1995年ごろ発売、定価85000円。ワッシュバーン製のグローバー・ジャクソンデザイン、マーキュリーシリーズのMG-700。ペグ、ブリッジなどが違うだけでMG-701とほとんど同じスペックです。デザイン性、実用性に優れた機種で人気が高くロングセラーとなっていたモデルで、日本製、韓国製、アジア製などが発売されていました。日本製と韓国製の性能はほとんど同じですが、その他アジア製の機種は完成度がイマイチでした。
ワッシュバーン製のMGシリーズMG−701と同等のスペックですが、ブリッジがワッシュバーン製、ヘッドのペグがグローバー製になっています。このハードウェアが変更になっているだけで、ボディの材質や音質は同じです。発売当初は日本製のみでしたが、ワッシュバーンの定番ギターとしてヌーノ・モデルに次ぐ人気で、後に韓国製も発売され、ヘッド部分にテンションバーが搭載されるようになりました。フロイドローズタイプのギターですが、ボディ鳴りが良く、重心の低い低音が得られ、コイルタップによるピックアップの切り替えによって多彩な音色を楽しめます。ピックアップはワッシュバーンオリジナルですが、シングルコイルでの音質は、フェンダー製のストラトと比べても遜色なく、まるでギブソン・レスポールにシングルコイルを搭載したかのような硬質で低音の充実したシングルコイルサウンドが得られます。ストラトに近いシンプルなデザインでストラト以上の多彩なサウンドを実現、しかもフロイドローズタイプなので激しいアーミングを多用してもチューニングが狂いにくいという、極めて実用的な機種です。ジャパンビンテージと呼ばれて日本製のギターにも注目が集まっていますが、韓国製モデルも日本製と同等のグレードを維持しているので、安心して使えます。
発売当初は3色のカラーバリエーションでしたが、人気機種だったためにカラーも豊富になり、MG−701のページで紹介しているようなグリーンのモデルも発売されていました。写真のギターはレッドですが、その他のカラーも美しい木目が浮き出す芸術的なデザインで、ルックス的にも価値があると思います。。現在は新品での入手は不可能ですが、中古商品で2万円から5万円ほどで購入が可能です。インドネシア製、中国製などのギターは完成度に難がありますが、日本製か韓国製なら半額の4万円前後でもお買い得でしょう。
●BODY:Book Matched Sycamore Top,Alder Back
●NECK:Maple
●F.BOARD:Rosewood22F.324Scale
●PICK UP:Front=Eliminator611、Middle=Eliminator612、Rear=Eliminator623
●BRIDGE:WASHBURN FLOYD ROSE TREMOLO
●MACHINE HEAD:GROVER205(B)
●CONTROL:1Volume、1Tone、(W/Coil Tap)、5way-SW
●ワッシュバーン資料集
●MGシリーズ資料集
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