エクストリームのギタリスト、ヌーノ・ベッテンコートモデルＮ２。このギターは、エクストリームのレコーディングや、ライブで使用されていたヌーノモデルですが、アメリカ製と日本製、中国製があります。ともにボディはアルダーですが、日本製のものは、ボディが２ピースのものが多いようです。ピックアップはワッシュバーン製とビル・ローレンス製、フロイドローズも搭載されています。カラーは写真の赤のタイプとナチュラルのタイプがあります。
このギターを使うようになってから、ギターテクニックが飛躍的に向上した方も多いと思います。小柄で指も長くないヌーノに合わせて作られているので、指が短い方や小柄な方には最適だと思います。ギブソンやフェンダーのギターで練習しても中々テクニックが上達しないと、お悩みの方には是非使ってみて欲しいギターです。ギター本体の大きさも、ストラトキャスターなどと比べると小型で軽量、体の小さい方でも、ギターがやたらに大きく見えてしまうようなこともありません。私も、このギターを使う前は、まったくと言っていいほどギターの腕が上達しないので、才能が無いものと諦めていましたが、原因は指の長さや体格に合わないギターを使っていた事だと気付き、今では驚くほど上達しました。
ワッシュバーンのギターを使うまでは、フェンダーＵＳＡ、ギブソンＵＳＡ、ＰＲＳなどのギター以外は、まともな音は出ないと信じていたので、音の良さにも驚かされました。オイルフィニッシュなのでボディの鳴りも良く、まったくと言っていいほどノイズの無いサウンド、しかもタップアップによってシングルコイルとハムバッキングの切り替えが出来るので、このギター一本でサウンドバリエーションが作れるというスグレモノ、本当に最高のギターだと思います。Ｎ３以降のヌーノモデルはステファンカッタウェイになっていますが、不思議なことにＮ２とＮ３以降では、ギターのボディの大きさが違って見えます。Ｎ２なら、小柄な人が弾いていてもボディが大きくは見えませんが、Ｎ３やＮ４だとギターのボディが大きく見えてしまうので、小柄な方が使うなら、ルックス的にはＮ２がベストだと思います。
フロイドローズが搭載されているので、チョーキング、アームを多用したプレイでもチューニングが狂いにくいのですが、初心者の方には、フロイドローズのチューニングは難しいと思います。初心者の方でヌーノモデルを購入したい方は、ヌーノモデルＮ１からはじめた方がいいかもしれません。ヌーノモデルはシリーズ化され、現在ではＮ６まで進化していますが、いまだに人気の衰えない機種なので現在も新品で購入可能です。定価が８万円前後なので、新品で６万円ぐらいが実売価格になっているようです。ただし、現在新品で発売されているＮ２は、すべて中国製でネックとボディのジョイント部分などの造りが雑で、ロックナットなどの部品も以前発売されていたアメリカ、日本、韓国製のものとは規格が違うものが搭載されています。本体の精度にこだわるなら、中国製の新品よりも、中古の日本製、韓国製を買った方がいいでしょう。
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