恵山温泉 恵山温泉旅館

温泉名えさんおんせん
恵山温泉
施設名えさんおんせんりょかん
恵山温泉旅館
所在地ほっかいどうはこだてしかしわのちょう
北海道函館市柏野町117-150
場所概略函館市街地より国道278号線を東へ行き、御崎方面へ行く。途中看板があるので、右折する。上り坂をひたすら上っていく。
駐車場専用駐車場あり。50台くらい停められる。無料。
営業時間8:00〜20:00
料金\300
風呂数男女別内風呂各1
脱衣所男女別各1
泉質酸性・含鉄(II)・アルミニウム−硫酸塩泉(低張性酸性温泉)
湯色無色透明
問合せ先0138-85-2041
入湯日2004/9/22
感想石田温泉と似たような泉質だが、色が透明だった。ただ、鉄分が多いためか、浴槽が赤茶けていた。内風呂1つだけのシンプルなところだったがよかった。掛け流し。
評価5

 恵山温泉 恵山温泉旅館は、私が「一人旅 −北海道へ2−」編で31番目に行った温泉です。そして、30番目に入った温泉です。
 恵山温泉は函館市街地の東、亀田半島の東端にあります。
 石田温泉に行くには、函館市街地より国道278号線(恵山国道)を東に向かいます。約38kmひたすら東に行くと道道635号線との交差点があるので、右折して道道635号線に入ります。
 道道635号線に入ってもひたすらまっすぐ行ってください。すると、石田温泉の看板が出てきます。そこを左折して上り坂を上ってください。ちなみに、左折しないでまっすぐ行くと御崎海浜温泉に行くことができます。
 上り坂を上りきった場所にY字路があり、そこにも石田温泉の看板があります。そのY字路をUターンするように右折して行くと、石田温泉に行くことができます。しかし、恵山温泉に行くにはまっすぐ行きます。ひたすら上り坂を上るような感じになります。
 上り坂を上ると恵山温泉の看板が出てきます。そのとおりに上っていくと恵山温泉に到着することができます。
 恵山温泉 恵山温泉旅館は2004年11月30日までは亀田郡恵山町にありましたが、現在は函館市にあります。函館市亀田郡戸井町亀田郡恵山町亀田郡椴法華村(とどほっけむら)、そして茅部郡南茅部町は2004年12月1日より、合併して函館市になりました。

 恵山温泉は高台にある温泉施設です。
 私はさっそく中に入りました。
 浴場は男女別内風呂が1つだけのシンプルな浴場でした。しかし、私が驚いたのはその周りです。浴場の壁一面が赤茶けていました。温泉の成分がこうさせたのでしょう。すごいです! 見る価値はあると思います。
 お湯の色は透明でした。石田温泉とは違う色をしていたので、私は違う泉質なのかな、と思ってしまいました。でも、実際はそんなに変わらない泉質でした。そのことはあとで述べたいと思います。
 お湯を口に含めると、こちらも石田温泉と同様にすっぱい! こちらも酸性でした。pH値は2.1。pH値は石田温泉と同じですね。
 お湯は湯口から流れていて、そのまま浴槽のふちからあふれ出ていました。源泉掛け流しです。
 私以外誰もいなかったので、くつろぐことができました。

 泉質名は酸性・含鉄(II)・アルミニウム−硫酸塩泉。旧泉質名だと酸性含明礬・緑礬泉。読みは「さんせいがんみょうばん・りょくばんせん」です。
 この泉質を見ると石田温泉と似ていますね。でも、石田温泉の泉質には鉄(III)が含まれているのですが、恵山温泉には含まれていません。
 というわけで、両者の泉質と第一鉄イオン(Fe2+)および第二鉄イオン(Fe3+)を比較してみました。

石田温泉と恵山温泉のFe2+およびFe3+の比較表
温泉名 泉質名 第一鉄イオン(Fe2+ 第二鉄イオン(Fe3+
mg/kg mval% mg/kg mval%
石田温泉 酸性・含鉄(II・III)・アルミニウム−硫酸塩泉 156.0 6.72 30.5 1.97
恵山温泉 酸性・含鉄(II)・アルミニウム−硫酸塩泉 185.3 8.96 31.9 2.31

 上の表を見てみると、硫酸鉄(III)を構成する第二鉄イオン(Fe3+)(赤文字)は両者ともさほど変わりありません。むしろ、恵山温泉のほうが少しですが多いくらいです。しかし、第一鉄イオン(Fe2+)は恵山温泉のほうが石田温泉よりも多いことがわかります(青文字)。恵山温泉のFe2+が突出していることから、恵山温泉の泉質名に鉄(III)が記されていないのだと思います。
 明礬温泉 別府温泉保養ランド、そして石田温泉にも書いてあるのですが、硫酸鉄(II)は青緑色の結晶です。恵山温泉のFe2+が多いということは、石田温泉と同様にお湯の色が黄緑色になるのかなと思ったのですが、そうではないみたいですね。それとも、恵山温泉の浴場が暗かったために、お湯が黄緑色に見えなかっただけなのでしょうか。そのあたりはわかりませんでした。
 わかったこともあり、わからないこともある・・・。いろいろ勉強になります。(^^;

 特徴のあるお湯で楽しめました。

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