新編こどもとり図鑑
オオハクチョウ
○ オオハクチョウ
冬になると各地からハクチョウの便りが聞かれる。オオハクチョウはシベリヤやオホーツク海沿岸(えんがん)で繁殖(はんしょく)し、日本へは冬鳥として本州以北に飛来し、越冬する。雌雄(しゆう)同色で全身が白いが、頭からクビにかけて黄褐色(おうかっしょく)に染まっている個体が多い。クチバシは先端が黒く、基部が黄色で、黄色い部分の先端がとがっている。クビが長く、足は黒い。若鳥は灰褐色で頭とクビは色が濃い。コォーコォーと鳴く。繁殖は一夫一妻で水辺に巣作りをし、メスが産座を作り卵を産む。メスのみが抱卵(ほうらん)し、約36日ほどで孵化(ふか)する。子育ては雌雄共同でする。ヒナは孵化して約2ヶ月で飛べるようになる。体重が10kgを越え、空を飛ぶには限界の重さがある。そのため、離陸するときには助走が必要となる。それにしても3000km離れたところから飛来することは驚異的(きょういてき)である。オオハクチョウは北日本や日本海側に多く飛来する。たべものは草食で、水中や水面で水草を食べる。首が長いため深い水底まで採食できる。また、陸上では落穂や青草を食べる。





オオハクチョウはオス、メス同色で一羽の時はなかなか見分けがつかない。
家族で行動するときは先頭がメスの母親。
最後尾がオスのお父さんで、周囲を警戒しながら進みます。
その間に挟まって、子どもが泳ぎます。
とても家族のきずなが強い鳥です。


鳴き交わし

母親と子

家族
越冬して春になると、盛んに鳴き交わしを始めます。
愛の確かめ合いと同時に北に帰る頃になります。
このころになると親も子もよく食べるようになります。
北に帰る準備をはじめ、体力をつけていきます。




鳴き交わしも最高潮に達すると羽を広げ、ダンスを始めます。
飛ぶ姿は純白でとても優雅です。
飛ぶ準備を終えると先頭の一羽が鳴くと同時に飛び立ちます。
ハクチョウ類は体が重く、助走しながら飛び立ちます。
新編こどもとり図鑑
0.標識鳥 1.コブハクチョウ 2.オオハクチョウ 3、コハクチョウ 




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