1970年代後半から販売されていたワッシュバーンのエクスプローラー・タイプのギターで、シングルコイル搭載のモデルです。ボディのデザインは、ワッシュバーンオリジナルのエクスプローラー・タイプですが、サウンド的にはストラト系のサウンドでアームも搭載されています。
このステージ・シリーズのモデルは、ハムバッキング搭載モデルの上位機種A−20と、廉価版のA−10が最初に発売になりましたが、デザインが人気で、後にシングルコイル搭載のA−15というモデルも発売になりました。1ヴォリューム、2トーンで5セレクターのシングルコイル、しかもアームが搭載されているので、デザインを除けば、かなりストラトキャスターに近い仕様です。サウンド的には、フェンダーのストラト風のシングルコイルの芯の太いサウンドに、ギブソン・ファイアーバードの枯れたサウンドを足したような個性的なサウンドで、ギブソン社が、ファイアーバードを世に送り出すときに考えていたサウンドコンセプトを、そのまま実現してしまったような音質です。一見するとスルーネック風のデザインに加工されていますが、セットネックで、国内でも製造されていたモデルなので、比較的価格は安かったようです。80年代中ごろで製造中止になってしまいましたが、デザインはエクスプローラー、サウンドはストラトとファイアーバードを足したような音という個性的なギターで、是非とも復活して欲しいと願っているミュージシャンも多いと思います。
アッシュ材らしい枯れたサウンドをシングルコイルで繊細なタッチまで表現できるサウンドが何と言っても魅力ですが、まるでサウンドホールがあるような独特のボディの響きも快感です。この独特のボディの響きによってシングルコイルにしては、サスティーンが強く、ブルース系、ハードロック系に最適のサウンドが得られていると思います。そのまま使っても十分ですが、レースセンサー・ピックアップなどに変えれば、もっとサスティーンとパワーのあるサウンドになるような気がします。ネックはVシェイプで、かなり極端なVラインになっていますが、ネック自体は細めなので、すぐに慣れてしまうと思います。私も最初はVシェイプのネックに抵抗がありましたが、慣れてしまえば、通常のネックよりも弾きやすいかもしれません。
1985年に製造が狩猟しているので、中古商品のみで入手可能ですが、楽器店などの中古品でも、このタイプは稀少で、なかなか見つからないと思います。楽器屋さんに委託でさがしてもらうか、マメにオークションなどで探せば見つかるかもしれません。
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●Explorer-ish body shape
● 22 fret v-shaped maple neck
● ash wings with flamed two-piece maple top
● ebony fretboard
● strat-style tremelo with string-thru-body
● Washburn single coil pickups
●1Volume 2Tone 5-Way switch
● brass nut, full binding
●Pearl dot position markers
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