すべてが違う!
1997年発売当時190000円、価格帯からは考えられない高音質機種としてベストバイに輝き、オーディオファンに衝撃を与えたDCD−S10の後継機。定価20万円以下という価格で、30万円〜50万円クラスの音質と評価されたDCD−S10の音質に更に磨きをかけた完成度の高い音質は、オーディオ評論家に絶賛され、いまだに人気の衰えない名機として知られています。
高音質テクノロジーALPHAプロセッサー搭載、本体重量は14kgで、不要な振動を徹底排除したシャーシ構造とS.V.H.
(Suppress Vibration Hybrid) ローダーメカユニットを採用、徹底したアナログ、デジタル分離構造によりCDの音源を限りなくアナログ盤に近い音質で楽しめるようになっています。高性能DACとしての使用も可能です。定価からは考えられない高音質で、オーディオファン、オーディオ評論家やオーディオメーカー各社に衝撃を与えた名機なので、定価10万円前後のCDプレイヤーとは、あらゆる面で大きな差があります。ロックやジャズファンからクラッシックファンまで満足させる音楽全体のバランス良さと、個々の楽器、ヴォーカルの生々しさは、オーディオファンにも衝撃で、音楽の楽しみを別次元に昇華させてくれます。解像度が高いだけでなく、音の質感、輪郭まで感じ取れるリアルな音像は、音楽の生命感、躍動感をハッキリと伝えてくれますし、全ての楽器、ヴォーカルが溶け合った音楽全体の表現力も大きな感動を与えてくれます。
遠方に住むオーディオファンの友人とオーディオ製品についての情報交換をする時は、実際に音の違いを聴かせる事ができないので、電話で音質についての印象を話し合います。CDプレイヤーの話であれば、解像度が高いとか、低音が充実しているとか、高温の響きがいいとか、音の違いを説明するんですが、このCDプレイヤーに関しては、全てのグレードが違う!とハッキリ言い切れました。当然の事ですが、10万円前後のCDプレイヤーと比較してしまうと、ありとあらゆる面でグレードが違います。本体重量は14kgと安定感が抜群で、高域の歪み感などは、一切感じられないので、高価なインシュレーターやオーディオボードなどを使用する必要は全くありませんし、アナログ感のある充実した低音、音の解像度、立体感、高域の音の輝きなどなど、全ての面で優れていて、今までは、ひどく薄っぺらな音で音楽を聴いていたんだな、と実感させられました。もちろん、グレードの高いアンプやスピーカーを使えば、更に美しい音で音楽を楽しめますが、CDプレイヤーが、この位のグレードになると、チープなアンプやスピーカーでも、かなりの高音質を実感できます。初代機のDCD−S10と比べても、明らかに音質が良くなっているので、初代機よりも評価が高かったのは当然だと思います。CDプレイヤーは、これでよし!と納得のできる名機だと思います。10万円前後のCDプレイヤーに電源ケーブルやオーディオボード、インシュレーターなどのアクセサリを加えるなら、このプレイヤーを買ってしまった方が、はるかに高音質を実感できます。
ベストバイの常連となった名機でシリーズ化されているので、現在は中古商品でのみ入手可能です。中古オーディオショップなどでの相場は7万円前後。このDCD−S10Uの後継機であるDCD−S10Vでは、HDCDに対応していますが、中古相場は10万円前後と高額になっています。高音質ソフトとして注目されたHDCDですが、今ではHQCD、SACDなどの高音質CDが主流になり、あまり種類が多くないので、HDCDにこだわらないなら、コストパフォーマンスの面でもDCD−S10Uがお買い得だと思います。
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