アメリカ、ニューヨークの新聞社の社長の娘のスーは、その新聞社の記者として働いていた。ある日、オーストラリアでワニと格闘して生還したというマイケル・・ダンディーの噂を聞き、取材の為にオーストラリアへ向かう。都会的な生活に慣れているスーにとって、ダンディは粗野で、その行動は、驚きの連続だったが、一緒にオーストラリアの自然を取材しながら行動しているうちに、ダンディの人間的な温かさと純粋な人間性に惹かれ親しみを感じるようになる・・・。

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　１９８６年オーストラリア作品。監督はピーター･フェイマン、出演は、この作品をはじめ、クロコダイル・ダンディシリーズに主演しているポール･ホーガン、『光る眼』などにも出演しているリンダ・コズラウスキー。広大なオーストラリアとニューヨークを舞台に、オーストラリア出身の野生的な男が大活躍する爆笑コメディ。

　ワニと格闘して勝ってしまう男、しかも広大なオーストラリアの大地を、自分の庭のように知り尽くしているタフでワイルドな男が主人公なので、ストレス発散に最適な痛快コメディです。とにかく細かい事は気にしないタイプで、裏表の無いストレートでな人間だという点でも魅力があります。人間性の失われつつある現代社会、都会生活に疲れている方には、塞ぎこんだ心を開放してくれるような快感を与えてくれる傑作だと思います。また、ストーリーはシンプルで、驚きのストーリー展開という話ではありませんが、主役のダンディとスーのキャラクターが本当に魅力的で、二人のの魅力だけでも充分に楽しめます。

領土問題について

　都会の人間には考えられないようなスケールの大きな男が巻き起こす騒動を描いたコメディなので、軽い恋愛とコメディだけ楽しめればいいと思っていましたが、意外な一言が出てきます。政治や世界情勢について、全く無関心なダンディに、スーが領土問題について問いかけますが、ダンディの答えは、『領土問題なんて、犬についているノミが、ココは俺の土地だと主張しているようなものだ』。このセリフには、爆笑すると共に、スケールの大きな考え方に驚かされました。広い視野で考えると、人間も地球という生物に寄生しているノミみたいなものかもしれません。

スーの気遣い

　スーの婚約者であるリチャードは、ダンディが気に入らないので、ネチネチと皮肉を言ってダンディを攻撃します。ダンディの気分を損ねないように必死に話題を変え、ダンディを守ろうとするスーの気遣い、表情が印象に残ります。美人かどうかよりも、こういう気の利く女性なら、結婚しても最高でしょうね。男性の立場から考えると理想的な女性だと思います。

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ポール・ホーガン
リンダ・コズラウスキー
ジョン・マイロン
マーク・ブルーム

 

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