スマートな新世代スタンド
1995年に発売、定価18375円(1本)。オーディオショップのスタンドとしても定番となり、大ヒットしたSSTシリーズの制振技術に、新たな整振技術を融合させたスピーカースタンドです。
スピーカーシステムから発せられる音楽に関わる振動は活かし、音楽に関わらない不要振動のみを効率良く減衰させること。天板部に採用した二重板構造や鋳鉄粉封入支柱などTAOCならではの特許取得技術、4点スパイク支持フットなどの制振技術が生かされています。さらに、支柱内部に封入する鋳鉄粉一粒の粒度・比重にこだわり、かつ、その量をコントロールする整振技術によって制振と整振をバランスよくコントロール、スピーカー本来の性能を引き出せる、新たな定番スピーカーです。小型スピーカーの持ち味であるクリアでスピード感あふれるサウンドを実現します。オーディオメーカーが申しわけ程度に発売しているスピーカースタンドとは、全く違う次元の音質を実現してくれるので、スピーカーの性能を100%引き出せていないと感じている方にとっては、最高のアイテムです。
大ヒットして定番となったSSTシリーズの後継シリーズとして発売されたスピーカースタンドですが、SSTシリーズとの違いは、軽量化された事と、デザインがスマートになっている点です。SSTシリーズでは、振動振子を搭載する事によって音質に悪影響を与える振動を抑え、更に、振動振子の位置を変えることによって、好みのサウンドにチューニングできるというメリットがありましたが、ルックス的には無骨な印象の残るデザインで、デザイン性に関しては好みが別れる面がありました。このESTシリーズは、振動振子によるチューニングはできないものの、すっきりとしたデザインで、インテリア的にも、シンプルオシャレなルックスになっています。音質的には、軽量になったのが不安でしたが、支柱に封入された鋳鉄粉のバランスが改良された事によって、軽量化されても基本的にはSSTシリーズと同じグレードの音質で、低音が締まり、中高域の音抜け、スピード感が心地よいサウンドを楽しめます。SSTシリーズでは、大き目のボルトで支柱と上下のプレートを固定していた為、スパイク無しではセットできませんでしたが、このESTシリーズでは、ボルトが小型化されているので、スパイク無しでもセットする事が可能になっています。付属のスパイクとスパイク受けでセットするのが基本ですが、スパイク無しでもセットできるので、リスニング環境に合わせて、好きなセッティングが出来るのも便利です。軽量化されデザインもシンプルになって、音質的には、SSTシリーズとほぼ同等のグレードですが、どうしても振動振子で繊細なチューニングがしたいという方は、SSTシリーズを、インテリアとしてすっきりしたデザインを重視したいという方は、ESTシリーズを選べばいいと思います。頻繁にオーディオセッティングの変更をしている方には、軽量のESTシリーズの方が、体力的にも楽でしょう。
すでに製造終了品ですが、流通在庫があるため、オーディオショップなどで購入が可能です、実売価格は2本セットで3万円前後、人気商品なので、中古品でも2万円前後が相場になっています。高さが50cmのEST−50HL発売されているので、リスニング環境によって高さを選べます。価格も手ごろで、SSTシリーズにも負けない性能と、高いインテリア性も兼ね備えたスピーカースタンドなので、かなりお買い得な商品だと思います。
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