定年退職で刑事を引退するドゥーリーの為に、仲間の警官がサプライズパーティーを企画、嬉しい驚きに感動するドゥーリーだったが、パーティーの帰りに強盗に遭遇してしまい、犯人を追跡する。しかし、ドゥーリーが容疑者としてＦＢＩに疑われてしまい、強盗が狙っていたコンピュータチップをジェリー・リーが食べてしまう・・・。

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　２００２年アメリカ作品。監督は、リチャード・J・ルイス、主演は、『Ｋ−９』『Ｋ−９１１』にも出演しているジェームズ・ベルーシ。熱血警官ドゥーリーと警察犬ジェリー・リーのコンビの活躍を描くコメディ第３作。

　型破りでルール無視の刑事ドゥーリーと、人間味のある警察犬ジェリー・リーのコンビが、またまた笑わせてくれます。今回はドゥーリーが刑事を引退してしまう為、探偵として犯人を追うという設定になっていますが、犯人が狙っているのが最先端の次世代コンピュータチップで、現代的な犯罪という点にリアリティがあり、コメディ的な要素が強かった前作『Ｋ−９１１』よりも、犯罪捜査の展開が楽しめます。今回は、ＦＢＩに容疑者としてマークされ、スーツにサングラスのＦＢＩ職員対ドゥーリーとジェリー・リーという対決がコメディの重要な要素になっていて、前作『Ｋ−９１１』では、気力、体力の落ちていたジェリー・リーも、なぜか元気になっていて、パワフルな存在感で楽しませてくれています。動物好きの方、愛犬家の方にはオススメの作品ですが、派手なポリスアクションを楽しむというタイプの作品では無いので、コメディとして楽しんだほうがいいでしょう。

犬の種付けビジネス？

　ＦＢＩに容疑者としてマークされ、年金を凍結されてしまったドゥーリーは、当面の生活費を、ジェリー・リーの種付けで稼ごうとします。ペットも血統書付きだと高額で、お金持ちの飼っているペットは血統にもこだわるらしく、犬の種付けの仲介もビジネスとして成り立ってしまうんですね。

この子の気持ちがわかるのよ

　ジェリー・リーが種付けをすることになった犬の飼い主キャサリンが、ペットの気持ちが分ると言っていますが、愛犬家の方なら、彼女の気持ちが分るのではないでしょうか？長く一緒に暮らしていると、ペットの表情を見ただけで、感情が分るようになります。人間でなくても一緒に暮らしていれば家族の一員です。時には、人間同士より気持ちが通じる事さえあります。この作品のメイン・テーマは、このセリフに象徴されているのかもしれません。