最も美しいスピーカー
発売当時定価105000円(1本)。JBLのロングセラーモデルで、スタジオモニターとしてプロにもオーディオファンにも最も愛された定番スピーカー。JBLの代名詞とも言える美しいスピーカーで、コンパクトモニターとして発売された4312Mの原型にもなっています。
4312BMkUを長く愛用していましたが、このブルーの4312のルックスの良さに憧れて、中古で購入しました。ルックスに惹かれて購入したのですが、実際に聴いてみると、明らかに音質も上でした。4312BMkUより4318に近い音のグレードで、さすがに4318と比べると見劣りしますが、中高域の音は、抜けが良いだけでなくレコーディングスタジオの奥行き、空気感まで感じさせるほど精度が上がっており、思った以上に幅広いジャンルに対応しているスピーカーでした。アンプやプレイヤーを30万、50万クラスにアップグレードしても、このスピーカーだけは、そのまま使っている方が多いのは、ルックスの良さだけではなく、価格以上の実力機だからだと思います。チェロ、バイオリンなどの弦楽器の表現力は4318には、かないませんが、ギター、ベース、ドラムなどの音抜けの良さは、4318以上かも知れません。購入当初は、美人で気立てのいい彼女か奥さんが待っていてくれるような感覚で、早く家に帰って、このスピーカーで音楽が聴きたかったので、仕事が終わると自宅に直行、自室に入り、スピーカーを見てはニンマリしていました。JBLのスピーカー独特の香りも色気があり、自室に花が咲いているような心地よい香りと、美しいスピーカー、そしてJBLらしい生音に近いリアルなサウンド。このスピーカーがあるだけで幸せでした。
主観ですが、4312BMkUを70点、4318を100点で考えるとこのモデルは85点ぐらいだと思います。4312MkUは既に製造終了ですが、いまだに絶大な人気があり、中古商品でも10万円以上の相場になっているようです。新品での購入は不可能なので、中古品で探すか、さらに上のグレードを狙うなら4318、ちょっとだけグレードを落としてもいいなら4312Dを新品で購入するという手もあります。色はブルーバッフルの他に、グレーの4312MKII
GYも発売されていました。このクラスのJBLの製品は、国産のスピーカーと比べると、以外に雑な作りになっていて木目の色も、左右でかなり違っていたりします。まだJBLのスピーカーを使用したことが無い方は、その点を覚悟して購入した方が良いかもしれません。スピーカースタンドは、JBLのJS−350A、JBL JS−250などが発売されています。
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