今までCDの素材として使用されていた素材とは別種のポリカーボネート樹脂を使用、これによって素材の透明性をアップ、CDプレイヤーのピックアップが、CDに記録された情報を正確に読み取る事が可能になり、マスタークオリティに限りなく近い高音質を実現した超高音質のCDです。いままでは、湯気で曇ったガラス越しに眺めていた景色が、曇ったガラスを取り除いて、ありのままの景色を目の当たりにしたような感覚です。
ビクターの開発した技術により、音の解像度、透明感、音量感、レンジ感、音質感、全てが飛躍的に向上しています。レンジ、音量に関しては、DVDオーディオの方が上ですが、個々の楽器の音質がクリアになり、ラジカセなどで聴いても音質の違いを実感できます。SACDの場合は、ソフトによってはリマスター盤とほとんど変わらないものもありますが、SHM−CDでは、ほとんどハズレがありません。勿論、元々の音源のプロデュースが悪いものは、変化が感じにくいものもあります。80年代のヘヴィ・メタルの音質の悪いCDが、スティーリー・ダンのように聴こえるわけではありませんが、まるで、目の前のカーテンを取り払ったようなクリアな音質には驚かされると思います。今までCDの弱点と言われていた低音部も重厚になり、レンジが広くなった事により、CDとは思えないようなアナログ的な音質は、アナログファンにも受け入れられると思います。
価格は2500円からで、少々高めですが、SACDに比べると安いですし、DVDオーディオはすでに生産が中止されてしまっているので、現在、最もお買い得な高音質ソフトだと思います。どうせ聴くならいい音で!と考えている方なら、古いCDを売り払って、名盤を買い換えてはいかがでしょうか。
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