1995年ごろ発売、定価85000円。ワッシュバーン製のグローバー・ジャクソンデザイン、マーキュリーシリーズのMG-701です。ワッシュバーン製のヌーノモデルに近いデザインで、ピックアップは、SSHと最も人気のあるパターン。ボディの鳴りの良さば抜群で、即戦力として使える性能を持つ名機です。
日本でも人気の高いグローバー・ジャクソン・デザイン・シリーズですが、ヘッドのパーツがシャーラー製、ブリッジがウィルキンソン製と、10万円以下のモデルとしては、かなり豪華な仕様になっています。シャーラー製のロッキング・チューナーズM6L-Bは、弦を張る時に、弦を通した後にネジで固定できるので、弦のはりかえが楽で、チューニングも安定します。このモデルはロックナット方式ではありませんが、このシャーラー製のロッキング・チューナーズM6L-Bのおかげで飛躍的にチューニングが安定しています。このシリーズの上位機種MG-120などの愛用者には、エアロスミスのジョー・ペリーや、ジェフ・ベックとも共演していたジェニファー・バトンなどがいます。
ワッシュバーン製のヌーノモデルを使ってから、弾きやすさ、音質の良さなどから、すっかりワッシュバーンのギターの虜になってしまいましたが、このギターは、ワッシュバーン製のギターの中でも、最もお買い得なギターでした。中古で3万円ほどでしたが、ヌーノモデルの弾きやすさとスティービー・サラス・モデルの音質の良さを足したようなタイプです。ヌーノモデルのように、ボリュームノブのタップアップによってシングルコイルへの切り替えが可能で、基本的な音質はストラト系の芯の太い粘りのあるサウンドですが、ハムバッキングでレスポール系の厚みがありサスティーンの長い音も出せます。弦高を下げても、弦のタッチはやわらかでチョーキングがしやすく、指の短い人にも、かなり弾きやすいと思います。10万円以上の高級機ではありませんが、ボディの鳴りの良さもあり、フェンダーUSA低価格のストラトよりも音はいいんじゃないかと思います。個人的には、弾きやすさと音質の良さというバランスを考えると、メインで使うギターは、絶対にコレです。ワッシュバーンのギターは、価格帯からは、考えられないグレードの高さがあるのでやめられません。
写真のギターはグリーンですが、レッド、カーリーメイプルなどカラーバリエーションも豊富で、ロックナット方式のマーキュリーシリーズも発売されているので、アーミングを多用するプレイヤーは、ロックナット方式のタイプ、初心者は通常のナットタイプのギターを選ぶといいと思います。現在は新品での入手は不可能ですが、中古商品で2万円から5万円ほどで購入が可能です。
●BODY:Book Matched Sycamore Top,Alder Back
●NECK:Maple
●F.BOARD:Rosewood22F.324Scale
●PICK UP:Front=Eliminator611、Middle=Eliminator612、Rear=Eliminator623
●BRIDGE:Wilkson VS-100
●MACHINE HEAD:SchallerM6L-B
●CONTROL:1Volume、1Tone、(W/Coil Tap)、5way-SW
●ワッシュバーン資料集
●MGシリーズ資料集
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