ヨーロピアン・アワードを超えてしまった・・・
全世界で高い評価を受けたDSP−A1の後継機、DSP−A1のサウンドに衝撃を受けたAVオーディオファンは、更なる進化に、また驚かされる事になりました。DVD-AUDIO、SACDなどの広いダイナミックレンジに対応する為に、100kHzまでをカバーする広帯域パワーアンプを採用し、電源部も強化されました。また全10チャンネルに、バーブラウン社製最高級DACを採用。高音質メディアに対応できるオーディオアンプの実力を持つAVアンプというコンセプトがハッキリと現れています。
ヨーロピアン・アワードを受賞したDSP−A1が、一つの完成型と言えるほど素晴らしいアンプだったので、後継機のAX−1の購入は見合わせていましたが、またAVオーディオ誌で各賞を受賞していたので、思い切って購入しました。まず、電源部が強化されていることにより、音のグレードが完全に良くなっている事に感激しました。音の響きの一つ一つに輝きがあり、曇りの無いクリアなサウンドになっています。音の傾向は、DSP−A1と同じで、クセのないストレートな音質なので、個性的な音質のCDプレイヤーと組み合わせると、CDプレイヤーの個性を生かして音楽を楽しむ事ができます。またCDプレイヤーなどの光ケーブルを使用して接続すると、音の厚みが増し豊かなサウンドが得られます。さらに音の力も強くなり、DVD-AUDIOやSACD再生時の音の質感は、手を伸ばせば楽器に触れられるのではないかと感じるほど、リアルになっています。勿論、パワーアンプの増設も可能ですが、10万円クラスのパワーアンプを使うなら、そのまま使用したほうがいいと思います。
DSP−AX1では、センタースピーカーは1出力になっています。また、アナログボリュームから、デジタルボリュームに変更されています。デジタルボリュームが嫌いな方は、ちょっとイライラするかもしれませんが、オーディオアンプとしての精度も一層高まったDSP−AX1は、DVD-AUDIOやSACDなどの高音質ソフトを楽しむ為の最高のAVアンプだと思います。
すでに製造中止になっていますので、中古品のみで入手が可能です。7万円以下で購入できれば、お得な買い物だと思います。DSP−A1に比べてさらに重量が重くなっているので、設置する際は注意が必要です。