新編こどもとり図鑑
ハクガン
体長67cmで雌雄(しゆう)同色。成鳥は全体が白色で大変美しく、初列(しょれつ)風切羽(かぜきりは)が黒い。クチバシはピンク色で先端が少し淡い。首が短く、足もピンク色。日本では数が少ない冬鳥として渡来し、マガン、ヒシクイ、ハクチョウの群れの中にいる場合が多い。幼鳥は灰色でクチバシや足に灰色味がある。習性はマガンに似て、湖沼や農耕地(のうこうち)で餌をとる。繁殖地は北アメリカ大陸の北極圏で、冬には同大陸の南部に渡って越冬する。北アメリカでは数百羽、数千羽の群れをつくる。一方、繁殖地では小さな灌(かん)木(ぼく)の多いツンドラ地帯で繁殖するが繁殖地も今や危機に瀕している。日本では1900年頃までは東京湾に大群が渡来していた。しかし、乱獲などが原因でハクガンの群れが日本の空から消えて100年以上が経つ。しかし、最近、保護活動が功を奏して、少しずつ個体数が増え、日本にも飛来する個体が増えた。北海道から九州までの広い範囲に稀な冬鳥として、湖沼や農耕地などにほかのガンに混じって見られるようになった。新潟県朝日池や八郎潟では毎年のように確認されている。水草の葉や根、田んぼでは落ち穂など主に植物食の採食をする。
ハクガンは日本では数少ない冬鳥として飛来し、
マガン、ヒシクイ、ハクチョウ類の群中にいる場合が多い。
近年は単独の個体での飛来が多く、2羽以上でいるれはあまりない。
新編こどもとり図鑑
0.標識鳥 1.コブハクチョウ 2.オオハクチョウ 3.コハクチョ 4.コクチョウ  5.オオヒシクイ
6.マガン  7.カナダガン 8.シジュウガラガン 9.,ハクガン 




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