泥湯温泉 奥山旅館

温泉名どろゆおんせん
泥湯温泉
施設名おくやまりょかん
奥山旅館
所在地あきたけんゆざわしたかまつあざどろゆざわ
秋田県湯沢市高松字泥湯沢25
場所概略東北自動車道の一関ICより国道342号線を西へ行く。栗駒観光道路を経由して国道398号線へと行き、県道51号線を経由して川原毛地獄へ向かう途中にある。
駐車場専用駐車場あり。20台くらい停められる。無料。
営業時間宿泊者は24時間。日帰り入浴者は10:30〜14:30。
料金宿泊者は\0。日帰り入浴者は\700。
風呂数混浴半露天風呂2、男女別露天風呂各1、男女別内風呂各1、女性専用露天風呂1
脱衣所男女別各1
泉質酸性−鉄(II)−硫酸塩泉、硫黄泉(硫化水素型)、単純温泉
湯色茶褐色、白濁色
問合せ先0183-79-3021
入湯日2021/8/28
感想浴場は3箇所ある。「天狗の湯」、「川の湯」、そして「新湯(大露天風呂)」と呼ばれている。「天狗の湯」には混浴半露天風呂2つと男性用内風呂1つがある。混浴半露天風呂は上段と下段に分かれている。川の湯には女性専用露天風呂1つと女性用内風呂1つがある。そして、新湯には男女別露天風呂が1つずつある。天狗の湯は茶褐色のお湯だった。浴槽下には砂があった。お湯は硫黄のにおいがした。口に含めると酸味があった。新湯は単純温泉なのに白濁色だったので、驚いた。少し硫黄のにおいがした。浴槽下には砂利が敷かれていた。実測温度は男性用内風呂は41.0度C、混浴半露天風呂の上段の浴槽は39.1度C、下段の浴槽は41.7度C、そして男女別露天風呂は42.1度Cだった。加水あり、加温なし、循環・ろ過なし、入浴剤なし、そして消毒処理なし。天狗の湯は源泉温度67.5度C、pH値2.48。新湯は源泉温度88.3度C、pH値3.8。
評価5

 JR東日本の旅行企画で「地・温泉」というのがあります。これは新幹線と温泉施設の宿泊がパックになった旅行企画です。
 この「地・温泉」を利用して、2021年1月に私たちは知内温泉 ユートピア和楽園 知内温泉旅館に行きました。そのとき私は、このままでは「地・温泉」がなくなってしまうのではないかと不安だったのですが、2021年8月時点ではまだありました。
 しかし、新型コロナウイルス感染症の影響がまだ収まらないので、「地・温泉」が早期終了してしまうのではないかと思い、今回は泥湯温泉 奥山旅館に行くことにしました。

 新幹線のつばさに乗りました。終点の新庄まで行きます。約3時間40分乗車します。
 この新幹線ですが、東北新幹線のやまびこと連結されて東京駅を出発します。そして、福島駅で切り離しが行われて、東北新幹線と山形新幹線とに分かれて、それぞれの終点まで向かいます。
 山形新幹線は、福島駅からは在来線の奥羽本線の区間を走行することになります。そのため、厳密には「新幹線」ではありません。ミニ新幹線とも呼ばれています。
 終点の新庄駅に到着です。途中下車できたので、いったん外に出ました。
 新庄駅では南側(新幹線側)と北側(奥羽本線側)で2本のレール(軌条)の間隔(軌間)が違います。新幹線車両を走行できるように、福島駅〜新庄駅間の軌間を改軌したからです。改軌とは、レールの間隔を変更することです。
 新幹線の軌間は標準軌と呼ばれている間隔です。1,435mmになります。一方、奥羽本線は狭軌あるいは日本標準軌と呼ばれている間隔になります。1,067mmになります。
 左写真は新幹線側のホームになります。こちらは標準軌(1,435mm)になります。
 奥羽本線側のホームです。こちらは狭軌(1,067mm)になります。
 新庄駅から奥羽本線で湯沢駅まで行きます。2両編成の列車でした。約1時間乗車します。
 秋田県の湯沢駅に到着です。
 ここからこまちシャトルで泥湯温泉まで行きます。こまちシャトルとは、タクシーを使った予約制の乗合交通サービスです。湯沢駅から泥湯温泉まで行くこまちシャトルがあるので、それに乗ります。約45分乗車します。
 その前に時間があったので、私はゆざわ温泉 ゆざわ温泉に行きました。
 こまちシャトルで泥湯温泉 奥山旅館に到着です。ちなみに、泥湯温泉の近くには川原毛地獄 川原毛大湯滝があります。
 泥湯温泉には2021年8月現在、「奥山旅館」と「小椋旅館」の2つの旅館があります。以前は豊明館、中山荘という旅館も営業していましたが、現在は廃業しています。
 この奥山旅館ですが、2016年7月13日午前3時頃、本館や別館など3棟が全焼する火事がありました。その火事で男性従業員1人が死亡しました。その後、全焼した建物を再建し、2019年4月15日に復活開業しました。
 私たちが宿泊した部屋「しどけ」です。ちなみに、しどけとはキク科コウモリソウ属の植物の名前です。モミジガサの別名になります。モミジのような形の葉が傘のように開くことから、この名が付いたそうです。
 奥山旅館の浴場、「天狗の湯」と「川の湯」です。写真正面が天狗の湯です。右奥が川の湯です。
 天狗の湯には混浴半露天風呂2つと男性用内風呂が1つあります。川の湯には女性専用露天風呂1つと女性用内風呂が1つがあります。
 浴場内は写真撮影禁止だったので、浴槽の写真は撮れませんでした。
 天狗の湯ですが、脱衣所から入ると内風呂がありました。内風呂の浴槽の下には砂が少し溜まっていました。お湯を攪拌すると、その砂が舞い上がって、お湯がより濁った茶褐色になりました。
 混浴半露天風呂は上段と下段に分かれていました。上段の浴槽は少しぬるめのお湯でした。実測39.1度Cでした。下段の浴槽はちょうどいい温度のお湯でした。実測は41.7度Cでした。
 混浴半露天風呂もお湯は茶褐色でした。こちらも浴槽の下には砂が溜まっていました。温泉の成分の濃さが感じられるお湯でした。泉質は旧泉質名だと酸性緑礬泉になります。新泉質名だと酸性−鉄(II)−硫酸塩泉になります。
 ちなみに、泥湯温泉のお湯が濁っているのには言い伝えがあります。昔、ある乙女が病気に苦しみ温泉に入りたいと思っていたのですが、お湯の色が透明だったので入るのに躊躇していたそうです。そのときに天狗が現れて、お湯を濁してくれたそうです。その乙女は温泉に浸かり、病気も回復したと伝えられています。それが「天狗の湯」という浴場の名前の由来になっているようです。
 新湯(大露天風呂)の入口です。新湯は奥山旅館の向かい側にあります。
 新湯は天狗の湯とは違う泉質になります。こちらは単純温泉です。単純温泉といえば無色透明で当たり障りのないお湯が多いのですが、この新湯のお湯の色は白濁色でした。しかも少し硫黄のにおいがしました。
 浴槽の下には砂利が敷き詰められていました。実測温度は42.1度Cでした。
 夕食です。
 朝食です。


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