○ マガン シベリアなどの北極圏(ほっきょくけん)で繁殖する最も代表的なガンの種類でマガン(真雁)。日本には冬鳥として飛来する。日本ではマガンは乱獲(らんかく)によりその生息数が激減(げきげん)した。関東地方にも以前は飛来していたが、最近ではごく希(まれ)にオオヒシクイの群れに交じって飛来することがある。マガンの飛来地は全国には何ヵ所かあるが、宮城県伊豆沼ではマガンが準絶滅(じゅんぜつめつ)危惧(きぐ)種(しゅ)として天然記念物に指定され保護されている。その結果1970年ごろには3700羽だったものが、最近では約6万羽まで回復している。その伊豆沼での未明の飛び立ちは雁行(がんこう)をなして周辺の田んぼや畑に採(さい)餌(じ)に出かける様子は壮観(そうかん)である。雌雄(しゆう)同色で、全長が72cmで全身が灰褐色で、背に淡(たん)褐色(かっしょく)の横斑(よこふ)がある。腹部には不明瞭(ふめいりょう)な黒の横しまがある。尾は黒く、尾羽基部を被う羽根は白い。額(ひたい)からクチバシにかけて白く、クチバシは橙色(だいだいいろ)で先が白く、足も橙色をしている。幼鳥には額の白い部分と腹部の斑はない。カハハン、カハハンと大きな鋭い声で鳴く。主に植物食で、地上や水面で草の根や茎、葉などを食べている |
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このマガンの写真は伊豆沼周辺で撮ったもの。 関東に唯一がんの飛来地が霞ヶ浦にあるが、オオヒシクイばかりでマガンはいても1、2羽。 マガンを一目見たくて伊豆沼に出かけた。 冬にはまだ少し時間がある秋の終わり頃、 伊豆沼にははやくもマガンをはじめガン類がいるはいるは・・・ |
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このマガンの群れは伊豆沼から少し離れた蕪栗沼のマガンたち。 伊豆沼周辺も鳥たちは住み分けしているように、 オオヒシクイは伊豆沼、マガンは蕪栗沼、ハクチョウは内沼に・・・ マガンの数には圧倒される・・・ |
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伊豆沼行の最大の目的はこの鳥たちのねぐら立ち、ねぐら入り。 これらの多くの鳥たちは伊豆沼で夜を過ごす。 夜明けとともに周辺の田んぼに出かけ、夜には帰ってくる。 それはそれは見事な雁行である・・・ |
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新編こどもとり図鑑 | |||||
0.標識鳥 1.コブハクチョウ 2.オオハクチョウ 3、コハクチョウ 4.コクチョウ 5.オオヒシクイ | |||||
6.マガン | |||||
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