本物の音楽の喜び
1985年に発売されたヤマハの定番アナログプレイヤーで、定価69800円。ターンテーブルには直径36cm、3kgの3cmの厚アルミダイカスト製ターンテーブルを採用。クォーツPLL方式によって安定した回転を可能にしてます。上位機種であるGT−1000との違いは、キャビネットやモーターの一部が変更されている事ですが、コストパフォーマンスに優れた優秀機で、今でも人気のあるアナログプレイヤーです。
現在では、CDが音楽ソフトの主役となり、SACD、SHM−CDなどの高音質ソフトも多くなっているので、どうしても高価なCDプレイヤーで、いかにCDを高音質で楽しむかということに気持ちが傾いてしまいますが、オーディオの楽しみの一番の醍醐味は、やはり、アナログ盤。私もLPよりCDソフトの手持ちが多くなり、アナログ盤は、時々聴くだけになっていましたが、このプレイヤーを使うようになってから、中古のLPを買いあさるようになりました。デジタルには無い心地よさ、本物の音楽を聴いている喜びが、至福の時間を与えてくれるからです。音質的にはヤマハらしいナチュラルなサウンドで、特に1970年代までの音楽を聴くには最高です。楽器本来の鳴り、響きを自然に聴かせてくれて、ヴォーカルの質感も、装飾の無いストレートな生々しさを伝えてくれます。当たり前のことですが、ギター、ベース、ピアノ、ドラムス、バイオリン、チェロなどの楽器のほとんどは、木でできています。このプレイヤーのナチュラルな音質は、木の響きが、実感できる快感があり、自然な音の膨らみ、音の伸びも楽しめます。ロック、ジャズ、クラッシックなど、オールラウンドな音楽で、この心地よい響きを楽しめる名機だと思います。
本体のボディは木製で、黒塗りですが、木目がハッキリとわかる薄めの塗装で、重厚感がありながらも、木目の美しさが、安堵感を与えてくれる絶妙なデザインです。アームをリフトして、レコードに針を落とす瞬間の緊張感すら、快感を感じます。リモコンひとつでプレイできるCDプレイヤーと比べて、アナログレコードをセットして、針を落とすのが面倒でしたが、このプレイヤーを使うようになってから、アナログで本物の音楽を高音質で楽しむ事ができる喜びと、針を落とすときの快感を同時に楽しめるようになったので、面倒だとは思わなくなりました。それどころか、もう、やめられません。
アナログプレイヤーを探す
発売当時の定価が7万円弱と安かったにも関わらず、今でも大人気のプレイヤーで、中古の相場は3万円前後、このシリーズの上位機種であるGT−1000を改良した機種の為、安定感、音質ともにグレードが高く、半値の3万円前後でもお買い得感があります。もう一度、アナログレコードを復活させたい方や、どうせ聴くなら、本物の音を!と考えている方には、最高の機種だと思います。
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