Winter Concert 2000-2001
Dohmoto Dome de Daininki

本編 / MC*12・30 / MC*12・31 / MC*01・01 

 

■こどものせかい。
冬コン東京ドームも3年回目ですね。すっかり慣れっこな感じで売店のホットドッグなんかを食ってみたりしました。でもマズイ(笑)。今回のセットは剛が原型をレゴで作ったそうで、「おもちゃ箱をひっくりかえしたような」イメージだとか。「南国お城セット」(そんなものはないんですが)をそのまんま組み立てたような仕上がりです。ステージ中央に2つ、でっかいクレーン車が剥き出しで置いてあるのがちょっと特異かな。正面ステージがお城になっているんですが、お城にはくまさんやらパイナポーやらのデッカイぬいぐるみが、無造作にぽいぽいっと置いてあります。ついでにジュニアもぽいぽいっと置いてある感じ(笑)。更に開演までは、蛇が6頭、お城を守るかのようにうねうね動いています。←風圧で動くバルーンみたいなもの。別に蛇年になんてちなまなくてもいいんではないかしら。コワイんだもん(^_^;)。正面ステージからは、センター・上手・下手に花道がついております。今回左右の花道がちょっと短い。そしてセンター花道先端には2つ、左右花道には各々1つずつ、例の手動クレーンがついています。センター花道中ほどには、4つぐらいまで分離して回転する円形リフト。このリフトは夏コンにもありましたけど、2000年の新製品なんだろうな(ちなみに1999年の円形リフトは回転するだけでした)。よく聴いてると、客入れはディズニーの曲をオルゴールでアレンジしたもの。まさにおもちゃ箱な雰囲気をかもしだしとります。

客電ついたままで、ゆったりとしたテンポの『KinKi Kids Forever』を歌いながら、ジュニアがわらわらと出てまいります。みんな白くてブカブカでホワホワなお洋服を着ててカワイイ。帽子にステッキまで持って…これは、雪の精なのかなあ。なにやらセンター花道中央にが置いてあり、妖精さんたちはそれに興味津々のようです。しばらく遠巻きに観察していましたが、やんちゃな妖精が遂に箱を開けちゃいます。で、暗転


■星の王子様。
箱から飛び出したのは、2つの星がドームの天井を元気に飛びまわります。時に重なり合いながら…(笑)。ふふ、この演出、暗転のタイミングもかなり心憎く、また夢があってとても好きでした。折角の天井なんですから、スクリーンとして使うのはとても有効だと思いますねえ。で、星がゆっくりとステージに降りてきて…遂にキンキさんの登場です。

発破とともに、あの正面のクレーン車に吊られて上空から登場。ちっさい籠のようなものに一応入ってはいますが、ほとんど素でクレーン車に吊られちゃってる感じです。しょっぱなはオドロキの『Hey!和』。それは読めなかったな〜。この曲は大好きなんですけど、吊られたまま歌ってる時間が長いもんですから、ものすごくもどかしい。早く!早く地上に降りてきて客をあっためてくれ!と思いながら見てました。そして「チュキダッチョ」はどうするのかしら、なんて固唾を飲んで見守ってましたら、これは光一さん担当なんですね。真面目な顔して、「…♪チュキダッチョ☆」ってやってて素敵でした(笑)。やっと2人して降りてきますと、センター花道を並んで直進!30日が特に印象深いのですが、剛が先に出てどんどんどんどん走ってくるんですよ。うわ、元気〜!でも髪は全部下ろしてまして、お目々はほとんど見えません。花道先端についたところで、キンキさん左右に分かれるんですけど、ここでも剛は「来い来い来い来ーい!」ってカンジで客をあおるあおる!いきなりトップギアなスタート。なんだかすごくコーフンいたしました。そして衣装は、なんというか、黒いラメのカーテンを体に巻きつけたような…(ワタシの語彙では説明不可能)。今回の衣装は全体的にラメラメしてて、シルバー&ゴールドが基調なような気がしました。きらびやか。


■勿体無いメドレー!
ここからいきなりのメドレー攻勢『KinKi Kids Forever』を差し挟みつつ、『夏の王様』『kissから始まるミステリー』『Natural Thang』『KinKiのやる気マンマンソング』『このまま手をつないで』…ってあまりにも勿体無いメドレーであります(T_T)。もう全部後半にじっくり聞きたい曲じゃないのよう。そんな曲を惜しげもなく、凝ったアレンジで短く短くつないでいきます。

『Natural Thang』の前で、上:花のモチーフが縫い付けてある白地シャツ、下:蛇柄で紫なレザーパンツにお召しかえ。そしてこの曲の間奏では、それぞれにソロダンスを披露。「Tsuyoshi Dohmoto!」と光一さんがイントロデュースすると、剛さんはアホの坂田を。腕立てガーやってた日もありましたね。その後は剛が「Koichi Dohmoto!」と紹介し、光一さんはバク転をキメる…ハズなんですが。これが見れたのは30日と元旦のみ。31日とカウントダウン(同じメドレーをやったので)では、剛が光一さんを紹介してくれなくて、「オレも紹介してよ〜!」などと言ってる間にダンスコーナーが終わってしまったのでした。光一さん…紹介されなくてもやればいいのに(^_^;)。言われるまでじーっと待ってる姿がなんとも。そして結局紹介されない姿もなんとも(笑)。元旦だって、紹介してくれたと言っても、間奏終わるギリギリくらいに「光一っ(なげやり)」とやっと振ってもらえたという状態でしたからねえ(^_^;)。

そしてやっぱり『このまま手をつないで』は、ワンパと言われようがマンネリと言われようがお約束と言われようが、コンサのラストにやって欲しいのです。だってこの曲歌う時の光一さんの顔といったらないのよ!すっごくいい顔。いつも。そういうのは最後の楽しみに取っておきたい(笑)。この曲って、光一さんに限らず歌うとすごくいい顔になる気すらしますねえ。ワタシは歌うと必ず涙が出る(笑)。「♪薄いセロファン〜、は〜ぐ、み〜たいに〜」あたりで。思い入れとかじゃなくて、一定の音程が肉体的にそうさせてしまうんじゃないかと思っちゃうほど。


■やっぱいい曲だった。『欲望のレイン』。
メドレーでは上手下手に移動しながらのステージングでしたが、2人一緒に正面ステージに戻ってきます。薄暗い照明の中、キンキさんは上だけスッケスケなシャツ(銀色系)に衣装替え。スローなテンポで何が始まるのかと思えば、『欲望のレイン』です。…すいません、この曲、「テンポ落とすと『火サス』のエンディングテーマみたいだ」とかゆってたのはワタシです(^_^;)。でも全然そんなふうにはなってなかったッスね。サビをワンコーラスしっとりと聴かせると、通常テンポのイントロがウワーっとフェイド・インしてきます。ここのダンスがちょっとスゴイ。2人で踊るダンスとしては、今回のプログラムで1、2を争うぐらいツボなとこ。この曲って、踊るにはちょっとテンポが速すぎるんですよね。そこを敢えて!という感じでガッといくのがたまらんス。のけぞる振りとかもあって、そこは結構目に焼き付きました。

嵐のようなダンスがおさまると、剛のフェイクがドームに響きまして、『スッピンGirl』へ。祝、復活!でもあのダンスの後であのフェイクをちゃんとやるには息を整えるのがかなり大変そうだ…(つーかここはパクですけども)。これを歌い始めるのは、正面ステージでも奥の一段と高くなっている壇上なのですけども。30日はこのフェイクのところで、剛さん思いっきり客にケツ向けて歌ってまして、横にいる光一さんも興味深そうにちょっとじっと見てましたね。つーか笑ってたわ(笑)。後に本人曰く、「正面切ってやるとブサイクすぎるから」とのことでしたが。しかしそんなに踏ん張らずとも。しょっぱなの英語のコーラス終わりで派手な発破がドーンときます。やっぱ発破ないとジャニコン始まらんでしょ


■1回目MC。
ここでスケスケシャツのまま、1回目MC。大体20分ぐらいは軽く喋ります。2人ともシャツの前をはだけているので、双眼鏡でじっくり腹部やら肩口やらを観察させていただきました。←すけべい。剛のオナカ、ぽっこり出てますね〜。ベルトにちょっと乗っかってるわ(笑)。そして肩のあたりはますますもって丸い!純粋に曲線としては美しいけど、人間としてはそのフォルムはおばちゃんやわ(笑)。一方光一さんは、いつもですと胃下垂のためむしろオナカはちょっと出ぎみのはずなのに、現在はそんな余地すらなし。ベルトも余って仕方ないんじゃないでしょうか(T_T)。

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■ラフな感じでMCから曲へと移ります。
MCで「これはもともと歌詞が英語だったんですよね…」って振っといて、英語ver.の『KinKi Kids Forever』を歌い出します。だからそのジュニアの振り付けはアリなのか(^_^;)?>サンちゃん。←オイオイ。友達か。この英語の歌詞、何かで公表して欲しいッスね。

きっとキンキさんは歌詞とか深く(敢えて)考えないようにしていることとは思いますが。「オレたちゃ永遠!」とか歌ってることになりますからね(笑)。だからかどうかは知りませんが、すっごくさらっとやってる感じがしました。しかしファンとしては、恥ずかしいとかじゃなく、どうにも意味がありすぎて、深く考えないようにしちゃう曲です。やっぱ特別。

キンキさんが引っ込むと、雑踏の音が聞こえてきます…突然舞台はニューヨークに。←ここからはイメージでお伝えします(笑)。道端では子供たち(大活躍の外人ジュニア)がリズムに身をまかせて揺れています。いつも危険と隣り合わせのこの街…(爆笑)。そこここで小競り合いが始まりました。ぼーっと見ておりますと、ジュニアで『Be Cool』が始まるんですね。気抜いて見てるのバレバレでよく憶えてない(^_^;)。この曲、ダンスがすごくカッコよくて、光一さんの「SHOCK」では一番好きでした。なんだよう、ジュニアじゃなくて光一さんの『Be Cool』が見たいゼ!と思ってましたら、サビになって大将登場。貫禄ありますねえ。♪I wanna just be cool…の「じぃぁ〜〜〜〜す」って伸ばすところがツボ。ちょっと光一さんの声じゃないみたい。衣装は全身シルバーのロングジャケット。遠目に見ると、フロントに入ってるラインが不思議なことに丸い形に反射して見えます。どういう素材なんやろ?終わり間際にステージ奥から、光一さんと同衣装で白い帽子を目深にかぶった剛がマシンガンを手に出てまいりまして。そこらへんにいるジュニアどもを皆殺しにして、幕。…こんなんアリ(笑)?


■中盤のヤマ場っしょ。
皆殺しのショックも冷めやらぬ間に(それはワタシだけですが)、『Misty』。この曲、コンサの中でもすごく重点がおかれてるように感じましたね。それだけキンキさんが気に入ってるってことなんだろうな。アレンジも曲の尺もほとんどアルバムのままちゃんとやります。うまく説明できないんですが、最初のBメロのちょっとしたブレイクに、2人で内側向きあってて、こちらをばっと振り向くところがあるんですよね。こういう線対称な振り付けってなんか新鮮。間奏のカラダをくねらせるとこもセクシーっすねえ。これで剛がお帽子をとってくれたら言うことないんですけど…。

続いて低ーい感じの音が流れてきます。なんじゃコレ?と思っていると。全然わかんなかった。『雨のMelody』なんですね。アレンジがかなーり変わってまして。音とるのも大変な感じのコード。カッコイイけど、このコードはキ、キモチワルイ(^_^;)。前回の夏コンの「雨メロ」は、微妙にほどこされたアレンジでそれはそれは素晴らしかったんですけどね…正統派な曲はアレンジで遊ぶと逆効果なのかしら。曲終わりで光一さんはけて、剛1人、ジュニアとステージに残されます。

ここからは剛のソロダンス。そのままセンター花道中程まで進んで、ブレイク系で激しく踊りまくります。音楽もちょっと不穏な感じなのとあいまって、表現は陳腐ですが、まさに壊れたロボット。目深にかぶった帽子をちょっと上げたり下げたりしながら、狂ったボルテージがどんどん上がっていきます。それが頂点に達したとこで、光一さんにバトンタッチ…ここの流れがとても素晴らしかったです。剛の作った空気をそのまんま光一さんに明け渡した感じ。


■やってくれるわ。少年暴君。
薄暗い緊迫した空気のなか、正面ステージの中央にある小さなセリが、フッ…と上がってきて、光一さん登場。ああ、もうこの登場からしてかっこいいのであります(T_T)。下からほのかにライトがその姿を照らしてる。ワタシは思わず声が漏れたね。今回はまさにマイコージャクスンといいますか。白い衣装なんですが、ベルトがしっかりジャケットの上からしまってたりしてまして、なんとも軍服ふうです。海軍だわ!いや、ところどころ鋲打ちしてあるからSだわ(笑)!ふふ、占領地を視察にきた若き総帥(何のだ)ってイメージっす。「少年暴君」という称号を捧げたいですね。ほんといつも楽しませてくれます。この曲(光一ソロ・タイトル不明)は光一さんの自作曲なんでしょうか。もう「Falling」とか作っちゃうような人だから、聞いただけではあまり自作かそうでないかわからないんですよねえ(^_^;)。「Falling」もかなりのダンスナンバーでしたけど、今回のはより群舞を意識した曲。後ろを固めるMAがほんとにしっかりしている(少々しすぎなほど)ので、見ごたえありまくりです。


■特に感想はないんですが(^_^;)。十二月。
続いて剛ソロ、『十二月』。ガラッと空気が一転します。剛の衣装はもこもこしたテディベアのようなベージュのコートに、中は同色系の細かい豹柄(?)Tシャツ。3つのビジョンには歌詞が映ってます。途中からはステージ上に雪が舞いまして、非常にウツクシかったです。あれは人工雪なのかな。泡みたいなやつかも。でも短い時間しか降らないんですよね。効果の都合なのかもしれないんですけども、もっと早くから降らして欲しかったナ〜、なんて。元旦には雪に加えて、細かい銀紙がたくさん吹き上がりまして、これも雪のようでとてもキレイでした。この曲では剛はギター持ってなかったんで、間奏部とか手持ち無沙汰な感じで後ろを向いてました。たぶん、ただ後ろを向いてただけだとは思うんですけど、なんか…ちょっとしんどいのかな、なんて思うときもありました。特に31日。序盤にクレーンの上で柵にもたれかかってしんどそうにしてたのも31日でした。カゼひいちゃったとかゆってましたもんねえ(涙)。


■お遊びコーナー!
「久しぶりにこの曲を歌うぜー!」と光一さんが元気に出てきます。MCで剛に「このチェッカーズが!」と言われてた赤いタータンチェックのスーツ上下。歌うは『たよりにしてまっせ』です。ホ、ホンモノだ〜!ファンになったのが比較的最近なワタシは生で聴いたことがありません。感激。さあ、やるぜやるぜ!叫ぶぜ!♪ほんまにたよりにしてまっせ〜、「ほんまにたよりにしてまっせ!」…アレ?♪くよくよ〜せんとまかしとき〜、「くよくよせんとまかしとき!」…アレアレ?ナニ、この沈黙。あの、光一さんが「せっ!(おそらく"say"のこと)」つったら死んでも歌う。それがキンキファンです。←オレが決定(笑)。合いの手なんてみんな大好きっぽいのに、なんでやらねえんでしょ。ちょっと淋しかったッスねえ。

続いて拓郎さんがやってきます。光一さんも「た〜くろ〜さ〜ん!」と嬉しそう。拓郎さんというか、アフロかぶってグラサンかけてアコギを手にした剛さんなんですけども。『結婚しようよ』を歌います。このとき光一さんは後方で、壇上の階段に腰掛けて体を揺らしながら聞いております。このときの表情がすごく無防備でツボなんですよね〜。ほんとにとろけそうにほわわ〜んと聴いているときもありましたし、全然心ここにあらずで聴いてないようなときもありましたわ(笑)。拓郎さんがはけると、続いては達郎さんとばかりに、「ちょっと遅いですけども…」と光一さんが断り入れつつ、『クリスマス・イブ』。しかしこのラインナップ…媚売りメドレーってのはちょっとイジワルなネーミングかしら(^_^;)。

最後まで光一さんが気持ちよく歌い上げようとすると、「ちょちょちょちょいちょーい!」と頭にねじりハチマキを巻いた剛が乱入してきます。いいっすねえ、ねじりハチマキ。ダッサくて超カワイイ(笑)。ハードロックバージョンの『みちのく一人旅』。これがやたらかっこよくてノリがいい。光一さんも自分の歌を中断させられて文句ありげでしたが、「♪たとえ〜どんなに」からは一緒になって、熱唱。ついでにワタシも熱唱。最後はまた『たよりにしてまっせ』でシメて、2回目MCへ突入します。


■2回目MC。
ここでは基本的にジュニアとトークすることが多かったですね。秋山くんやハセジュンなどかなり活躍しておりました。31日はタッキーとツバサとアイバちゃんがきまして、一緒にトークしたりもしました。ここは長ーくなりがちでして、元旦には遂に1時間を超しました。いままでのMCの記録だそうですね。それまで調子こいて喋りまくってた剛が、光一さんに「もう1時間超しとるで」と言われて、ちょっと動揺してたのが面白かったです(笑)。

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■クレーン考。
MC終わってジュニアコーナー。あの、ここではないんですが。前半の曲のところで、めっちゃ張り切って踊ってるジュニアがいたんですけど、デッカイから衣装がつんつるてん。でも一向に気にしないではじけてたのがおかしくてしょうがなかったッス。もっといろんなサイズ用意したれよ(笑)。

dance waveによるジュニアの紹介が一通り済むと、各所にてんでバラバラに散ってたジュニアが、センター花道先端付近に集まり始めます。流れてきたのは『Burning Love』ですね。ウチのスピーカーでは全然わかりませんでしたが、この曲って冒頭の低音がすごいんですね。体が響きまくりです。みんな集まりきったところで、そのジュニアの真ん中からキンキさんが現れます。イントロに合わせた絶妙のタイミング。ここの登場シーンもかなりカッコよかった。衣装はキラキラ黒地に金色のデコレーションがついた…(またしてもワタシには形容不能)。たぶん本来はスタンドカラーのカッチリした衣装だと思うんですけど、2人とも襟元をキチンと閉めないで外していたのがなんか記憶に残ってます。そのままセンター花道先端のクレーンに乗り込み、客をあおります。そしてこのクレーンには勿論下から送風が来ておりまして、「下から送風を受けたら日本一の男」(レボにもチャゲアスにも負けません)の異名を持つ光一さんの独壇場となります(笑)。

しかしこのクレーンって考えた人すごいなあ、と思うのです。あの、ジャニコンって、「近くにくる」って体験がないと成立しないものだと思うんですね。それが他のアーティストのライブと大きく違うところ。横浜アリーナはキャパは1万2千ぐらいだったかと思いますが、あそこでは360度ステージを組むと、外周回ればスタンドでもかなり近くに感じることが出来る。しかしスタジアム級になってくると、近くに感じられる席ってのはかなり限られてきます。アリーナ席でも花道付近でもないと遠い(^_^;)。そういうのを少しでも解消するのがクレーンだと思うんですよ。少しでも近くにキンキさんをお届け、って感じ(笑)。そういえば30日、向かって左側のクレーンがガクガクしておりまして、剛が乗ったときはなにも言ってませんでしたが、光一さんが乗ったとき、「なんだコレ?!」ってビックリしてました。曲中なのに思わずマイク通して喋っちゃってましたからね。勿論ココはチェック入ったようで、翌日からはスムーズな動きになってました。それからカウントダウンのときなんですけど、今回ステージにある4つのクレーンが一度に全部動いたときがあって(たぶんブイの時)、かなり壮観でした。

「Burning Love」の最後は光一さんが台宙をキメて、『Rocketman』『あの娘はSo Fine』と盛り上げナンバーが続きます。しかし…2人ともちゃんと歌ってないなあ(^_^;)。特に「あの娘はSo Fine」なんてボロボロですや〜ん。口パクじゃないのがそういうところでわかるってのも問題あると思うぞ(笑)。このへんは盛り上がりに反比例してあまり憶えていませんワ。


■いい。剛ソロ。
ハードなギターの音が大音量で流れ、急速に静かでメロウな歌に収束していきます。剛ソロ2曲目。タイトルは…大阪で決めたという『パピュ〜ン』でホントにいいのかしら(^_^;)。ビジョンに歴代シングルクリップの映像が再編集されて、ちょっとしたムービーのようになって映し出されてます。これ見てるだけでも価値アリ。いろんなことが頭をよぎりました。剛、映画出て欲しいな〜、とかね。ああ、この人は「オレは淋しい」ってことを歌にして歌っていくだけで、一生食えるんだろうなあ、とか(笑)。この歌のときも髪はずーっと下ろしたままだったかと思うんですが、元旦は、途中で髪をがっと上にかきあげたんですよね。額に一筋髪の毛がはらりとかかってるのがすごく色っぽくて、やっぱ一生食えるよ(T_T)、とか思いを強くしたりして(笑)。でも、ちゃんと「自分の世界」を歌を通して実現してる。あの詞、音、そして映像に占有されたあの空間は、紛れもなく剛の世界でした。なんだか羨ましくさえ感じた。自分の生に迷う同朋としてね(笑)。アンタにはそんなに素晴らしいツールがあるじゃないの、って。いいソロでした。うん。

剛ソロではいつもFIVEがちゃんとフューチャリングされてていいですねえ(実は牧野ズキなのです)。今回はちゃんと音出せてたのかな。剛のギターソロはガンガンに聞こえてましたけど。


■一体いくつなの光一さん。
続いて、エレアコ片手に光一ソロ。これは自作曲。しかし『Melty Snow』ってタイトルは自分でつけておきながら忘れてたようで、MCでお客さんに教えてもらう始末でした(笑)。イントロが印象的なんですよね。なんつーか、山本英美とか(例えわかりづらい…)、そういう感じの曲調。シンガーソングライター然としてるというか。光一さん、引出しありすぎ、ハマりすぎ。21歳の作る曲じゃないわよう。ほんとは一体いくつ(笑)?いでたちもシンプルな黒のレザーのスーツに白いシャツで、ほんとミュージシャンしてます。かっこいいッス。歌詞の内容は、「別に深い意味は何にも考えてない」とのことでしたが、剛に「恋して、融けて、アナタのものになっていく、ってことですよ」と言われ、「そーか、そういうことにしよう」と言ってました。あはは。


■かわいらしい空間。
軽やかな曲調が続きます。『こたえはきっと心の中に』。光一さんがスタンバイできるまで、剛が1人で歌います。この衣装が大ヒット。赤(つーか濃いピンク)のノースリーブで、胸のところにワントーン明るいピンクのフリルがたくさーんついてる。なんと同様に背中側にもついてる。パンツは赤みがかった紫に、金色の細いストライプ。前は上着から長いフリンジが出てるんですが、後ろは上着ではなくパンツのポケットから出てるんですね。スカートのようでカワイイ〜。オンナノコのようだわ。剛はまた白い帽子かぶってますね。正面ステージの高いところで歌いますが、この時ずっと横を向いて歌ってました。「D album」のあの声のまま(つーかパク)ですので、カワイイったらありゃしねえ。あの衣装でこの声はズルいわ。1番が終わりますと、今度は光一さんが1人で、花道の中程で歌います。ああ、光一さんもこの衣装カワイイ(T_T)。そしてその間、剛は先ほど歌を歌ってたあたりで、子供(ちっちぇえ外人ジュニア)に本を読んできかせてあげるんですね。な、なんじゃこのファンタスティックな演出は!もうそのたたずまいが理想のママ以外の何ものでもない。こんなママ欲しいんですけど(笑)。光一さんが歌い終わると、子供にバイバイして、お父さん光一さんのもとに。キレーにハモって、『硝子の少年』へと続きます。

これはオリジナルなアレンジで通常どおりに。しかしダンスはあまりしてなかったかな。会場を歩いて回ってました。うーん、ここにきてのノーマルな「硝子の少年」はもういいかな、と思ったんですよね…「欲望のレイン」とかにしても盛り上がったんではないかと。しかし、「初めて生で『硝子の少年』聴いて感動した〜」と言っている方もおりましたし。これが初めてのコンサ、って人は必ずいるわけですから、やはりこの「硝子の少年」は必要なんだな。よく出来てる。そこまでキンキさん考えてるのかわかりませんがね。


■個人的にドームを振り返る。
「硝子の少年」に続いて、『好きになってく愛してく』『フラワー』とちょっと短めにつなぎます。特に「好き愛」の入りは、アタマのDメロってんですかね、アレふっとばしてサビから急に入ったもんですから、ちょっと唐突。そして『フラワー』。去年の『フラワー』から、もう1年か…。思えば私的には、東京ドームには毎回名場面がありました。昨年は「LOVE LOVE 2000」のラスト、拓ちゃんと光一さんの幸せにあふれた『フラワー』。そして一昨年は、コンサラストの『このまま手をつないで』で、光一さんが剛の手を取って、引っ張って、センター花道を駆け抜けた極楽絵巻。今回は、MCではいろいろありました(やっぱ5万5千人のハッピーバースデーに尽きる)けど、歌のプログラム上ではコレといってなかったかなあ、と。そのへんが個人的に物足りないと感じたところですかね。しかしこれって演出で出来るものでもないから…「名場面を作れ!」ってのは、かなりワガママな注文ですもんね(^_^;)。


■エンジェルかァ。
シングルメドレーの後…そろそろラスト。ラス前ってライブの最高潮だと思うんですね。ここで何が来るのか、と思いましたら、これが一番ビックリした!『エンジェル』です。いいなあ。冬を感じさせる。中央の円形リフトに乗ってゆっくりと回りながら歌います。キンキさんも細かくビートを取りながら、すごい感情入れて歌ってる感じがしました。「D album」買って、いっちゃん最初にアホになるぐらい繰り返し聴いてた曲なんですよね〜。光一さんもこの曲好きだとゆってました。しかしコンサではこういう曲はとばされがちですので、聴けないものと思ってて。すごい嬉しい。なかなかエエ曲でしょ?←誰に向かっていってるんだか(^_^;)。当然1番しか歌ってなかったですが、個人的には2番のほうが推し!です。

あ、剛はこの辺になるともう帽子を取ってるんですよね。どのタイミングで取るんだろう。『硝子…』に入ったあたりかしら。思えば剛が帽子をかぶってくるのって、1回目→ソロダンスがあるとき、2回目→1人で『こたえはきっと心の中に』を歌い出すとき…ってなんかわかりやすいような気がします(^_^;)。恥ずかしいのね〜。


■やっぱり、21世紀も王子です。
さあ、もうおしまいです(T_T)。歌前に1人づつそれぞれご挨拶をして、新世紀の幕開けにふさわしく、『Happy Happy Greeting』にてシメます。衣装も純白のスーツにお召しかえ。「白衣装でシメ」というのは、初回から連綿と続くキンキコンのお約束ですが、このところはイレギュラーだったんですよね。21世紀を迎え、敢えて原点回帰という感じで、とてもすがすがしく感じました。それにこのハピグリ、ちょっとゴスペルっぽいアレンジになっておりまして(サビは全部英語)、2人の王子をセンターに据えての演奏は目にも耳にもとても豪華でした。うん、コンサというより、「SHOW」してました。とても上質。このまま、キンキさんの人気がさほど衰えることなく、年を重ねることができるとしたら、彼らはジャニっ娘の「エンターテイメント教化」ができるかも知れませんね。いや、コアなファンだけでなく一部国民巻き込んで。それはもしかしたらジャニさんの夢なのかもなあ。できるといいね。


■アンコール。
キンキさんがステージからセリ下がって見えなくなると、ジュニア(ピアノの出来るコ。最近よく出てくるね)が「一月一日」を演奏しまして、みんなで歌ったりしました。それにつなげて『全部抱きしめて』がすぐ流れてきまして、ここからはアンコールというカタチです。光一さん、「もういくつ寝ると…ってもう正月だな!」なんて元旦はツッコんでましたけど。大丈夫。アナタなんてさっき「クリスマス・イブ」歌ってましたから(笑)。剛はローラー履いて出てきます。光一さんは黄色、剛は緑基調のノースリーブ。右肩にコサージュ風の大きなアクセントがついてて素敵。「全抱き」ではLOVE×2のOPのように、「光ちゃーん!」「ツヨシー!」という合いの手が入りましたね。キンキさん達気づいていたでしょうか。剛はまた歌詞を変えて、「♪いいさ落ち込んで誰かを傷つけたいなら〜、迷うことなく僕達選べばいい〜」って歌ってました。僕、ね。複数形。いいですね。ひとりじゃないって素敵なことよ。で、今回は続けてもう1曲。『ふらいんぐ・ぴーぷる'99』。へへ、この曲すごい好き。ざっくばらんな感じが。でもオーラスにされてしまうと、なんか照れくさいものがありますね。「そんないいもんじゃねえよ(照笑)!」)みたいな。「好きだけど、そんなに皆に注目して欲しくない」とい、う微妙なファン心理をもたせる曲だわ。個人的に。元旦は更にもう1曲、『雨のMelody』を最後の最後にやってくれました。この日は正味3時間20分くらいやったんじゃないでしょうか。MCとともに、ライブとしても最長記録だったと思います。

以  上

 

※以上。カトリの記憶のみによって構成しとりますので、間違い等あったら教えてください(^_^;)。