クリントン政権時に副大統領を務め、２０００年のアメリカ大統領選挙にも出馬したアル･ゴア氏が、彼の学生時代からの研究テーマである地球温暖化について、詳しい資料をもとに、地球温暖化の影響、今後の地球の環境の変化などを分かりやすく解説したドキュメンタリー映画。

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　２００６年アメリカ作品。アカデミー賞最優秀長編ドキュメンタリー賞をはじめ、全世界で絶賛されたドキュメンタリー映画ですが、アル･ゴア氏は日本のバラエティ番組などにも出演し、温暖化の危機について詳しく解説してくれているので、温暖化の脅威についてはご存知の方も多いと思います。しかし、バラエティ番組のように短時間で収まる情報だけでなく、歴史的な気温の変化や、近年多発している異常気象の映像、写真などをもとに説得力のあるデータ、説明で知る温暖化の影響は、まさに衝撃的です。アル・ゴア氏のユーモアを交えたプレゼンテーション面白さもあって、ドキュメンタリー映画にありがちな、退屈さは感じられません。また、アル･ゴア氏の私生活での試練が、彼の温暖化に対する活動の基盤になっているという伝記的な部分の挿入も効果的で、アル･ゴア氏の活動家としてのドキュメンタリーとしても興味深い内容になっています。

地球を失ってしまう・・・

　地球の環境が破壊される事によって、子供たちに今の地球環境を残せなくなってしまうという危機感は、本当にリアルで、目先の利益ばかり考えている人間社会の現状にはショックを受けます。映画『マトリックス』で語られている通り、人間はウイルスのような存在で、地球の資源を食い尽くすような生き物なのかもしれないと考えてしまいました。

問題解決は、私たち次第です

　経済を優先するブッシュ政権では、温暖化対策が無視され、ゴア氏は、かなり失望したようですが、人類が成し遂げてきた偉業を例に挙げて、地球温暖化の問題に対して、明るい展望を示してくれます。国の政策という大きな枠組みから出なくても、私たち一人一人が、できることから改善していけば、十分に可能性があると力強く語るゴア氏の言葉には、まだ、手遅れではない、目先の利益ではなく、地球上で生きる全ての生物の為にも、今すぐはじめていこうという気持ちにさせられます。

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デイビス･グッゲンハイム

アル･ゴア

不都合な真実

 

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