VALVESTATEシリーズの中型機種。練習用のアンプとして人気のあった8010の上位機種という位置づけですが、今でも人気のあるLEAD12の後継機種として人気のあった機種なので、最近のアンプと比べてグレードの高い音を楽しめる名機です。
マーシャルの名機8080の音質は最高だったんですが、経済的な事情で売却し、自宅でメインアンプとして使う機種を物色して目を付けたのこのアンプでした。練習用アンプとしては最高級の8010も気に入っていましたが、8080を使った後では、どうしても物足りなさがあり購入しました。インプットジャックは、フロントにインプット、フットスイッチ、ヘッドホン、ラインアウトがあり、自宅練習、レコーディングなどに使い勝手がいいレイアウトになっています。ノーマルチャンネルは、ゲイン、ベース、トレブルでミッドば省略されているので、ちょっと違和感がありますが、使い慣れてしまえば音作りに支障はありません。ブースとチャンネルは、ゲイン、コンソール、プレゼンス、ボリューム、マスターリバーブで、リバーブが付いているのが嬉しいです。このアンプは、真空管ではなくトランジスタアンプらしいですが、真空管アンプと比べても遜色の無いマーシャルサウンドを楽しめます。スピーカーの口径が大きいので音圧のスケールが大きい事、音の芯が太くしっかりしているので歪ませても音が軽くなりすぎず芯のあるギターサウンドが実現できるのが特長です。
ディストーションなどのエフェクター無しでアンプだけで豊かな歪みを得たいという方には最近の最新のマーシャルがオススメですが、ノーマルで迫力のある分厚いサウンドを得たいというギタリストには、このアンプの方が満足できると思います。スラッシュメタル、デスメタルなどをプレイする人にはエフェクター無しではツライと思いますが、ブルースを基盤にしたハードロックを中心にプレイするな人には最適で、ハイワットLEAD30Rなどに比べればマーシャルらしい歪みが得られますし、フェンダー系のサウンドを好む人ならレコーディング用のメインアンプとしても十分なスペックだと思います。最近、ジャパンビンテージのギターが注目されていますが、アンプに関しても70年代、80年代の機種は作りがしっかりしていて性能が高い!と実感させてくれるアンプで、ずっとメインで使いたい!と思わせてくれる名機です。
レコーディング機材としても実用的でコンパクトなお買い得品です。中古の相場は2万円前後とリーズナブルで、中古商品が豊富なので探し易いと思います。音質にこだわるなら2万円前後で新品のマーシャルを買うよりもお買い得だと思います。
●サイズ:430mm*210mm*390mm、重量9kg
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