シスコンのスピーカーも凄い!
ビクターのシステムコンポ用のスピーカーです。シスコンにセットで販売されていたスピーカーですが、ボディはリアルウッド、スピーカー端子はバナナプラグ対応で、中古でスピーカー単体で販売されている人気機種です。
スピーカーの名機が多いビクターの中でもマイナーな存在ですが、それもその筈、これはシスコン用のスピーカーとしてシスコン本体とセットで販売されていた機種です。しかし、幅15cm、高さ25cmというコンパクトサイズながら、ビクターらしい高音質で、中古オーディオショップでも、スピーカー単体として販売されている隠れた名機です。シスコン用のスピーカーというと、プラスティック製で申しわけ程度の品質というイメージがありますが、このスピーカーは本体がリアルウッド、スピーカー端子はバナナプラグ対応と本格的な仕様になっていて、大きめのバスレフダクトが背面にあり、充実した低音が楽しめます。スピーカーのメーカーとしては絶対的な信頼を得ているビクターらしい仕様で、他社のシスコン用スピーカーとは違うレベル!スピーカー単体でも価値がある!という差別化が徹底されたスピーカーです。音質的には、同社のSX−A103と同じ傾向で、楽器の音のエッジを強調したリアリズムというよりは、音楽全体をバランス良く聴かせてくれるタイプで、特にヴォーカルを前面に押し出しているので、ヴォーカルをメインにした音楽に最適で、音のバランスがセンターをメインに充実している事により、ドラムのグルーブ感の独特の快感を感じさせてくれます。背面に大き目のバスレフダクトがある事によって、広がりのある充実した低音も得られ、防磁タイプなので、AV用のフロント用としても、広がりのあるサウンドが得られます。シスコン用としてセットで販売されたスピーカーですが、使用するアンプによって潜在能力を引き出せるスピーカーなので、パワーのあるアンプやAVアンプなどで使うと、予想以上の低音のパワーと音場の広がりを再現してくれます。ただし、バスレフダクトが背面にあるため、JBLのような音抜けの良さ、エッジの効いたサウンドという傾向では無いので、JBL派の人には不向きだと思います。
個人的には、苦肉の策でした。JBLのコンパクトスピーカーやビクターのSXシリーズの人気機種は1万円から5万円前後が相場なので、極端に貧乏して予算が少なく、しかも狭い部屋への転居で、何とかコンパクトでコストパフォーマンスのいいスピーカーをと考えて購入したのが、このスピーカーでした。シスコン用のスピーカーなので知名度が低く、中古オーディオショップで1万円以下で購入が可能、しかもコンパクトでビクターらしい高音質を楽しめるのですから、まさに隠れた名機という機種でした。経済的な余裕ができれば、もっと大きなブックシェルフ型で音楽を楽しみたいですが、狭い部屋で小音量で音楽を聴くなら、このスピーカーで十分満足です。
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