１９５８年、カテリーナ、リュドミーラ、アントニーナは、モスクワの女子寮に住む仲のいい３人組。それぞれの価値観で将来を考えていた。ある日、カテリーナは、大学教授の伯父に留守番を頼まれたが、玉の輿を狙うリュドミーラが、留守番をしているその叔父の家を、自宅と偽り、大学教授の娘のふりをして、上流階級の男性たちを家に招いてしまう。リュドミーラは、その時に出合ったアイス・ホッケー選手のグーリン交際をはじめ、カテリーナもTVカメラマンのラチコフと愛し合うようになる。しかし、テレビの取材で、カテリーナが女性調整工であることがばれてしまい、ラチコフは、嘘をついていたカテリーナと別れてしまう。カテリーナは、すでにラチコフの子供を妊娠していたが、ラチコフに伝えられないまま未婚の母として工場で働きながら子供を育てることになる。月日は流れ、カテリーナは、工場長にまで出世して、娘アレクサンドラも成長していたが、孤独な人生に泣き暮らしていた・・・。

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　１９８０年ソ連作品。監督はウラジーミル・メニショフ、出演はヴェーラ・アレントワ、アレクセイ・バターロフなど。学生の頃から仲の良かった３人の女性のそれぞれの人生を描いた感動のドラマ。

　旧ソ連作品の中で、最も評価の高い名作です。いまだにロシアの人に最も愛されている作品で、日本でも評価の高かった作品です。１９８０年度作品という古い作品なので埋もれてしまいそうな気配がありますが、アカデミー賞作品賞級の感動作なので、まだ観ていない方には絶対にオススメの作品です。旧ソ連の体制が背景になっているので、かなり窮屈な生活を強いられている現状も感じられますが、ロシアの女性だけでなく、世界中の女性に共感と希望を与えてくれる内容だと思います。主人公のカテリーナは、一度の過ちによって恋人を失い、シングルマザーとして生きています。努力によって工場長に出世していますが、出世して生活が楽になっても、孤独感や空しさを埋められず、人知れず泣き暮らしているカテリーナには、共感できる女性が多いと思います。独身の女性やシングルマザーの方なら、共感できるだけでなく、最高の感動と希望を与えてくれる名作なので、特に女性にオススメです。ロシア映画なので、最初のうちはロシア語に違和感を覚えるかもしれませんが、ハリウッド映画には無い独特の素朴さと感動を味わえる超名作です。

待っていたのよ

　運命の人を待っている人、多いんじゃないでしょうか？。カテリーナが待ち続けていた人は、彼女の嫌う『汚い靴を履いた男』だったわけですが、人間を外観で判断するのが、いかに無意味であるかという事も教えてくれます。たぶん、カテリーナは、ずーーーと、ゴーシャを待っていたんでしょうね。

 

ＤＶＤあります。

　ちょっと値段が高めですがＤＶＤが発売されました。画質もかなり向上しているので、７０年代のアメリカン・ニューシネマの作品と同じぐらいの画質で楽しめます。こういう作品は、廃盤になりやすいので、早めに購入しておいた方がいいと思います。特に女性にオススメな作品ですが、気が小さく、なかなか好きな人に思いを打ち明けられない男性にも刺激になる作品だと思います。強引なぐらいのアプローチを待っている女性も多いのかもしれません。参考にしてみてはいかがでしょうか？

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