この音質、画質で、こんなに安くていいのか?
2003年発売当時207900円。ベストバイを独占した高音質、高画質のユニバーサルプレイヤーパイオニアDV−S747A、DV−757A、DV−S858Aiに続く後継機ですが、DV−S858Aiまでの機種の上位機種として発売され。音質、画質共に更に上のグレードを楽しむことのできるユニバーサルプレイヤーになっています。オーディオAV各誌でベストバイに選出され、ほとんどのオーディオAV誌でトップ3にランクインしました。
ホームシアターブームの火付け役となり、ベストバイを独占し続けてきたパイオニアのユニバーサルプレイヤーDV−S747Aシリーズのモデルですが、完全に上位機種で、。HDMIによる最新のデジタル映像出力を搭載し、DVDの高品位再生を実現、デジタル音声出力i.LINK5端子搭載。DVDオーディオやSACDを高品位に再生できます。また、高画質216MHz/14bit ビデオDACを搭載。アナログ出力映像も一層高画質に再生、バーブラウンの高音質192kHz/24bit
DAC「PCM1738EG」を全6chに採用。アナログ接続においても、2ch再生同様、各chの音色を揃え、極めてバランスの良いマルチch再生を実現しています。
私はプロジェクターを使用しているわけではないので、映像に関しては、DV−S858Aiまでで十分だと思っていたんですが、DVD−RWに4時間モードで録画した映像では、さすがに画質の粗さが目立ち気になっていました。しかし、このDV-S969AVi-Nで再生した時の画質の良さは、DV−S858Aiまでとの画質と決定的な差が出ます、上位機種なので格が違うのは当然ですが、これは嬉しい驚きでした。プロジェクターをお使いになる方なら、更に違いが実感できると思います。また、DV−S858Aiまでの機種と決定的に違うのは、HDMIデジタル映像出力を搭載している点で、DVDの高品位再生を実現し、画質重視のホームシアター派には嬉しい限りでしょう。そして、DV−S858Aiまでの機種に比べて、音質も全ての面でグレードが高く、ヴォーカルのブレス感に生々しさがリアルに伝わり、夜間ボリュームを絞って聴いていても音像のリアリズムが崩れません。さすがにエソテリックのDV−50には及びませんが、DV−S747Aからはじまったシリーズと比べると2倍の音質、画質を楽しめます。音質にこだわりたい方なら、電源ケーブル、オーディオボードなどでチューニングすれば、エソテリックDV−30に迫るグレードを楽しめます。そして、決定的な違いは、HDMIが搭載され唯一の難点としては、DV−S858Aiまでのシリーズの上位機種として発売された割には、デザインに変化が無く軽量で高級感に欠けるという点です。軽量にも関わらず、しっかりとした低音で、高音の歪み感もほとんど感じられませんが、やはり、畳の上にオーディオラックをセッティングしたり、軽いラックなどを使用するなど不安定な設置環境だと振動の影響は避けられないので、重量級のラックを使っていない場合は、オーディオボードやインシュレーターで振動対策をした方がいいかもしれません。また、電源ケーブルのグレードがハッキリと音質に現れるので、経済的に余裕があれば、1万円から2万円ぐらいの電源ケーブルに変えてみると、音のエネルギー感が激変します。
DV−S747AからDV−S858Aiまでのシリーズに比べると価格が約2倍になっていますが、別次元の画質、音質を楽しめる機種なので、かなりお買い得です。すでに製造終了ですが、中古商品が豊富に出回っているので、簡単に入手できます。中古の相場は、エソテリックDV−30は中古でも10万円前後ですが、DV-S969AViは、4万円前後と発売当時の定価の4分の1以下で販売されているので、かなりお買い得感が強いです。かなり安く入手できるので、手持ちの映画、音楽のDVDをブルーレイのソフトに買い換えるつもりが無い方には、メインのユニバーサルプレイヤーとしても、サブ機としてもお買い得だと思います。この機種には海外仕様の製品もあり、海外向け機種はリージョンフリーで、リージョンを気にせずに再生できるので、低価格の輸入盤DVDなどを購入すればソフト代も節約できます。ただし、海外仕様機種は設定画面が英語表記なので、英語が苦手な方には設定が面倒かもしれません。
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