安くて充実性能!
定価840円(1M)。実売価格1メートル単位の切り売りで600円台というコストパフォーマンスに優れたスピーカーケーブル。素材は銅なので、ベーシックでクセの無い音質。手ごろな価格ですが、十分な音の厚みが得られ、売り上げランキングでもトップ争いをするほどの人気があります。
私が、本格的にオーディオをはじめたときに、最初に使ったのがオーディオテクニカ製のAT6158でした。音の厚みパワーが増して、豊かな音質になったのが凄く嬉しかったのを覚えています。その後、色々なスピーカーを試してみて、他のケーブルの良さなどと比較した結果、AT6158は、音に厚みが出ることによって豊かな中、低域の充実し、ドライブ感もよくなりましたが、高域に関しては、音が膨らむのはいいんですが、ギターやバイオリンなどの音に芯がつぶれてしまって、まるでハンマーで叩いて音を広げたような音になってしまっていることに不満が残りました。私は、ロックを中心に音楽鑑賞しているので、妥協して、しばらく使用していましたが、AT6158の上のグレードであるAT6159では、このAT6158の弱点が大幅に改善され、弦楽器の音の芯をつぶさずに、キレイに音に厚みを出してくれます。しかも、安いんです。1メートル700円で左右のスピーカーように4メートル買っても3000円という安さなので、手軽に購入できます。ホームシアターのリアスピーカーように20メートル買っても15000円はしませんから、性能から考えれば本当にお買い得だと思います。常に売り上げランクの上位にいるのもうなずけます。
オールラウンドのジャンルで使える音質なので聴き疲れせずに楽しめるスピーカーケーブルだと思いますが、ヒステリックな個性を望む方や、音のやわらかなスピーカーをシャキッとさせたい方には向きません。例えばSACDなどの高音質ソフトをマランツなど高解像度のアンプ、CDプレイヤーで鳴らして、さらに解像度の高さに磨きをかけようという考え方だと、このスピーカーケーブルでは不満が出るかもしれません。逆に、ヒステリックすぎる音を、音圧を失わずにやわらかくするぐらいの感覚で使ったほうがいいでしょう。
現行商品では、AT6157、AT6158、AT6159の3種類が発売されています。当然の事ですが、線径は2mm、2.5mm、3mmと価格が高い機種の方が線径も太く、情報量、性能とも充実しています。
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