次世代サラウンドフォーマット、ドルビー TrueHD、DTS-HD対応!
2007年発売当時、定価21万円。ブルーレイの大容量によって、更に進化した高音質フォーマットのTrueHD DTS-HDのロスレスサウンドを楽しめる高級ブルーレイディスクプレイヤー。ブルーレイ、DVDビデオ、DVD−RWの再生が可能。高音質ソフトのブルーレイオーディオの再生に最適な優秀機。
ブルーレイディスクプレーヤーとしては初期型のモデルですが、HDMI出力の他、アナログ出力が充実していて192kHz/24bitオーディオ専用DAコンバーターを6ch全てに搭載、古いAVアンプをお持ちの方でアナログ出力にこだわりたい方にとっては価値ある機種だと思います。新世代ハイレゾ音源を再生可能にしているだけあってCD再生の音のハイグレードで、私はこのプレイヤーをメインのCDプレイヤーとしても使用しています。更に上位機種のBDP−LX91というモデルがあるので、最上位機種との差別化で多少音質は劣ると思いますが、特に不満を感じる事はありません。メーカーホームページのスペック詳細にはDVD−AUDIOの再生可能ディスクとされていませんが、実際には再生可能でした。SACDはハイブリッドタイプしか再生できないとしても、DVD−AUDIO、ブルーレイオーディオ、CDを高音質で楽しめるという点を考えれば音質を重視する方には最高だと思います。音質の傾向はDENONのように豊潤な音というより原音に近い飾り気の無いストレートな音がハッキリとした音の輪郭を保ったままリスナーに向かってきます。個々の音が膨らみすぎない事によって、それぞれの楽器の個性がリアルに伝わり、ミュージシャンの意図したとおりのサウンドが再現されていると感じます。好みにもよりますが、音のリアリティという面に関してはCDプレイヤーとしても十分に合格点を付けられます。定価20万円という価格で発売された機種ですから、映像も高画質でブルーレイは勿論、DVDビデオの映像も今までのDVDプレイヤーで再生した時の画質から比べると高画質化がはっきりと実感できて映像美を楽しむという点でも満足できる性能です。また、幅42cm、奥行きは約35cm、重量も6.6kgで高級機の風格、安定感もありオーディオファンには外観も満足できるモデルだと思います。
最近のブルーレイプレイヤーはHDMI出力のみでアナログ出力が無いものも多くなっていますが、高音質なプレイヤーでAVアンプとオーディオアンプに音を出力したいと考えるオーディオファンにとっては、この時代の機種は本当にありがたいと思います。6ch出力の他に、ステレオ2ch出力できるので、好みのオーディオケーブルを使用してピュアオーディオサウンドをチューニングするにも便利です。基本的な音の傾向はフラットで飾り気の無いストレートな音なのでケーブルによるチューニングもしやすいです。私もアンプを2台使い分けてロック向きのサウンドをアナログ出力で調整しています。出力系統が豊富な、このタイプのプレイヤーは本当に使いやすいです。せっかくの高音質なのでピュアオーディオ用のアンプで音楽を聴きたいという欲求を満たしてくれます。唯一の難点は、起動時間がかかる事と動作の反応が極端に遅いこと。電源ボタンを押してから起動に1分かかりますし、ディスクをセットしてから読み込むまでにモノによって30秒以上かかることもあります。BDP−LX71など、この時代のパイオニアのブルーレイプレイヤーは大体このパターンですが、慣れないと本当にイライラするでしょう。LANケーブルに接続してファームウェアの更新をしないとエラーが出ることがあるので、その点も注意が必要です。ファームウェアを更新しないとディスクによってフリーズするなどのトラブルが起きるので、必ず更新した方がいいでしょう。LANケーブルに接続してのアップデートも可能ですが、端末環境によってはLANケーブルで更新できないので、その場合は、メーカーのファームウェア配布ページからダウンロードしてファイルをCDに書き込んで更新可能です。ブルーレイプレイヤーとしては初期型なので中古で5万円以下でも購入が可能です。音質、画質のグレードを考えれば中古購入は、お買い得な機種でしょう。個人的にはピックアップの寿命が来てブルーレイやDVDを読み込めなくなってもCDプレイヤーとしてキープしておこうと思っています。
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