高校生のジュリーとレイ、そして、ヘレンとバリーの二組のカップルは、海岸をドライブをしていたが、途中で人を轢いてしまう。高校卒業後は、それぞれの夢に向かって地元の町を離れるつもりだった４人は、警察に届けようかどうか迷ったあげく、結局は被害者の男を海に沈めて事故を隠すが、ちょうど1年後、大学に進学したジュリーの元に、『去年の夏、お前たちが何をしたか知っている』と書かれた手紙が届き、彼女は、他の３人に相談するのだが・・・。

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　１９９７年アメリカ作品。監督は、ジム・ギレスピー、出演は、『タキシード』などのジェニファー・ラヴ・ヒューイット、『クルーエル・インテンションズ』などのサラ・ミシェル・ゲラー、『白い嵐』などのライアン・フィリップスなど。若手アイドルスター主演のサスペンスホラー作品。

　よくあるパターンのホラー映画ですが、殺人鬼が迫ってくる緊迫感、スリルだけでなく、いったい犯人は誰なのかというサスペンスとしての謎解きも楽しめる作品です。海に行ったり、ドライブするぐらいしか楽しみの無い田舎の高校生の日常、高校の頃に夢見ていた未来とは違う生活をしている現実の厳しさなどがリアルに描かれていて、日本人でも共感できる人が多いかもしれません。また、人身事故を起こしたにも関わらず、自分たちの将来を優先して、事故を隠蔽しようとする、自己中心的な人間の行動が暴かれている点が興味深い作品です。高校生が主人公という事もあって、ジェニファー・ラヴ・ヒューイット、サラ・ミシェル・ゲラー、ライアン・フィリップなどのアイドル的な人気のある俳優を起用しているので、アイドル的な魅力も楽しめる作品なので、好きな俳優を目当てにミーハー感覚で観ても、楽しめる作品だと思います。特に、ジェニファー・ラヴ・ヒューイットの、スタイルが良く、マジメで愛嬌のあるキャラクターは魅力的で、彼女のファンなら必見の作品でしょう。殺人鬼のキャラクターに迫力が無い事と、独創的なオチが無いのが難点ですが、この手の作品の中では、完成度の高い作品だと思います。

私が責めてるのは自分だけ

　ジェニファー・ラヴ・ヒューイットが演じるジュリーは、交通事故を隠して生活することに罪悪感を感じ、ずっと落ち込んだままです。４人で起こした事件ですが、彼女は、自分だけを責めて、人のせいにしようとはしません。何かトラブルがあると、自分の責任を認めず、すぐに人のせいにする人もいますが、他人のせいにしないで自分の責任だと自覚するのは、以外に難しいのかもしれません。他人のせいにした方が気持ちが楽で、自分を正当化できるので、ついつい他人のせいだと考えてしまいがちですが、自分の責任を自覚して、反省しないと、いつまで経っても人間的に成長できないかもしれませんね。なかなか居ないと思いますが、こんないい娘が彼女だったら最高だと思います。

 

君が心の支えだ

　ジュリーとレイのラブシーン。人に頼らずに自力で生きていけるようなたくましい人もいると思いますが、ほとんどの人は、心の支えになってくれるようなパートナーを求めているんじゃないでしょうか。ありふれたセリフですが、そんな事を感じさせてくれます。

 

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続編もあります

　大ヒット作となり、続編『ラストサマー２』も製作されました。続編では、この作品以上にジェニファー・ラヴ・ヒューイットの魅力が前面に出されていて、内容はともかく、彼女の代表作となっています。

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