ティアーズ・フォー・フィアーズのライブ映像を観るのは、これがはじめてだったのですが、予想以上に演奏力、アンサンブルの完成度の高さに驚かされました。特に大ヒット曲であるEverybody
Wants to Ruleの演奏では、バンドも観客も一体となった感動的な演奏を楽しむ事ができます。
クリフ・リチャードは、往年のロックファンには嬉しいロックン・ロールナンバーで、懐かしさを感じさせるサウンドで観客を魅了します。
後半にジェネシスのメンバーとしても出演するフィル・コリンズのソロでは、TVシリーズ『マイアミ・バイス』でも使用され大ヒットしたIn
the Air Tonightと、やはりソロで大ヒットさせたStudioを演奏し、ソロ・アーティストとしての実力の高さをアピールしています。
ポール・マッカートニーは、4曲のうち3曲がビートルズの曲を演奏しています。1曲目はポール・マッカートニーのソロでの大ヒット曲Coming
UpComing Up、2曲目はビートルズのホワイトアルバムに収録されているBirthday、3曲目にはビートルズの名曲Hey
Jude、最後に、こちらもビートルズの大ヒット曲Can't
Buy Me Love。ライブ・パフォーマンスには定評のあるポール・マッカートニーならではの選曲だと思います。ビートの強い曲で観客を引き込み、演奏者も観客も歌える名曲で観客に一体感、満足感を与え、とどめにビートルズ初期のクラッシクナンバーで、踊りたくなるような躍動感、メロディで締めくくります。参りました。予想以上に楽しませてくれます。個人的には、在りし日のリンダ・マッカートニーの、天使のような優しい表情を観る事ができたのも大収穫でした。
ステイタス・クォーは、このDVDに収録されているアーティストの中で、多分、日本で一番知られていないアーティストだと思いますが、このDVDを観れば、楽曲、パフォーマンス共に素晴らしいバンドだということが分かると思います。ブギのビートにのせてシンプルなアレンジで、観客と一体となった素晴らしいパフォーマンスを見せてくれます。
お待たせしました、という感じでしょうか?エリック・クラプトンの登場です。このライブでのバックバンドは、ベースのネイザイン・イーストをはじめとして、ファンキーで躍動感のあるサウンドで、エリック・クラプトンもギターソロの途中で弦が切れるというアクシデントはあるものの、かなりご機嫌で最高のパフォーマンスです。続いて出演するダイアー・ストレイツ、エルトン・ジョンとも共演します。
ダイアー・ストレイツはエリック・クラプトンの後に登場、エリック・クラプトンのバンドメンバーの一部が残り、マーク・ノップラーをはじめとするダイアー・ストレイツと共演します。控えめながらマーク・ノップラーとの共演を楽しむエリック・クラプトンのプレイは、やはり、キレがあり素晴らしいのですが、体調が悪いのか、マーク・ノップラーは元気がなく、ちょっと残念です。
エルトン・ジョンのステージでは、エリック・クラプトンのバンドにエルトンが参加する形での演奏になり、マーク・ノップラーも競演するという、超豪華なラインナップです。バックバンドの躍動感のある演奏で、リラックスした雰囲気の中にも、エルトンのモチベーションの高いヴォーカルが楽しめます。
ロバート・プラントのバンドの演奏は、レッド・ツェッペリンが解散して、レッド・ツェッペリンのようなサウンドに飢えていたファンの飢餓感を満たす最高の音だと思います。時おりクローズアップされるファンの表情が、それを物語っているようです。さらに、このバンドにジミー・ペイジが参加してレッド・ツェッペリンの曲を演奏するという特別ボーナスが用意されているのですから、ハードロックファンにはたまりません。
フィル・コリンズのヴォーカルを中心にしたジェネシスは、シングルヒットが多く、アレもコレも聴きたいというファンの欲求に答える為でしょうか、メドレー形式で、次から次へとヒット曲のオンパレードでファンを楽しませてくれています。
いよいよ最後のバンド、ピンク・フロイドが登場。ライティング効果、幻想的なサウンドによって、もう自分がどこにいるか分からなくなるほど神秘的なサウンドで幻惑されてしまいす。ピンク・フロイドのコンサートは、ロックコンサートでは最高のエンターテイメントですね。何度観てもトリップできます。
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