音質をチューニングできるスタンド!
発売当時定価52000円。JBLの純正スピーカースタンドJS−250にソックリなTAOCのスピーカースタンド。鉄製で太い支柱、重さ21キロの本格的なモデル。
TAOC MST-40Hは、タテ振動子による音質のチューニングが可能というスグレモノで価格以上の魅力のあるスタンドだと思います。支柱とタテ振動子の中には鋳鉄粉を重心させてパイプの共振を防いでいます。また、縦振動理論を応用したタテ振動子が振動を消去させる制振構造になっています。タテ振動子の位置を変える事によって、ダイナミック感、透明感、音の締り、ソフト感などをチューニングする事ができます。ベースプレート(底板)、トッププレート(天板)共にネジ式スパイクでミリ単位での高さの微調整も可能です。ベースプレートのスパイク用にプレートが付属しているので、スパイクで床、畳を傷つける心配もありません。
JBLの4312シリーズをメインに使用していたので、JBLのJS−250も使用しましたが、このTAOCのスタンドの性能には惚れ込んでしまいました。タテ振動子による音質のチューニングが可能なので、このスタンド1セットで3パターンの音質に変更が可能!スピーカーの性能を生かすも殺すもスタンド次第という事を考えれば、音質をアレンジできるというのは画期的です。基本的な音質の傾向はJS−250と同じですが、ビッグバンド編成のジャズ、ストリングス、ホーンなどを加えたロックの音を聴くなら、このスタンドの方が上かもしれません。低音の締りを重視したセッティングにすると、楽器個々の音の輪郭が明瞭になり、音が良く伸びるようになります。生々しい音が苦手な方なら、ソフト感を重視したセッティングにして、全体の臨場感を重視したサウンドを楽しむことも出来ます。一本の重さは21Kgなので安定性も抜群、地震の多い地域に住んでいても安心して使えます。天板のサイズが30cm×30cmなので、JBLの4312シリーズを使用する場合は、ジャストサイズになりません。この点を気にしなければ、JBLファンには特にオススメです。
シンプルなデザインで重量級の本格派ということもあり、ロングセラーでしたが、すでに製造終了の為、中古商品のみで入手可能です。このシリーズで、スタンドの高さが30cmのMST-30Hというスタンドも発売されていました。オーディオショップ、オークションの中古品で4万円前後で購入できると思いますが、レアな商品なので、すぐに売切れてしまうようです。中々見つからないと思いますが、3万円以下なら絶対にお買い得です。
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