コレには、参りました・・・
1998年発売当時、定価63000円。PMA−7.5シリーズの最高傑作。DENONのフラッグシップS1シリーズの設計思想と技術を継承した大電流型増幅素子UHC-MOSを採用。ソースダイレクトスイッチを搭載。このシリーズの完成形とも言える傑作プリメインアンプです。
PMA−7.5を使用してみて、コンポサイズのプリメインアンプへの考え方が変わってしまったので、最も評価の高いPMA−7.5Lも使ってみたくなりました。正直なところ、メインで使用するつもりはありませんでしたし、それほど期待もしていなかったのですが、んー、参りました。この価格で、この音質は凄い。コンポ用のプリメインアンプですが、サンスイの607シリーズと互角か、それ以上の実力機だと思います。DENONは凄い!経済的に困窮して、オーディオ製品を売却しなければならない状態になったら、このアンプを残すつもりです。このサイズなので、大型スピーカーを鳴らしきるというわけにはいきませんが、JBLのJ−216などのスタジオモニターを使用するなら、十分満足できるパワー、性能です。PMA−7.5と比べて、本体重量も5.5kgから、6.9kgになり、音の安定感が増し、音にプリメインアンプとしての風格が現れています。
足元から波のように押し寄せてくる低音は出ませんが、音の粒立ちの良さ、音場の立体感も十分、個々の音の質感も十分に伝えてくれるゴージャスな音質なので、幅広いジャンルの音楽を楽しめます。1990年代後半のモデルなので、アナログ部が心配でしたが、アナログの音質もグレードが高く、10万円前後の他社プリメインアンプの音質と同じグレードだと思います。リモコンが付属しているので、ソースの選択、電源のオン・オフ、さらにボリュームをコントロールできます。
横幅はコンパクトですが、奥行376mm、約40cmあるので、セッティングは奥行きの40cm以上あるラックを用意する必要があります。アンプの性能を引き出す為にも、できれば、安定感のあるラックを使用したほうが、いいと思います。PMA−7.5からのシリーズも、このPMA−7.5Lで最後になりました。サイズからは、考えられないような音を作る名機ですが、コンパクト型のイメージと、定価が安かったこともあり、1万円から2万円前後で入手が可能です。
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