです。(^^; 今でも置いてあるのでしょうか。

神社の鳥居です。 木の看板と犬の人形です。
怪しい・・・。(^^;

ヘビん湯の入口です。
右のわき道を下ります。


 そんな怪しい神社を過ぎてさらに行くと、今度は右側に浄水場が出てきます。浄水場を過ぎるといよいよ明礬温泉 ヘビん湯に到着です。
 浄水場を過ぎて直進すると、道の両脇が広くなる場所が出てきます。そこがヘビん湯の入口です! 私が行ったときには車が駐車されていたので、すぐにわかりました。
 私もここで車を停めました。そして、車を降りて右のわき道を下りました。下ると川が現れます。その川の近くにヘビん湯があります。
 ヘビん湯には混浴露天風呂が3つあります。4つあると書いてあるホームページもありますが、川の増水で1つがなくなってしまうときがあるそうです。私が行ったときは3つでした。
 浴槽は段になっています。一番上に大きめの浴槽がありました。その奥に小さめの丸い浴槽、そして一番下に普通の大きさの浴槽がありました。
 一番上の浴槽の上には脱衣所があります。でも、脱いだ服を置くだけといった感じの簡易的な脱衣所でした。浴槽からは丸見えです。女性の方であれば、この脱衣所よりも茂みに隠れて着替えたほうがいいような気がしました。
 脱衣所で服を脱いで、私は一番上の浴槽に身を沈めました。ちょうどいい温度のお湯でした。お湯は単純温泉という感じで、あまり特徴はありませんでした。
 しばらくしてから、小さい丸い浴槽、そして一番下の浴槽にも入りました。一番下の浴槽はぬるかったです。段が下がるにつれて温度が低くなっていました。私は一番上の浴槽が大きくて、お湯の温度もよかったので、そこで落ち着こうと思い、再度一番上の段の浴槽に身を沈めました。
 木々に囲まれて川のせせらぎを聞きながら入浴できるのはやはり気持ちがいいものです。しかしこのあと、気持ちいいことばかりではない事態が起きてしまったのです。
 私が一番上の段の浴槽でのんびり入浴しているとき、なにやら顔にチクリと痛みを感じました。誰だ、私の入浴を邪魔するやつは!?と思ったのですが、誰もいません。しかし、私の周りでブーン、ブーンといういや〜な音が! アブだ!! しかも1匹だけではなく、何匹も私の顔めがけて攻撃してくるではありませんか! こんなにアブがいるなんて思いもしませんでした。でも、温泉に入り続けるためには彼らを追い払うほかありません。私は手で追い払ったり、顔にお湯を付けてアブが来ないようにしました。しかし、多勢に無勢で勢いは収まりそうにありませんでした。このままでは退散せざるを得ないと思ったそのとき、救世主が現れたのです。
 私がアブと格闘している間に、おじさんが入浴してきました。地元の方らしき人でした。その人は虫除けスプレーを顔や頭に塗ってから入浴してきました。実に用意周到です。このヘビん湯に通いなれている感じでした。そして、私がアブと格闘しているのをふびんに思ったのか、「これ、塗りなよ。」と言って、虫除けスプレーを手渡してくれたのです。私はありがたく頂戴して、そのスプレーを手に塗布してから、頭や顔に塗りました。すると、アブは私のほうに来なくなりました。すごい! 地元の方はやはりすごい!と思いました。本当に感謝です。m(_ _)m
 虫除けスプレーのおかげで、のんびりと地元の方と過ごすことができました。地元の方にお礼を言って、私はヘビん湯をあとにしました。
 出るとき、アブに顔ではなく体を刺されたのは言うまでもありません。痛かったです。(T_T)
 ヘビん湯には、その歴史と入浴マナーについて書いてある看板があります(下写真)。それによると、ヘビん湯は一度、台風によって崩壊してしまったそうです。しかし、地元の有志の方々が復元してくれたそうです。その恩恵を忘れずに、ゴミは持ち帰るなどのマナーは守って、これからもきれいなヘビん湯であり続けてほしいと思いました。
 このような無料の温泉施設がいつまでもあって欲しい、と思いました。

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