メインスピーカーとしても、センタースピーカーとしても優秀!
2004年発売定価42000円(1本)。上下左右対称なユニット配置で、縦置き、横置き問わずマルチチャンネル再生に、最適な音響空間を提供する次世代マルチ・スピーカーシステム。センタースピーカーとしての使用を前提としたようなデザインですが、センタースピーカーとしてだけでなく、メインスピーカーとして使用できる名機です。2004年オーディオ銘機賞、ビジュアルグランプリの小型スピーカー部門受賞モデルです。
スピーカーに関しては、音の良さ、革新性で、オーディオファンから圧倒的な支持のあるビクターの、次世代マルチスピーカーです。DVDオーディオやSACDのソフトを高音質に再生するために80kHzまでの再生帯域をカバーできる高音質なツィーターを搭載、さらに、ツインウーハー部の互いの駆動軸を最も近い位
置で向かい合わせ、その間にツィーターを配置したことによって、それぞれが干渉しないように考慮したユニット配置になっていて、良質なフルレンジスピーカーのようにナチュラルな特性を実現しています。これによって、センタースピーカーとしてだけでなく、次世代オーディオに対応したメインスピーカーとしてもグレードの高い音質を実現しています。
省スペースの薄型センタースピーカーの場合、映画鑑賞でのセリフの明瞭感は満足できるものの、音楽を聴くとなると、低音不足、不安定な音場感など音楽的に満足できるものはほとんどありません。簡易ホームシアターとしてなら問題ありませんが、音楽を楽しむとなると、センタースピーカーのグレードにもこだわりたくなります。ベストバイを受賞したSX−L5の音質が、あまりにも衝撃的だったので、マルチチャンネルシステムのセンタースピーカーもビクターのスピーカーを思い、このスピーカーを購入しましたが、映画だけでなく、SACD、DVDオーディオといったマルチチャンネル高音質ソフトの実力を十分に発揮してくれるスピーカーとして手放せない存在になりました。音質的な特長としては、ビクターが開発したアルミ製のダイナミックバランスド・オブリコーンの威力で、高音のピーク時の音の伸びを十分に楽しめるというのが一番かもしれません。音の響きがいいという事に関してはビクターのスピーカーの特長でもありますが、このスピーカーの高音の伸びは極めてナチュラルで原音の持つ音の力を最大限に表現してくれるような音質で、解像度の高いプレイヤーで再生すると、決してヒステリックにならない伸びのある高音を体感できます。特に弦楽器の音の美しさは秀逸で、一度この音に慣れてしまうと、他のセンタースピーカーは使えなくなってしまうかもしれません。また、ホームシアターやマルチチャンネルオーディオの設定では、AVアンプやプレイヤーのスピーカー設定をしても必ず音場のデッドポイントが生まれてしまい、リスニングポイントの決定に苦労するのが常ですが、このスピーカーは、オブリーク・オムニアレイ方式のユニット配置によって、音場の乱れが無く、最適なリスニングポイントを探す為に何度もスピーカーの位置や角度を変えたりという手間をかけなくて済むので、セッティングもかなり楽に決まると思います。
このモデルはすでに製造終了ですが、オーディオ誌、AV専門誌でベストバイに選出され、人気機種だったため、後継機としてMKUも発売されました。カラーは、洋室にも和室にも合わせやすい木目のデザインが個性的ですが、オーディオファンのニーズに合わせてブラックカラーも発売されています。センタースピーカーとしてはもちろん、メインスピーカーとしても評価の高い高音質スピーカーなので、専用スタンドも発売されています。スタンドは縦型にセットする為、地震の多い地域にお住まいの方には安定性に不安があるかもしれません。中古商品では、半額の2万円前後が相場になっているようです。
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