目が覚めました!
2002年発売当時、定価126000円。ベストセラー機だったPM-17SAにマランツ・オリジナルの回路高速化技術「Absolute
SA Technology」を加え、最新高音質ソフトのDVDオーディオやSACDなど
Super Audio に余裕を持って対応する機種として発売。ロングセラーとなり2007年まで発売されていました。高級感のあるアルミボディ、ブルーに輝くおしゃれなウォームアップ・メーターでヒートアップ状態を確認できます。アナログ派には嬉しいMM/MC対応の高性能フォノアンプ
、安定性、郷土抜群のドイツWBT社製スピーカー・ターミナル 、さらにハイクオリティな再生を可能にするソースダイレクト、プリアンプ、パワーアンプとして利用可能なプリアウト・パワーイン端子を装備という贅沢なプリメインアンプでした。
SACDやDVDオーディオなどマルチチャンネルの高音質ソフトが次々と発売になり、5.1chで音楽を楽しむ為にヤマハのDSP−A1、DSP−AX1などのAVアンプを、ホームシアターとオーディオ兼用で2年ほど使用していたのですが、このアンプを使って、かなりのショックを受けたので、心を入れ替え、オーディオ用とAV用のアンプを別々にするようになりました。今までモヤモヤと聴こえていた楽器の音、効果音は、レコーディングのプロデュース的に、意図的に輪郭をぼやけさせていたと勘違いしていたと気付きました。オーディオを趣味としている人間が言うのも恥ずかしいのですが、『こんな音も入っていたのか!』と、これほど驚いた事はありませんでした。SACD、SHM−CDなどの高音質ソフトを買わなくても、レコーディングされている音が全てハッキリと聴こえるようになり、まるで今まで耳栓をしたまま音楽を聴いていたんじゃないかと思うほどクリアな再生音を楽しむ事ができるようになりました。また、最近の低音が過剰に録音されているデスメタル、ヒップホップ、ラップ系の音楽の低音が気持ちよく引き締まった輪郭で楽しめるのも好感触でした。マランツのアンプは、DENONのアンプと比べて低音が弱いと言われますが、完全にクラッシク向きというわけではなく90年代後半以降にレコーディングされたロック、ポップスの音楽ソフトを適度な音量で聴くなら、かえって心地よく音楽を楽しめると思います。大音量でクラッシクロックを鳴らしたい、地を這うような低音を足元から感じたいという人には満足できないかもしれませんが、ボリュームの位置が9時の位置で聴く方、住宅事情で大音量で鳴らせない方にとっては最高のプリメインアンプだと思います。薄型なのでスペースも節約できますし、ブルーに輝くライトもオシャレです。
オーディオファンを驚かせるほどの解像度を持つ人気機種なので、中古商品でも中々見つからないかもしれませんが、中古で5万円前後で入手できればお買い得だと思います。最近まで発売されていた機種なので、故障の心配もしなくて済みますし、手ごろな価格なので、マランツのプリメインアンプを試してみたいと考えている方にも丁度いいと思います。
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