ベストバイ3年連続1位。AVアンプの最高峰!
2001年発売当時、定価315000円。44bit シネマDSPの高音質のプロセッシングボード
、高品質・高精度なオーディオ用高音質パーツを贅沢に採用。デジタル信号をパワーアンプに直結するプロセッサーダイレクトスイッチを搭載。
勿論、 DVD-AUDIOなど次世代メディアのマルチチャンネルに対応した5.1ch外部入力端子装備。メインスピーカー用にお気に入りのパワーアンプを追加して、楽しむことも可能な高度な拡張性を装備、とオーディオファンにも嬉しい、充実の機能に加え、54プログラムの音場を楽しめるので、AVアンプとしてのバリエーションも最高峰!
ピュアオーディオのファンにとって、AVアンプとは、映画鑑賞をするもので、音楽を聴くためのアンプではないと考えられていますし、実際、同じ価格帯でプリメインアンプと、AVアンプで音楽を聴き比べれば、その差はハッキリと実感できます。AVアンプの音が、どんどん向上しているとはいえ、オーディオファンにとっては、たかがAVアンプという印象は根強く残っていると思います。しかし、このアンプのレベルまでくると、定価30万円以上のプリメインアンプとは比較できなくても、10万円から30万円以下のクラスのプリメインアンプとは、互角に勝負できるレベルにまで達していると思います。前のバージョンであるDSP−AX1も、かなり音質が向上していると思いましたが、このDSP−AZ1では、電源トランスがDSP−AX−1に搭載されていたものより1kg重い9.5`の大型電源トランスになり、強力なアナログ部になっています。DSP−AX1に比べ、出力も110Wから130Wにアップ!また、全10chに、192khz/24ビットDAC(バーブラウン製PCM1704)を搭載しています。これにより、低音を中心に、生き生きとした音の輪郭、定位の良さが得られ、しかも、全てのチャンネルに高品質のDACが搭載された事により、DVDオーディオ、SACDといったマルチチャンネルの高音質ソフトの再生では、全てのチャンネルから、高音質ソフトのグレードの高い音質を引き出すことが可能になりました。さらに、パワーアンプに直結するプロセッサーダイレクトスイッチを搭載しているので、セパレートアンプ並みのパワーがほしいという方でも、パワーアンプ増設時に満足のいく音圧を実感できるような性能になっています。
私の友人にも、AVアンプを嫌う人がいますが、マルチチャンネルで楽しめる高音質ソフトがあるのに、AVアンプに対する偏見で、DVDオーディオやSACDが楽しめないというのは、かなり悲しいと思います。こんな人には是非使っていただきたい最高峰のAVアンプです。個人的には、今まで使用してきたプリメインアンプの中では、NEC A−10Wが、最も音の立体感、奥行きの表現力が豊かだと感じていましたが、NEC A−10Wの音の立体感を5chで再現し、A−10シリーズのリザーブU電源によるクリアな音の輪郭、定位を獲得、しかも聴き疲れしない音に仕上がっています。私の妻はオーディオに全く関心が無く、NECのA−10シリーズや、サンスイAU−907シリーズのような、生々しい音は嫌っていますが、バランスの良さでしょうか、なぜかこのアンプだけは、喜んでCDを再生して音楽を楽しんでいるから不思議です。AVアンプ嫌いのオーディオファンにも是非使っていただきたい名機です。このアンプを使ってみてダメなら、他にすすめようがありません。
ヨーロピアンアワードを受賞して、世界に衝撃を与えた名機DSP−A1からはじまった、ヤマハの傑作AVアンプシリーズも、この製品で完成したようです。すでに製造終了品ですが、AV専門誌で2001年から2003年までベストバイの1位を独占し続けた名機なので、中古商品の流通量も多く、中古オーディオショップなどで入手しやすい商品です。中古商品でも7万円から10万円ぐらいの相場になっているようです。