令和6年度事業計画・収支予算
事業計画について
当財団は、東北インテリジェントコスモス構想を基礎とし、「東北に生まれる科学技術を推進し、東北文化の体系化とその発信」を図ることにより、東北を、我が国の科学技術と未来文化における頭脳エリアと新産業・文化の発信の拠点にし、我が国の繁栄秩序の構想に寄与していこうとするものである。
本年度においても、当財団は、自然科学研究及び人文社会科学に対する助成事業、及び国際的研究交流に対する助成事業を円滑に行うことにより、当財団の目的である助成事業の一層の充実を図っていく。
1.自然科学研究に対する助成事業（定款第4条第1号）
1）インテリジェント・コスモス奨励賞への助成（10テーマ、総額180万円）
東北地域に芽生えている独創的な科学技術のシーズを発掘し、基礎研究の充実と研究成果を通じて産業界及び地域社会における実用化・新規事業の創出等を図るため、40歳（医歯薬系は42歳）以下の若手研究者及び東北地域の活性化、発展に寄与するような研究に取り組んでいる公設試験所等の研究者又はグループに対して「インテリジェント・コスモス奨励賞」を授与し、併せて研究助成金を交付する。
2）実用化研究への助成（＠40万円×2テーマ）
東北地域における新産業創出の推進を図るため、令和5年度に行ったインテリジェント･コスモス奨励賞受賞者の研究実績報告書に基づき、研究報告書評価委員会において、実用化・事業化の観点から新技術の創出の可能性、あるいは研究成果として得られる技術のレベルが既存の技術水準に比して高いものであると認められる等の評価・現地調査を行い、評価が高いものに対して継続して助成を行う。
2.国際的研究交流に対する助成事業（定款第4条第2号）
1）国際学会への助成（＠10万円×5テーマ）
国際的研究交流を東北地域全域において促進し、科学技術の発展と独創的学問の進歩向上に資するため、東北地域における各種国際会議の開催に対し助成を行う。
3.その他の事業（定款第4条第3号）
1）インテリジェント・コスモス東北文化奨励賞（＠10万円×2テーマ）
科学技術の推進を図る事業（インテリジェント・コスモス奨励賞）に加えて、東北が生み出した先見性のある文化を体系化して、内外に発信する優れた活動に対し「インテリジェント・コスモス東北文化奨励賞」を授与し、併せて研究助成金を交付する。
2）ホームページ等による広報活動
助成事業の公募情報、選考結果の公表、実用化研究報告、財団の活動状況、財務状況をホームページで公開することにより、財団の活動について浸透を図るとともに、公益法人としての社会的透明性を確保する。
また、「財団ニュース」を発行し、東北地域の主な研究機関及び関係する県・市等の関係機関へ本財団の活動状況の周知を図るとともに、令和４年度実用化研究助成者に寄稿依頼し、現在の活動に関する小文を掲載する予定である。
3）理事長、常務理事による自治体訪問
各自治体における起業支援や技術シーズの事業化・産業化支援などの取り組み、特に実用化研究とのつながりについて現状把握と意見交換することを令和５年度に引き続き計画し、令和６年度は青森県及び岩手県を訪問する予定である。
