里山に登る
私の住む山形県は名前のとおり四囲が山である。
町のすぐ傍まで山が迫っている。
子供の頃からその山を当たり前の存在として成長してきた。
従って子供の頃から山に分け入り探検家気分でさまよったものである。
その頃の山には炭焼き、炭鉱堀、猟師、杉の枝落とし、杉葉拾い、木の伐採等の多くの
働く人がいた。その人たちが住む村も多く存在していた。
当時はもちろん林道などという便利な道はまれであり、全て人が自力で道を切り開いて
作って行った。
だからいつも山はにぎやかだった。必ず人に会ったものだ。寂しくなんかなかった。
今は違う。山には誰も居ない。従って熊や猿、カモシカ等の動物はまっすぐ町まで下って
くる。
全国いたる所に葉山、羽山という名称の山がある。時には端山とも呼ばれたりする。
この名称は里人の宗教的風習に基づいている。
人が死ぬとその魂は直ぐには浄土に昇っては行かない。
最初は里に最も近い端の山の頂に留まって自分の家族を見つめ続けるのだ。
その後一年経過後安堵して更に奥の山に昇っていく。
人々はこのことを風習として理解して種々の儀式や祭りを行って先祖の霊との交流を
大切にしてきた。
近年この「はやま」の意義が忘れられている。誰も里に近い山には低いといって
登ろうとしない。
アルプスやヒマラヤなどという高山だけを目指すようになっている。
私たちはもう一度この端山、葉山を見つめなおす必要があるだろう。
そこで私にとって最も身近な山形市周辺の山に登っていこうと思う。
次にこれまでに登った端山について写真を添えながら紹介していこうと思う。
(1)上山市 三吉山に登る 平成20年10月16日
(2)山形市風間の大岡山に登る 平成20年12月15日