コンパクトスピーカーにもTAOC!
発売当時定価37000円。振動振子でチューニングが可能なスピーカースタンド、MST−40Hのコンパクトスピーカーバージョン、多くのオーディオショップが採用しているので、一度は見かけた事があるのではないでしょうか。
TAOC SST-40Hは、底板250×300、天板200×240、高さ40cm、重さ1台12kgで、サイズ的には、JBLの4312M、JBL J−216などのコンパクトスピーカーを使用するのに、最適なサイズのスピーカースタンドです。近年、コンパクト型でも低音が豊かなスピーカーが多く発売されているので、スピーカーの性能をフルに引き出したい、低音も十分に生かしたいという方に最適なスピーカースタンドだと思います。んー、やっぱりTAOCは違いますねぇ。
コンパクトスピーカー用とは言え、1台の重さは12kgもあり、安定感は抜群です。TAOC MST-40Hと違う点は、サイズの違いと、天板にスパイクが無いという部分です。天板用にフェルトシール4枚が付属しているので、そのフェルトを使用するか、自分でインシュレーターを用意してもいいと思います。振動振子の効果については、スタンドの重量の差かもしれませんが、TAOC MST-40Hほどのチューニング効果はありませんでしたが、全体的に音の輪郭が明瞭になり、低域は引き締まった低音になり、ベースやドラムのアタック感が、ハッキリと感じられるサウンドになります。オーディオショップの多くが、ショールームでTAOCのスタンドを使っている理由が分ります。販売する方としては、お客様に、スピーカーの性能を100%発揮した状態で聴いてもらいたいんですよね。コンパクトスピーカーをお使いの方で、スピーカーの性能を十分に生かしきれていないと感じている方は、絶対に、一度使ってみる価値ありです。コンパクトスピーカを何種類かで試してみましたが、JBLのスピーカーとは、特に相性が良く、スタジオモニターの名機J−216では、JBLらしい、音抜け、クリアな音質が、さらに強くなり、低音のモヤッとした音質が、タイトに引き締まった低音に激変しました。全体的に、軽いスピーカーより、コンパクトでも重量のあるスピーカーだと、より効果的なようです。
非常に残念ですが、すでに製造終了の為、中古商品のみで入手可能です。このシリーズは、スタンドの高さが40cm、50cm、60cmの3種類が発売されていて、それぞれ、SST−40H、SST−50H、SST−60Hという型番になっていました。イス、ソファーの高さによって、鑑賞環境にあった高さを選ぶ事ができます。振動振子が付いているデザインのスタンドは、いずれも製造終了のようですが、オーディオショップ、オークションの中古品で2万円前後で購入できると思いますが、TAOC MST-40H同様に、今でも人気商品なので、見つけたら、すぐに購入しないと、売切れてしまいます。お早めに!
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