新編こどもとり図鑑
カナダガン
○ カナダガン
カナダガンはシジュウカラガンという希少種の別(べつ)亜種(あしゅ)で大型のガンである。大きさは白鳥より一回り小さく、首も長い。頭から首にかけて黒色で、頬(ほお)の部分が白色になっている。体は褐色で背から尾にかけて黒色で、胸、腹は淡(たん)褐色(かっしょく)である。クチバシは黒色で、足は灰黒色、目は暗褐色している。北アメリカでは最もよく知られた鳥で、どこでもいつでも見られる。北アメリカで夏を過ごし、寒い季節には南に渡る。草食性で草や穀物(こくもつ)、果実があればどこでも育つ。また、様々な環境に適応することができる。かつて、北アメリカではキツネなどの外敵のため個体数が激減したが、継続的な種の保護努力により、現在の回復を見た。絶滅危惧種が人為的(じんいてき)回復の事例の一つとされている。日本では飼育されていたものが半野生化しているものが見られる。山梨県河口湖では飼育していたつがいが繁殖し、今は20羽以上もいて、観光客にかわいい姿を見せている。しかし、一方日本では生態系に係る被害が懸念(けねん)されるとして、外来生物法で要注意生物に指定され、監視の目が注がれている。
このカナダガンは手賀沼で撮ったもの。
初めはシジュウカラガン(?)かと目を疑ったが、カナダガン。
大きさも大きく、人にもよくなれている。
どこかの篭脱けだそうだが、そのまま居続けている。
こちらの写真は河口湖のカナダガン。
観光用に放されたものか、人によくなれている。
毎年繁殖しているようで、数が増えている。
新編こどもとり図鑑
0.標識鳥 1.コブハクチョウ 2.オオハクチョウ 3、コハクチョウ 4.コクチョウ  5.オオヒシクイ
6.マガン  7.カナダガン




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