高天原温泉 高天原山荘

目次
序章 −準備から折立登山口まで−
1日目 −折立登山口から薬師沢小屋まで−
2日目 −薬師沢小屋から高天原山荘まで−
3日目 −高天原山荘から折立登山口まで−
終章 −折立登山口からその後まで−

高天原温泉 旅行記録表
高天原温泉 登山記録表

序章 −準備から折立登山口まで−

 高天原(たかまがはら)温泉は「日本一遠い温泉」と言われている温泉です。なぜそう呼ばれているのかというと、山奥にあるため登山しなければいけないのですが、一番近い登山口からでも1日でたどり着くにはかなり厳しく、1泊する必要があるくらい遠い場所にあるからです。

 今回の高天原温泉旅行ですが、「日本秘湯に入る会」の体育会オフミということで打診がありました。
 幹事さんの計画では、金曜日から日曜日にかけて、往路は1泊2日、復路は0泊1日、合計2泊3日での登山旅行とのことでした。幹事さんの予定は以下の通りでした。

高天原温泉旅行 予定表
2017年9月22日
金曜日
7:00折立キャンプ場集合往路
7:30折立登山口出発
16:00薬師沢小屋到着、宿泊
2017年9月23日
土曜日
7:00薬師沢小屋出発
14:00高天原山荘到着、温泉入浴、宿泊
2017年9月24日
日曜日
7:00高天原山荘出発復路
16:00折立登山口到着、解散

 日本一遠い温泉に行くことができるということで、私はかなり行きたい衝動に駆られました。高天原温泉は、温泉好きならば誰もが憧れる場所です。
 しかし、実際に行くとなると登山装備を新しく買う必要があります。高天原温泉へ行くには本格的な登山装備が必要です。私が今持っている装備ではとても太刀打ちできません。
 また、金曜日に有給休暇を取る必要があります。そんなに仕事が忙しくなかったので、これはできそうでした。
 さらに、登山口へ行くまでの行程や時間なども考える必要があります。首都圏から富山県富山市まで行くわけですから、それなりに時間がかかります。集合時間に間に合わなければ話になりません。というわけで、私は金曜日の朝7:00に折立キャンプ場に着くためのシミュレーションをしてみることにしました。

 まず、自宅から折立キャンプ場までは、高速道路を使って約500kmの道のりです。時間にすると約7時間です。途中休憩や余裕などを加味すると約8時間かかります。
 さらに、ここでもう一つ問題が出てきました。折立キャンプ場に行くには有峰林道を通る必要があるのですが、この林道は20:00〜6:00まで通行止めになってしまうということです。有峰林道の亀谷(かめがい)料金所から折立キャンプ場までは約40分かかります。ということは、亀谷料金所に朝6:00に着いて、開門と同時に折立キャンプ場に向かえば、朝7:00までに折立キャンプ場に着くことができるということになります。
 自宅から亀谷料金所までは約450kmの道のりで、約6時間かかります。途中休憩や余裕などを加味すると約7時間かかります。そうすると、朝7:00に折立キャンプ場に着くには、結局、前日つまり木曜日の夜23:00までに自宅を出発し、朝6:00に亀谷料金所を通過しなければならないということになります。
 木曜日、私は普通に仕事があります。さらに、晩ご飯を食べたり、お風呂も入らなければいけません。定時で帰社すれば余裕で亀谷料金所に着くことができます。しかし、最悪の場合、つまり木曜日の23:00に自宅を出発した場合を考慮してみました。

前日最終行程表
場所最終通過時刻
退社21:00
帰宅22:00
出発23:00
関越道 大泉JCT0:00
上信越道 藤岡JCT1:00
上信越道 更埴JCT2:30
北陸道 上越JCT3:40
北陸道 立山IC5:00
有峰口駅5:30
有峰林道 亀谷料金所6:00
折立キャンプ場6:40

 最悪の場合、21:00に退社すれば折立キャンプ場まで行けるということがわかりました。あとは私の体力次第ということですね。(^^;

 そういったいろいろな条件を考えて、私は結論を出しました。
 人生一度きり、この機会を逃してはならない! 熱い気持ちを持って高天原温泉旅行の参加を決意しました!!
 しかし、このときの私は知るよしもなかったのです。山の厳しさの洗礼を浴びることになろうとは・・・。

 そうと決まれば、まずは新しい登山道具を買いそろえる必要があります。
 登山道具の三種の神器と呼ばれている、登山靴、バックパック、そして上下レインウェアは、確実にそろえなければなりません。
 登山靴は持っていました。ちょっと古いので大丈夫かな、と心配でした。
 大丈夫かどうかを確認するために、近くの公園で登山靴を履いて歩き回ってみました。また、その公園には丘のような場所もあるので、丘を上り下りしたりもしてみました。
 その結果、グリップ力はまだまだ健在でした。見た目に異常もありませんでした。まだ使えそうです。そう私は判断しました。なので、この登山靴で行くことにしました。この判断が吉と出るか凶と出るか・・・。(^^;
 念のため壊れたときに簡易的な応急措置ができるように、針金、ガムテープ、そして細紐を持っていくことにしました。

 バックパックは、自分が今持っているリュックサックではとても容量が足りないので、新しく買いました。買った経緯については、登山道具に記しましたので、ご覧になってください。
 上下レインウェアも持っていなかったので、これも買いました。

 ほかにも、登山用のズボン(トレッキングパンツ)、ソフトシェルジャケット、そして登山用靴下なども新しく購入しました。
 防寒具も必要とのことだったのですが、これはスノーボードで使用しているものを代用しました。代用できるものは代用した方がいい、とネットに書いてあったので代用しました。

 旅行の1ヶ月以上前から、自分なりに調べて登山道具を準備しました。
 そして、旅行前日を迎えました。

 旅行日程は2017年9月22日の金曜日からなのですが、私には前日の木曜日から高天原温泉へ行く旅の日程が始まっていたのです!
 最初の関門としては、まず木曜日の定時に会社から帰宅することです。
 これはなんとかできました。定時にササっと帰宅しました。(^^;
 家に帰る途中で晩ご飯を食べました。
 家に帰って、すぐにお風呂に入りました。
 旅行準備は済ませていたので、あとは登山の服を着て準備完了です。時間は20:00前でした。かなり時間的に余裕でした。これなら早めに亀谷料金所に到着できそうです。
 さあ、「日本一遠い温泉」に向けて出発です!

2017年9月22日 20:00

 私は20:00に自宅を出発しました。
 高速道路をひたすら進みました。首都高でちょっと渋滞に巻き込まれましたが、大した渋滞もなく、順調に関越自動車道を北上しました。
 びっくりしたのが、休憩で上里SAに寄ったのですが、普段私が目にしてる混雑ぶりが皆無だったことです。
 私はスノーボードに行くときによく上里SAに寄るのですが、いつも混雑しています。でも、このときは閑散としていました。まあ、平日の夜遅くはこんなものなんでしょうかね。(^^;
 上信越自動車道を起点の藤岡JCTから終点の上越JCTまで走破し、さらに北陸自動車道を西へ行きました。
 立山ICで高速道路を下りて、有峰林道の亀谷料金所に向かいます。深夜だったので車はほとんど走っていませんでした。
 有峰林道は20:00〜6:00までは通行止めなので、亀谷料金所のゲートは閉まっていました。ゲートの前には車が3台駐車していました。ゲート開門待ちの車列だとわかりました。私はその車列の後ろに自分の車を止めました。
 星がものすごくきれいでした。東京で見ることができない星が明るく輝いていたのにはびっくりでした。

 夜通し運転していたため眠かったので、車内で仮眠を取りました。もちろん、エンジンは切りました。
 興奮してたのか、すぐには寝付けませんでした。辺りは真っ暗で静かでした。

 いつの間にか寝ていたのですが、声が聞こえたので目を覚ましました。そこには一緒に行く温泉仲間がいました。幹事のDさんとRさんでした。彼らは亀谷料金所まで、別の温泉仲間に送ってもらったそうです。朝の6:00前に車で送ってくれるなんて、優しい方がいるんだなあ、と思いました。日本秘湯に入る会のつながりが強いということなのでしょうか。

 開門の6:00まではまだ少し時間があったので、写真を撮ったり、車内で休憩したりしました。

2017年9月23日 6:00

 朝6:00になりました。時間通りに開門しました。有峰林道を上って折立キャンプ場へ向かいます!


 亀谷料金所から折立キャンプ場までは約40分で着きました。折立キャンプ場には約100台停められる駐車場があります。私が来たときはすでに半分くらい車で埋まってました。

 駐車場で、温泉仲間のIさんと合流しました。これで参加者4人全員がそろいました。
 さあ、「日本一遠い温泉」に向けての登山の始まりです!

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