全長63.5pほどの大型のカモでツクシガモ類に属し、習性はどちらかというとガンに似ている。オス、メスほぼ似た色彩をしている。オスはクチバシが赤色で先がやや上に反り上り、クチバシの基部にこぶ状の突起(とっき)がある。頭は緑色光沢のある黒色で、体は白い。背から胸にかけて栗色の幅広い帯がある。尾は白いが先は黒く、足は赤黄色。メスは全体に色が鈍く、クチバシの基部にこぶ状の突起がない。ユーラシア大陸の低緯度(ていいど)地域や北ヨーロッパに繁殖(はんしょく)分布する。冬には南下して越冬(えっとう)する。日本では冬鳥として、九州・有明海に100〜300羽の群れで飛来し、12月〜翌年3月ごろまで越冬する。(ゆえに名前を筑紫(つくし)鴨(かも)という)その他の地域では時々見られるが非常に珍しく、関東地方への飛来はごく稀で、絶滅危惧種に指定されている。広い干潟が主な生息地で、水路や水の入った田にも見られる。主な生息地である干潟の減少などで国内では減少の傾向にある。泥や水面の中にクチバシをつけて左右に振りながら採食する。主にゴカイや昆虫、甲殻類などを食べる。巣はほかのガンカモとは違い、樹洞や土手の穴につくる。 | |||||||||||
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ツクシガモ 筑紫ガモとはよく言ったもので、このカモは日本でも九州の筑紫地方で越冬している。 私が九州地方の鳥見の旅で和白海岸で見たのが初めであった。 この鳥はヨーロッパからアジアの中部にかけて繁殖しているカモで、 日本には九州の北部の海で越冬していて、東日本ではまれである。 |
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新編こどもとり図鑑 | |||||||||||
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