トーマス・ドゥーリー刑事は、最愛の妻トレーシーを病気で失ってからも、警察犬ジェリー・リーと仕事でも私生活でも良きパートナーとして暮らしていた。ある日、何者かに銃撃されたドゥーリーは、ジェリー・リーと共に捜査を進めて行くが、高齢化によって俊敏さの無くなったジェリー・リーを引退させるように上司に命令され、女性刑事ウェルズと優秀な警察犬ゼウスが、捜査に協力する事になるのだが・・・。

ネットで気軽にDVD CDレンタル　ぽすれん 

　１９９９年アメリカ作品。監督は、チャールス・T・カンガニス、主演は、『サルバドル・遥かなる日々』『リーマン・ジョー！』などのジェームズ・ベルーシ。１９８８年度作品『Ｋ−９』の続編、人間嫌いの警察犬ジェリー・リーとドゥーリー刑事のコンビの活躍を描くコメディ作品。

　警察犬と刑事のコンビの活躍を描いて大ヒットした『Ｋ−９』の続編ですが、前作以上にコメディ的な要素が強調されています。前作と違って、主人公のドゥーリーと警察犬ドゥーリーがいがみ合うジョークはありませんが、女性刑事とオランダ生まれの若い警察犬の登場で、ライバル意識むき出しに捜査を続ける二組のペアが、かなり笑わせてくれますし、ドゥーリーと上司の関係も険悪で、爆笑ポイントが多くなっています。前作同様、愛犬家の方、犬好きの方には絶対にオススメできる作品ですが、高齢になった犬の体力が落ちて、気力が無くなってくるような描写は、ユーモアを交えながらもリアルな描写で、老犬を飼っている方や、老衰で愛犬を失った事がある方は、ツライ気持ちを思い出してしまうかもしれません。コメディ的な要素が強調されている分、刑事物としてストーリーの面白さ、迫力には欠け、サイコ野郎が犯人という設定も安易な気がしますが、コメディ映画としては、隠れた傑作だと思います。

あいつは繊細だが、俺は、むら気なだけさ

　ウェルズ刑事は、ドゥーリー刑事と警察犬ジェリー・リーは似ていると指摘しますが、ドゥーリーは、それを否定します。自分は気まぐれでむら気なだけだが、ジェリー・リーは本当に繊細なんだ！と言うドゥーリーの言葉には、ジェリー・リーを良く理解したパートナーとしての愛情が表れています。ドゥーリーとジェリー・リーの関係を象徴するような言葉で、ホッとさせられます。

　《　検索用　》

ジェームズ・ベルーシ

Ｋ−９

Ｋ−９１１