新編こどもとり図鑑
シジュウカラガン
〇シジュウカラガン
先月号で紹介したカナダガンと同じ亜種(あしゅ)で、鳥の四十雀(しじゅうから)に顔の模様が似ていることからこの名が付いた。シジュウカラガンはカナダガンとは違い日本では絶滅(ぜつめつ)危惧(きぐ)種(しゅ)TA類に指定されていて絶滅が危惧されている。北アメリカ大陸に広く分布するカナダガンのアリューシャン列島の亜種で、体の大きさが小さい。繁殖地(はんしょくち)はアリューシャン列島で、越冬地は北米大陸の西部で越冬する。この種は亜種(あしゅ)が多く、大きさにも変化もある。体長が67cmのガンの仲間で、日本にはごく稀(まれ)な冬鳥として、マガンの中に1羽〜2羽見られる程度であり、渡来地は限られている。北海道や伊豆沼には定期的に渡来している。雌雄(しゆう)同色で首から上は黒く、両頬(りょうほほ)あたりに三角の形に白い。体の上面は黒褐色で淡色の横斑(よこふ)があり、胸から腹は灰褐色で足は黒い。クチバシは小さく黒く、首も短く、尾も黒い。日本では干潟(ひがた)や湖沼(こしょう)、農耕地(のうこうち)などに生息し、主に植物食が中心で、水草の茎や根を食べることが多い。冬には田んぼで二番(にばん)穂(ほ)や草を食べている。太くて低い声でグワッ又はグワーと鳴く。最近では茨城県でも渡来が確認されている。






シジュウカラガンは日本では絶滅危惧種に指定されている。
以前にはよく飛来していたが、最近ではほとんど見かけなくなってしまった。
冬鳥として局所的に数羽がみられる・・・
新編こどもとり図鑑
0.標識鳥 1.コブハクチョウ 2.オオハクチョウ 3、コハクチョウ 4.コクチョウ  5.オオヒシクイ
6.マガン  7.カナダガン 8.シジュウガラガン




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