|
|
家造りは、通常誰でも一生に一度か二度の出来事です。“急いては事をし損じる”また“安物買いの銭失い”にならないよう、下記のことを参考にされて確かな目を養いましょう。 |
|
|
|
“ローコスト住宅”を売り文句にした、ハウスメーカーが多くあります。このうたい文句にお客様は弱いようで、それなりの反響はあるようです。
しかし、
●「坪20何万」と宣伝して、実際には坪40万前後かかったり、
●「高い建築費は、溝に金を捨てる様なもの」等とけなしたり、
●「大手と同じ住宅がこんなに安くできる」と宣伝したり、
等、お客さんを引き寄せ、騙す方法が平気でまかり通っています。
安くて良いものも中にはあるでしょうが、車でも住宅でも、安いものは安いなりの設備・性能が常識です。ベンツが軽自動車より安かったら疑いを持つでしょう。
とにかく、ここ庄内地方では“寒冷地仕様”の住宅が一般的であり、安易に安いだけで飛びつくと大変な思いをすることになります。それに、常識的にローコスト住宅会社には、腕の良い職人は少なく、また、構造材の耐久性やアフターサービス等の問題がつきまといます。 |
|
これがローコストという訳ではありません |
|
|
|
|
|
|
大手と地元工務店の違いは、細かい気配りと小回りがきくかどうかでしょう。
確かに、派手な広告、知名度などで大手は魅力的です。ただ、大手の場合は元請けが大手であって、実際の工事は下請け孫請けが行っているのが現実です。
もちろん地元工務店でも、常時、スタッフが揃っているわけはなく、下請けが入っていますが、大手の場合は現場に元請けの担当者は殆どいません。
現場にいるのは下請けで意見や希望を伝達しにくく、作業している人は、自分の仕事の範囲でしか動くことが出来ず、見積以外は全て追加料金になります。
だからと言って、地元工務店が絶対良いとは言い切れませんが、殆どの場合現場にいますから、休憩時に現場で話す事も出来ます。それから、値段も大手は二割方高いと思ってください。下請け、孫請けなどの経費がかかる分高くなっていると思います。ただ、新製品や情報量や設計力は大手のほうが上でしょう。 |
|
|
|
|
良い工務店を見つけるには、地元を中心に毎年数棟づつ建築している、小さくても評判の良い地場工務店を、ご自分の足と目で探すことです。地元で評判を落とせば、早々に淘汰されてしまうのです。 |
良い工務店を選ぶために重要なポイントは、
●出来るだけ建築現場に近い業者
●建設業法による許可された業者
●自社で施工する業者
●明細書や見積もりを出す業者
●地元で評判の良い業者
●知人・友人から紹介された業者
|
|
|
|
|
|
|
|
●安くしたいなら設備にこだわらないことです。
柱等の材質は当然ながら、台所設備等を安価なものにすることです。
システムキッチンに100万以上かけたり、風呂、トイレ、給湯、洗面台等の設備に費用をかければ、それだけ高くなるのは当然です。
●デザインに凝りすぎないことです。
家の形は単純にすることです。さらに、外壁や屋根はシンプルにしましょう。
設備に初めから高級なものを入れなくても、資金に余裕が出来てからにしましょう。
●間取りは細かく仕切らないことです。
間仕切りは既成の棚などを活用すること。
本当のローコスト住宅とは、こういうことなのです。
このようなことを、しっかりと説明してくれるところが、良い工務店でしょう。 |
|
|
この図面は良い例です |
|
|
|
平成18年はマンションなどの耐震偽装問題、平成19年f食品偽装問題が大きな社会問題になりました。
いまでも、一般住宅の建築現場でも、チラシや雑誌、テレビを利用して、あたかも良い家との見せかけた販売をしており、これも偽装ではないか?と思ってしまいます。
「安くてよい家」、これは詐欺ではないかと思っています。
「ローコスト住宅」より、タチが悪い販売方法と思っています。
住宅でも他の商品でも、「適正価格」が大切なのです。誰が見ても適正な価格、これが本当に安くて良い家と思います。
くれぐれも、広告ちらしやテレビのコマーシャルなどで安さを売り物にしたメーカーに惑わされて、ふらふらと飛びついたのでは、良い家は絶対出来ません。
どうか、確かな選択が出来るよう、まず建築業者を見抜く目を養って下さい。 |
|
|
|
|
|
|
キャンペーンチラシなどには、非常に魅惑的な文言が並んでいます。家の販売チラシは、お客様にとって食いつきたくなる見出しが必要であり、これに惑わされてはいけません。 |
「今月中!」「先着何名まで」・・・といったうフレーズは、後のチラシにもまた使うのでしょう。「坪○万円」など金額の提示はあくまでも最低金額です。
家の販売チラシは人間心理をうまく突いて作られています。
字の大きさやデザインで客を寄せ、本当に大切な内容はチラシの下部に小さな文字で書かれているものです。
惹きつけられる広告チラシを見ても衝動にかられず、できるだけ隅々までチラシを読んで、条件や疑問点などを確認した上で、キャンペーン会場に行きましょう。 |
|
|
|
|
|
|
住宅展示場を開くには莫大なお金が必要です。
1 建築費用
2 人件費
3 敷地借用代金
4 維持費
5 駐車場費
6 インテリア費用等々
総合計約1億円ぐらいは何処の展示場もかけていると言われています。この費用は、当然にお客様の家の代金に跳ね返るわけです。
住宅展示場は、家を建てる際のサンプルとしましょう。 |
|
|
|
|
|
|
「お宅は、坪単価いくらですか?」とよく聞かれます。
しかし坪単価は目安であって、それだけで高い安いを判断する方法ではありません。建築費用は、間取り、設計、柱や壁、屋根などが大幅に変わります。また、どの面積で割るかにより坪単価が大きく違います。
坪単価が低く設定されている場合、本体工事費のみを指すことが多いのです。家を建てるには本体の工事費に加え、別に工事費、諸経費等が必要です。右の場合も(坪単価×坪数)+別途工事費+諸経費が、必要な費用となるわけです。
建物関連費用を、どこまでを工事費に含めるかの基準は無く、ハウスメーカーは、坪単価を出来るだけ安く表示して集客するために、独自の計算方法をしています。つまり、坪単価は殆ど意味がない表現なのです。早く統一した表示の仕方を決めるべきでしょう。この点も、良い工務店、メーカーの見極めの基準です。 |
このような宣伝文句が氾濫しています。
お客様もこれに釣られ過ぎます。 |
|
本当はもっと掛かることを知っておきましょう。
この坪単価はお客を引き寄せる宣伝です。
違法ではないが、モラルに反すると思います。
|
|
|
|
|
|
|
建設工事費で最大費用が人件費です。
その中でも大工さんの手間賃(日当)が一番大きいのです。
当然、技術料ですから人それぞれです。中には熟練工から見習いまでいますから、技術料も高い職人から低い職人までいろいろです。
建築費用は、通常、一棟あたりの請負金額が先に決まっており、いかに早くその現場を終わらせるかが、余計なお金をかけないで完了できるかで、実入りが決まるのです。
建坪30坪位の建物であれば30日でやる大工さんもいれば、40日以上かかる大工さんもいます。その結果、請負金額は同じでも収入で3割違ってくる可能性があります。
見ていると、日数を早く仕上げてしまう大工さんの方が良い仕事をする傾向があります。一事が万事、仕事の効率の良い人は、何をやらせても上手だと思います。 |
|
|
|
|