李 英洙牧師のコーナー

牧師紹介

李 英洙(リー・ヨンス)プロフィール

1949年生まれ、在日韓国人2世として静岡市で成長する。高校時代にオペラ歌手の道を志し、武蔵野音楽大学声楽科を卒業。西ドイツに留学し、80年には西ドイツ演奏家国家試験に最優秀で合格、ディプロマを獲得し卒業する。在学中から北西ドイツ各地でオラトリオ歌手として活躍し、好評を得る。その間に教会に導かれ、真理に目が開かれクリスチャンとなり、81年、神の召しによって歌手から聖職者の道に転進する。

西ドイツのヴィーダネスト聖書学院、東京の聖書神学舎を卒業後、85年大韓イエス教長老会(高麗派)宣教師として、静岡市にて開拓伝道を開始し、静岡サミル聖書教会を設立。現在まで同教会牧師として奉仕している。牧会のかたわら、巡回伝道者(シャイニングアロー・ミニストリー代表)としても献身、全国各地の教会の伝道会・聖会に招かれ奉仕している。


CDアルバム「ああ、主よ我を」

与えられた賛美の賜物とメッセージの二刀流を駆使して語る福音は、多くの人の心を捕らえ、主のもとに導いている。2004年からは新たな働きとして、インナー・ヒーリング・ミニストリーにも取り組み、日本のリバイバルのために仕えている。著作として賛美CD「ああ主よ我を」と「闇をつらぬく光の矢へ(傷ついたインナーチャイルドの癒しと変革)」がある。

2006年春より全国巡回伝道を計画しています。各地域でのプロモーション後援会を募っていますのでよろしくお願いいたします。

牧師のエッセイコーナー

2016年7月

「憲法の改悪を阻止しよう」

もうすぐ参議院選挙が行われますが、この選挙でもし自公民の与党が三分の二以上の議席を取ったならば、自民党による憲法改正の目論見が前進してしまう危険性があります。私たちは信仰者としてこのことを何としても阻止しなければなりません。なぜなら、自民党が打ち出している新憲法草案は、日本の国を戦前の天皇を神とする神政国家に逆戻りさせ、主権在民の国民の権利を制限し、為政者(権力者)が自由に国を動かすことができるようにするという前時代的封建主義的憲法です。このような憲法が施行されたなら、日本国民はその自由と平等が制限され、国民の知る権利も奪われ、戦前の教育勅語的道徳が強制され、信教の自由も制限され、徴兵制度も復活し、国家の為に、戦争に駆り出されるような事態になりかねません。何よりもこのような改悪憲法は神様の偶像礼拝を禁ずる戒めに反するものであり、神様が人間に与えた最も大切な基本的人権を犯し、民主主義を否定する悪法以外の何者でもありません。  

一方、現在日本が持っている憲法は、基本的人権を守る聖書的価値観に裏打ちされた人間の自由と平等を保証するものであり、主権在民と三権分立が保証され、不十分ではあっても為政者の暴走や国家的犯罪を止めることができる良い憲法だということができます。また9条の戦争放棄の条文も、戦争に安易に日本が巻き込まれないための歯止めとなっています。総合的に判断するならとても良い民主的な平和憲法であるということが出来るでしょう。もし現行の憲法の精神を守りながら、さらに良い憲法に改正するということなら、憲法改正に賛成することができるかもしれませんが、自民党の憲法草案は時代に逆行する反聖書的で罪深い、悪法と断定せざるを得ません。

ですから、私達はこの自民党と安倍政権が企てている憲法改悪の暴挙を止めるために、自分に与えられている選挙権を正しく行使しなければなりません。自民党と公明党が押している候補者に票を投じるのではなく、野党の候補者に一票を投じることによって、少なくても、憲法改悪に対してノーという意思表示をしていきましょう。また今回の選挙をとおして、日本国民が自民党の悪しき企てにノーを突きつけ、現行憲法を守ろうとする野党勢力が自民党が持つ権力の暴走を留めることができる力を維持し、拡大することができるように祈りましょう。聖書はTテモテ2:1で「全ての高い地位にある人達のために願い、祈り、とりなし、感謝が捧げられるようにしなさい。」と言っていますが、それは権力者たちが神の御心にそう政治をするようにとりなしの祈りをしなさいということです。ですから共に心を合わせて日本の未来を任せることができる、新たな政治勢力が生まれるように祈りましょう。

2016年6月

「祈りの世界を広げよう」

今年はハレスビーの「祈りの世界」をテキストとして、祈りについて一緒に学びたいと思いますが、この学びを通して、正しい祈り方を実践し祈りの世界を広げていきましょう。

  私は30才で信仰生活をスタートする時、強い聖霊の導きによって、徹底した悔い改めの祈り、信仰告白の祈り、全き献身の祈りをさせられました。そしてそこから私の祈りの世界はスタートし、広がってきました。そして今まで36年間祈り続けて来ましたが、これまでどれだけ祈りの中で、神様に助けられたか分かりません。私の中に住んでくださった聖霊様が、私の祈りの生活を導いてくださったのです。もし聖霊の助けによる祈りの生活がなかったら、ここまでのいろいろな試練を乗り越えてくることはできなかったでしょう。とうに挫折して、霊的敗北者となってしまったことでしょう。

 聖霊様によって導かれる祈りの生活は、信仰生活の要であり、最も重要なものです。礼拝も重要ですし、聖書の学びも重要ですし、信徒同士の交わりも重要です。しかしそのどれよりも重要なことが祈りの中で主と交わることです。よく御言葉は私たちの霊的食物に例えられますが、祈りは霊的呼吸に例えることができます。つまり、もし祈らなければ私たちの霊的命は窒息して死んでしまうということです。従って祈りを怠ることは私たちの霊性が著しく衰え、死に瀕してしまう危険性をはらんでいるということなのです。このことをしっかり自覚し、心を引き締めて祈りと御言葉に親しむ生活を築いていきましょう。

イエス様はヨハネ15:1〜6で私たちに祈りと御言葉に親しむ重要性を教えています。そこでは私たちを枝に例えていますが、枝は木につながっていなければ枝だけでは枯れてしまうと断言しています。逆に枝が木にしっかりつながり、木から養分を受け続けていくなら豊かな実を結ぶことができるとも言っています。従って私たちが日々の祈りと御言葉の生活の中で神様の命とつながって、その養分(愛と力)をいただき続ければ、私たちは成長し、豊かな実を結ぶことができるのです。

 愛する皆さん、祈りの重要性と怖さを誰よりもよく知っているのは、私たちの敵である悪魔です。悪魔は私たちが祈ることによって、神様からの愛と力に満たされて力ある働きをする弟子になることを恐れています。従ってあらゆる方法で私たちの祈りの生活を妨害し、私たちを無力化しようとしてきます。忙しさの中で祈りの時間や場所をなくさせたり、高慢さや怠惰な思いに捉えさせて、祈らせないようにしたり、自己卑下や劣等感に支配させて、祈らせないようにさせたり、不信仰と疑いの心を持たせて祈らせないようにしむけます。皆さんは自分の信仰生活の中で、どのような悪魔の妨害にあって祈れなくなっているかを点検し、発見しましょう。そして祈りの生活を習慣化し、充実したものへと変えていきましょう。そうすれば主は私たちに豊かな祈りの実を与えて下さり、祝福して下さいます。
2016年5月

「母性愛に包まれてきた恵み」

突然の義母の召天という、ショックな出来事に見舞われて、今、私達夫婦はとても悲しく寂しい思いに満たされています。義母は開拓伝道の初めから私達夫婦と苦楽を共にして歩んできた同志でした。同志というよりも大きな支え手でした。そのような支え手を失い、心に大きな穴が空いてしまいました。しかしこのショックを和らげてくれるために、神様が慰めと励ましを与えてくれましたので、それを少し分かち合いたいと思います。

  愛する義母はまず家内と弟をその母性愛で大人へと守り育ててくれました。そして58才の時に信仰を持ってからは、神様の母性愛が更に加えられて、私達を文字通り豊かな母性愛で献身的に支えてくれました。母から流れてきた母性愛は、存在を肯定し受け入れる愛、決して裁かないで赦す愛、いつも共感し慰めてくれる愛、私達を守り、無償で与え続ける愛でした。そのような母の愛によって支えられてきたことが、祈れば祈るほど、今更ながらに思い起こされてきて、心から義母に感謝する思いに満たされてきました。また、そのような母を与えてくれた天の母なる神様の愛に感謝する思いに満たされてきました。そして義母の愛を失った悲しみを柔らげるために、神様は改めて先月の暗証聖句として選んだ「・・・たとい、女たちが忘れても、このわたし(天の母)はあなたを忘れない。見よ。わたしは手のひらにあなたを刻んだ。あなたの城壁はいつもわたしの前にある。(イザヤ49:15〜16」いう御言葉を通して、神様の不変で無限の母性愛が今も私の上に注がれているのだということを語って下さり、とても大きな慰めを与えられました。

  愛する霊の家族の皆さん。義母の中に流れていた素晴らしい母性愛に含まれていた神様の至高の母性愛が、私達ひとりひとりの上に今日も注がれています。ですからその愛を信じる信仰を私達の心の中にしっかりと据えましょう。その上に神様の持っておられるもうひとつの素晴らしい父性愛を信じる信仰も据えていきましょう。この二つのアガペーの愛を腹の底(潜在意識下)に受け取り、そこから湧いてくる愛と力を、二つの信仰の翼を大きく広げて受け止めて、恵みの大空へ舞い上がっていきましょう。

 また神様は、今回の出来事は私達の教会が世代交代をしていくという神様のご計画の一部であるということも教えて下さり、だからいつまでもくよくよしないで、前を向いて雄々しく前進しなさいと励まして下さいました。つまり敬愛する芹澤りつ姉が残してくれた信仰のバトンを私達がしっかり受け取り、新しいユース世代へバトンタッチしていきなさいということなのです。神はアブラハム・イサク・ヤコブの神と言っていますが、その意味は父から子へ、子から孫へとその信仰を受け継がせる神であるということです。ですから私達の教会も素晴らしい神様の愛の恵みを信じてお頼りしていく信仰を、私達から次の世代(子や孫)にしっかり受け継がせていきましょう。また新たな若い世代が次々に起こされてくるように祈っていきましょう。

2016年4月

「沖縄宣教旅行の恵み」

今回も皆さんの執り成しの祈りに支えられて、主から多くの導きと恵みを頂いて帰ってくることができましたが、その中で特に印象に残った出会いと恵みをお分かちしたいと思います。
今回最初の奉仕教会になるO教会の伝道師のS先生が、私を空港に迎えに来てくれたのですが、このS先生との出会いが主の素晴らしい導きの一つでした。S先生は4月からO教会の伝道師を辞めて、長野県松本市へ開拓伝道に出るということでしたが、そのような時に、彼との交わりをするようにと主が導いて下さったのです。彼と会って交わりをしていく中で、私が経験して得た様々なノウハウが彼にとって必要なことがわかってきたのですが、その中でも特にインナーヒーリングミニストリーの必要性が彼にあるということが分かってきたのです。そこで改めてカウンセリングと祈りのミニストリーをしたのですが、彼は非常に強いメシアプログラムを持っている人格だということが分かりました。そこでその有害なメシアプログラムを取り除くように祈りました。すると彼の目からウロコが落ちて、自分がどのような悪魔の罠にかけられてきたかを悟ることができ、そこから脱出する突破口を開くことができたのです。もしメシアプログラムを持ったままで松本に行ったら、大きな失敗をするところだったと悟ることができ、行く前にメシアプログラムを手放すことができたことを、とても喜んでくれたのです。そしてついでに奥さんのミニストリーも頼まれたのでしたのですが、なんと奥さんの心の中にも取り除かなければならない大きな心の傷とそれが元でできた古い革袋を発見することができたので、それを取り除くミニストリーができたのです。お陰で夫婦共に松本開拓伝道のために最も必要な霊的備えをするお手伝いができたのです。
次に印象に残った出会いがS教会のI先生との交わりでした。少し前に新築した会堂の食堂で親しいお交わりをさせていただきましたが、このS教会はここ10年位の間に急激に成長し、今は300人近い信徒が集まっているということでした。そこでこのような成長の秘訣は何ですかと聞いたところ、次のような答えが帰ってきたのです。その答えとは「暖かい母性愛に満ちた教会を作っています」でした。I先生は婦人牧師として、教会開拓の最初から非常に強い母性愛を持って信徒の方々を導き、ケアーしてこられたそうです。教会が母港のような働きをして、どんな人でも教会にきたらまるで自分の家に帰ってきてくつろげるような教会になることを目指してこられたそうです。私はこの教会のホスピタリティの素晴らしさに今までも度々触れて、そのことに感心してきたのですが、その秘密が神様の母性愛を流すということだったのを聞いてとても納得することができました。

 さて、私達の教会も今月から32年目の活動に入りますが、私たちの教会も神様の母性愛を土台とした教会形成に取り組みたいと思います。この母性愛の土台の上に父なる神様の父性愛を加え、更にイエス様の兄弟愛を加えた三位一体神の素晴らしい家族愛に満たされた教会を目指していきたいと思います。悪魔の罠を打ち破る武器の一つはこの神様の私たちに対する家族愛を信じる信仰の大盾を持つことですから、愛する皆さんも神さまの素晴らしい家族愛をもっと体験させてくださいと祈り求めましょう。そして神様の愛と力に満ちた信仰生活を送る者になりましょう。
2016年3月

「執り成しの祈りの勝利」

昨日、昨年の12月のクリスマス特別礼拝から教会に来だしたS姉妹が、洗礼を受けました。彼女は1月からカウンセリングを受け始め、現在抱えている問題を何とか解決したいと思って、教会に救いを求めてきましたが、真剣にカウンセリングに取り組んでくれましたので、とてもスムーズに神様を受け入れ、抱えている問題の根本的解決に繋がる自分の人格の矯正に取り組むことができ、少しずつ心が癒され、変えられてきました。その結果、2ヶ月足らずで今回の洗礼に至ったのですが、この彼女の救いと癒しの背後にあったのが、彼女のお母さんの熱心な執り成しの祈りでした。

 お母さんは娘の救霊と癒しのために、長年祈っていましたが、その祈りが今回見事に叶えられたという奇跡だったのです。彼女は小さい時から教会に通わされていたそうですが、思春期の頃には完全に教会から離れ、神様への反発もあって、20年位過ぎてしまっていました。しかしその彼女に対して、今回神様が救いの手を指し伸ばしてくださり、思いがけない出会いと導きを通して、私たちの教会に来るように導いて下さったのです。

 今回の出来事を通して、私は改めて執り成しの祈りの大切さを教えられました。私達が愛する家族や友人の魂の救いと癒しのために執り成す祈りは、神様の御心に叶う祈りなので、必ず聞かれるというしるしだということです。御言葉は次のように語っています。

「求めなさい。そうすれば与えられます。天におられるあなたがたの父が、どうして、求める者たちに良いものをくださらないことがありましょう。」マタイ7:7〜11
「何事でも神の御心にかなう願いをするなら、神はその願いを聞いてくださるということ、これこそ神に対する私たちの確信です」 Tヨハネ5:14

 愛する皆さん、神のみ言葉の約束を固く信じて祈る者は、その約束の成就を経験するということですから、私達もS姉妹のお母さんのように、決して諦めないで愛する家族や友人のために執り成しの祈りを捧げ続けましょう。またその執り成しの祈りの範囲を広げていきましょう。私たちが一緒に祈祷会に集まって心を一つにして静岡のため、日本や世界のために執り成しの祈りを捧げるとき、神様の救霊の業が起るのです。神様は今そのように執り成して祈る弟子を求めています。この神様の思いに答えて立ち上がりましょう。そして祈祷会に集い、一緒に祈りましょう。聖書の御言葉は次のように語っています。

「まことに、あなたがたにもう一度告げます。もし、あなたがたのうちふたりが、どんな事でも、地上で心を一つにして祈るなら、天におられるわたしの父は、それをかなえてくださいます。ふたりでも三人でも、わたしの名において集まるところには、わたしもその中にいるからです。」 マタイ18:19〜20       

2016年2月

「釜山旅行報告と世界宣教」

「わたしには天においても、地においても一切の権威が与えられています。それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の名によってバプテスマを授け、またわたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」                 マタイ28:18〜20

1月19日から4日間、母教会のサミル教会への宣教報告とギャザリング参加のために釜山に行ってきました。N兄と二人旅となりましたが、親しい交わりができてとても楽しい旅となりました。第一日目は夕方に着いたのですが、調度折り悪くシベリヤ寒波が襲来して来て、肌を切る冷たい風の洗礼を受けて震えるスタートとなりました。しかし梁長老の案内で美味しいサムゲタンをいただいて暖まる事ができ、無事にホテルに入ることができました。一人2万円というバカ安ツアーにもかかわらず、一流ホテルに泊まれて感謝でした。

2日目は朝釜山タワーのある龍山公園に行って少し観光し、昼食を梁長老夫妻とお母さんと一緒に摂ることができました。お母さんは私が釜山に来るたびに、いつも泊めてくれて世話をしてくれた、私にとっての韓国の母ですが、お体を悪くして10年近く会うことができなかったので、今回はぜひ会いたいと思っていましたが、その願いが叶って会うことができました。91歳になられて、少し痴呆が始まっていたのですが、私のことをしっかり覚えていて下さり、交わることが出来て、とても懐かしく嬉しく思いました。それから午後のギャザリングに参加し、夜の水曜礼拝に臨みました。そして私たちの教会の30周年の宣教報告をさせていただきましたが、調度釜山中の教団の教会から、日曜学校教師のセミナーに参加する人たちが集まってきていたので、いつもより多くの人たちに宣教報告をすることになりました。通訳の人との事前の打ち合わせが何とか出来て、静岡と日本の実情を報告し、執り成しの祈りの要請をすることができ、主に感謝しました。

3日目は一日中ギャサリング三昧となりました。一日中韓国のクリスチャンのパワーに圧倒される感じでしたが、その中で昼食時に中国の家の教会の若いリーダーたち3人と相席した縁で、とても良い交わりができました。彼らの熱い宣教の情熱を感じ、中国の家の教会のパワーが韓国に負けないものだと感じさせられました。中国からギャサリングに千人も来て賛美し、祈っていることを後で知ったのですが、その時に思わされたことは、世界宣教の最後の働きを担う重要な国は間違いなく韓国と中国のクリスチャンだということです。彼らの何者も恐れないで聖霊の力に満たされて突き進むパワーが、世界宣教を完成させるのだなと思いながら、その中に日本も加わって日中韓3国のパワーが結集されることを祈らされた一日となりました。

4日目の朝は梁長老ともうひとりの執事が見送りに来てくれて、私達を金海国際空港まで送ってくれました。今度は彼らが新任の牧師とともに静岡に来てくれることを約束して、定刻通りに離陸した飛行機の人となり、名古屋に無事に帰ってきましたが、神の家族との国境を越えた暖かい交わりに心満たされた旅となりました。ハレルヤ!

2016年1月

「恐れを締め出して主と共に前進しよう」

2016年の年間聖句   創世記15:1
「アブラムよ。恐るな。わたしはあなたの盾である。
       あなたの受ける報いは非常に大きい。」

昨年末の断食祈祷の中で、主が私の心に上記の新年の御言葉を示してくださいましたので、皆さんにその示された経緯とその時に主が語られた御心を皆さんにお知らせし、主からの新たな私たちへの導きを一緒に受け止めていきたいと思います。
昨年から31年目の宣教活動を豊かに祝福してくださると約束して下さっていたので、今年もその延長線上で、更にその祝福を継続してくださるのにふさわしいスローガンと御言葉が与えられるのではないかと期待して祈り始めました。すると主は山中湖湖畔での夜の車中での祈りの中で、突然夜の空を見上げるように私を導きました。するとそこには素晴らしい満天の星空が広がっていました。そしてその時、突然この御言葉の箇所が心に鮮やかに浮かび上がり、主が私に語りかけてくださったのです。

この箇所はアブラハムの信仰が義と認められたと宣言されている有名な箇所です。ここは旧約聖書の中で最も重要な箇所の一つと言えますが、今回はその少し前の神様からの彼への御言葉が私に語られた箇所となりました。まず第一に強く示された言葉が恐れるなという御言葉でした。私はいつも断食して祈る時には、私の罪を示して下さり、聖めてくださいとお願いしながら祈るのですが、恐れるなと語られた御言葉に触れたとき、私は自分の中にまだ無意識の恐れの心があって、その恐れのために不信仰になったり、焦ったりして間違った行動をしてしまった罪を示されたのです。そこで私は改めて自分の恐れから犯してしまった自己保身や自己弁護や自己正当化の罪を悔い改め始めました。するとその悔い改めの中で、このことは私だけの問題ではなく、私たちの教会員たちの問題でもあるということが示されたのです。恐れは聖霊の働きを妨害する最も大きな原因の一つであると主が示して下さり、来年は教会員の心からあらゆる恐れと不安を締め出しなさいと語ってくださったのです。そして私達が主の大盾で守られていることを信じ、恐れを締め出して前進するならば、主は豊かな報いを与えてくださるというその後の続きの約束の御言葉を、あなたも教会員皆もしっかり受け取って歩みなさいと導いてくださったのです。

このようにして私は今年のスローガンと御言葉を与えられましたが、更に主は恐れだけではなく、御霊を悲しませたり、消したり、妨害するあらゆる種類の肉の思いも締め出すことに取り組みなさいとも教えて下さいましたので、今年は恐れに代表される私たちの内なる肉を殺すことに皆さんと一緒に取り組んでいきたいと思います。そして更に強い盾信仰を持って歩み、非常に大きな報い(あらゆる祝福)を頂くことができる一年にしたいと思います。