安くていい音!
発売当時定価39500円、オーディオ誌のベストバイ1位を独占したDV−S747Aの廉価版にあたる機種ですが、パイオニアの良質なピックアップにより、価格帯からは考えられない高音質、高画質を実現したモデル。
ベストバイ1位を独占したDV−S747Aと比べると軽量で、音質的には、やはり軽めの音になっていますが、CDプレイヤーとしての実力は、かなり評価できます。しかも、DVDプレイヤーとしての画質も、この価格帯のDVDプレイヤーでは飛びぬけていました。出力系統を最小限にし、後部のインシュレーターを簡素化するなど、音質に直接関係の無いパーツをチープなものにした事により、音質、画質面はグレードの高さを維持しています。2台目、3台目のDVDプレイヤーとしてサブ機に使うには、最高の機種だと思います。私も寝室用のサブ機としてCDプレイヤーに使用していましたが、充分に満足できる音質を楽しめました。この後、パイオニアのユニバーサルプレイヤーは、コストパフォーマンスを重視した薄型のプレイヤーがメインになり、薄型にすることによって、放熱性の不安がありましたが、この機種は充分な厚みがあり、夏場に高音になるオーディオ製品の不安もありませんでした。DVD−RW、SACD、DVDオーディオなどの再生が出来ないので、多くの音楽メディアを使用できないのが難点ですが、CDとDVDのみを鑑賞するなら、コレ1台あれば充分でしょう。
パイオニアのユニバーサルプレイヤーは、どの機種も優秀ですが、薄型のコストパフォーマンス機種が大量に発売された為、この機種は、オーディオショップでの相場が5000円前後と、CDプレイヤーとしても活用できるDVDプレイヤーとしては、かなりお買い得になっています。