新編こどもとり図鑑
コハクチョウ
○ コハクチョウ
コハクチョウの繁殖地はユーラシア大陸北部のツンドラ地帯である。日本には冬鳥として渡来し、越冬する。コハクチョウの繁殖地は日本から4000kmも離れていて、オオハクチョウの繁殖地より更に北に1000km離れている。体の軽いコハクチョウは長距離(ちょうきょり)を飛べ、また体が小さいために天敵(てんてき)の少ない極地(きょくち)で子育てをすると考えられている。しかし、この距離をコハクチョウは約2週間で日本に飛んでくる。オオハクチョウのときにも述べた(のべた)が、飛ぶには限界に近い重さがあり、わずか2週間で飛来するとは驚きである。コハクチョウはオオオハクチョウより少し小さく、雌雄同色。全体の羽毛は白いが、頭からクビにかけて黄褐色に染まっているものが多くみかける。クチバシの先は黒く基部は黄色で、黄色い部分の先端の形は丸い。オオハクチョウに比べややクビが短く、足は黒い。河川や湖沼(こしょう)、内湾(ないわん)などに生息する。2〜5個の卵を産み、抱卵期間は30日前後である。ごくまれに北アメリカ北部で繁殖するアメリカコハクチョウがコハクチョウの群れに混じって飛来する。クチバシの基部にわずかに黄色い部分があり、とてもかわいい。




毛づくろい

水のみ
コハクチョウはオオハクチョウより一回り小さい。
クチバシの黄色い部分も小さく、先が丸くなっている。
関東のコハクチョウは朝鮮半島から飛んでくるものと、
北海道から太平洋岸を飛んでくるものがいる。
   


ペアー

親子

幼鳥
コハクチョウはオオハクチョウより小さい分、かわいい。
親子の絆が非常に強く、子供が列を離れると連れ戻す・・・
幼鳥は全体に灰色をしているが、首の部分は黄色くなっている。




ハクチョウ類は飛ぶ姿が優雅でとても美しい。
朝日を浴びて飛び立つ姿は輝くばかり・・・
それにしても1000kもの距離を飛んでくるとは驚きである。
アメリカコハクチョウ

アメリカコハクチョウとコハクチョウ



アメリカコハクチョウはコハクチョウの一亜種です。
主にアメリカ大陸を南北に移動する鳥です。
そのうち何羽がコハクチョウの群れに迷い込み日本にやってきます。
クチバシの黄色い部分がほとんどないのですぐ見分けがつきます。
新編こどもとり図鑑
0.標識鳥 1.コブハクチョウ 3.オオハクチョウ 4、コハクチョウ 5.コクチョウ




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