ユーラシア大陸北部、北米などで繁殖し、日本には冬鳥として氷の張らない湖沼、池などに飛来する。オナガガモ(尾長鴨)という名のとおり、ほかの淡水ガモに比べ尾が長いので見分けやすい。英名はピンテールといい、9月中旬ごろから飛来し、翌年の4月下旬ぐらいまで日本に滞在する。オスは頭と首の背面が黒褐色で、首の後部に白い縦線があり、胸と腹の中央は白い。体は灰色で。尾の付け根と長い2枚の尾羽は黒い。腰の両側には淡黄色の縦斑がある。クチバシは黒く、上クチバシの両側は鉛色。足は灰黒色をしている。メスは全体が褐色で黒褐色の斑がある。クチバシは淡黒色。プリープリーと鳴く。オナガガモをはじめ淡水ガモは潜水しないで植物性の餌をとる。藻などの水草を食べる時は逆立ちをして長い首で水中の餌をとり、長い尾を立てる。最近では著しく個体数が増加しており、特に餌付けをしているところでは多い。ハクチョウの飛来地では必ずと言っていいほど沢山いる。ハクチョウの数より多い大群でいて、人をあまり恐れずハクチョウの餌付けに群がる。餌をあげると上陸してきて手から餌をもらい、時には餌をねだる・・・ | |||||||||
オナガガモ1(ペアー) | |||||||||
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オナガガモ1 冬鳥として日本に多数飛来し、湖沼や川、池などに生息する。 餌付けをしているところでは最近著しく増えている。 逆立ちして首を伸ばし、水中のエサをとる。 |
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オナガガモ2(オス) | |||||||||
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オナガガモ2 体も首も細長く、オスの尾は長く延びており、メスもほかの種より長い。 オスの頭部は黒褐色で、後頭の側面に細い白い線がある。 背と脇は灰色で、腰の両脇に黄色い斑がある。 クチバシは黒くて両側は鉛灰色をしている。 |
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オナガガモ3 | |||||||||
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オナガガモ3 メスは全体に褐色で黒褐色の斑がある。 クチバシは黒くて両側が灰色。 プリップリッと小さな声で鳴く。 |
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オナガガモ4 | |||||||||
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オナガガモ4 オナガガモは餌付けのしているところで多数見られる。 白鳥の飛来地ではハクチョウの数より多く、見られる。 時には陸上に上がってきて、餌をねだる・・・ |
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新編こどもとり図鑑 | |||||||||
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