新編こどもとり図鑑
カリガネ
全長60cmほどの日本で最小のガン。マガンによく似ているが小さい。クチバシが短小でピンク色、基部の白い部分は頭頂まで達する。額がマガンより出っ張り、目の周りが黄色くアイリングになっている。体色や斑紋はマガンと同様で、成鳥の腹には不規則な黒色横斑がある。幼鳥では顔の白色部と腹の黒斑がない。カリガネは日本名では「雁(かり)が音(ね)」と書き、マガンより甲高く澄んだ声で鳴き、真の「雁が音」というのにふさわしい。ユーラシア大陸の高緯度(こういど)地方や北極圏で繁殖する。冬季はユーラシア大陸南部に渡って過ごす。日本では全国的に記録があるが、まれな冬鳥として渡来する。宮城県伊豆沼や蕪(かぶ)栗(くり)沼では毎年、5羽から20羽前後渡来しているものと思われる。マガンなどと共に行動して単独で活動することはない。日本では準絶滅(じゅんぜつめつ)危惧(きぐ)種(しゅ)に指定され保護されている。湖沼や水田、農耕地に生息して、田んぼで落ちもみや雑草の葉、畑地で麦の葉をむしって食べる。水中に首を入れ、水草を食べることもある。小さいだけに羽ばたきは小刻み(こきざみ)である。
カリガネはガンの中では一番小さい。
日本には数が少ない冬鳥として飛来する。
マガンやヒシクイなどの中に混じり、1羽〜数羽いて行動を共にしている。
マガンに似ているが小さく、黄色のアイリングがよく目立つ。
クチバシが短く、おでこが出ている。
マガンより甲高い音で鳴き「雁が音」という。
新編こどもとり図鑑
0.標識鳥 1.コブハクチョウ 2.オオハクチョウ 3、コハクチョウ 4.コクチョウ  5.オオヒシクイ
6.マガン  7.カナダガン 8.シジュウガラガン 9.,ハクガン  10.カリガネ




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