ギタリストモデルの中でも、最も人気のあるエリック・クラプトンのストラトキャスターは、フェンダーＵＳＡ、フェンダーＪＰからエリック・クラプトン・モデルとして色々と発売されていますが、以前レースセンサーピックアップが搭載されているモデルが発売されていました。現在は、レースセンサー社とフェンダー社の契約切れで、レースセンサーピックアップ搭載のエリック・クラプトン・モデルは発売されていませんが、このタイプのストラトキャスターが一番音がいいと思います。ストラトキャスターをメインに使用しているエリック・クラプトンですが、ハムバッキングPUのような厚みのあるサウンドが欲しいときには、エクスプローラーを使用していましたが、このモデルでは、ミッドブースト,TBXコントロール
が内蔵されていて、枯れたストラトサウンドからハムバッキングPUのような太いサウンドまで幅広いサウンドメイクが可能になっています。ストラトキャスターの個性と、ギブソン系の音質を兼ね備えた、理想的なギターだと思います。
アンプにつないで最初に驚いたのが、ノイズがほとんど出ないことです。エリック・クラプトンに限らず、ストラトキャスター愛用者の最大の悩みは、アンプに通したときのノイズだと思いますが、このレースセンサー社のピックアップは、ストラトキャスターの持ち味であるシングルコイルの芯の太いサウンドをそのままに、ノイズを大幅に軽減、しかもサスティーンが力強く伸びるサウンドを実現しています。エリック・クラプトンがレースセンサー搭載のストラトキャスターを演奏している様子はＤＶＤで発売されている『ネヴワース』で確認できますが、このライブでのギターの音の良さは、飛びぬけています。ギターの音がいいので、エリック・クラプトンも本当に気持ち良さそうに弾いていて、音の良さからでしょうか、自らのプレイに昏睡しきった抜群の演奏を聴かせてくれます。エリック・クラプトンのライブ映像は色々と観ましたが、このライブ以上の音を出している映像は観た事がありません。また、このライブではピンク・フロイドのデイブ・ギルモアも、レースセンサー搭載のストラトキャスターを使用していますが、デイブ・ギルモアも、かなり長い間レースセンサー搭載モデルを愛用していました。やはり、プロのミュージシャンなら、レースセンサーの音の良さにほれ込んでしまうんでしょうね。エリック・クラプトンの最近のＤＶＤと聴き比べてみると、ハッキリと音の違いが分かると思います。とにかく音がイイ！ストラトキャスターの歴史の中でも最高傑作の一つだと思います。
残念ながら現在はフェンダーＵＳＡ製のレースセンサー搭載エリック・クラプトン・モデルは、中古商品でしか手に入りませんが、音にこだわるならレースセンサー搭載のエリック・クラプトン・モデルが絶対にオススメです。現在のエリック・クラプトンにはフェンダー社のノイズレスピックアップが搭載されていますが、音の厚み、サスティーンの力強さはレースセンサーピックアップにはかなわないようです。フェンダー社との契約の問題もあるので、本当は、ノイズレスピックアップ搭載のストラトキャスターを使わなければならないはずですが、近年のライブ映像でも、たびたび、レースセンサー搭載のストラトキャスターを使用しています。多分、エリック･クラプトン本人も、このギターが一番気に入っているんでしょうね。カラーはブラッキーの名前の通りの黒、ピューター、緑など色々とバリエーションがあり、音質はそのままにカラーを選べるようになっています。
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レースセンサー・モデルでの演奏の参考映像↓
◎ノイズレスピックアップ搭載のエリック・クラプトンモデルの仕様
●BODY:ALDER
●NECK:MAPLE
●FRET BOARD: MAPLE,22F
●P.U:VINTAGE NOISELESS PU×3
●CONTROL: 1VOL , TBX,MID BOOST,5WAY SW
●BRIDGE:SYNCRONIZED TREMOLO
