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村の写真集
 

●監督
三原光尋

●キャスト
藤竜也
海東健
宮地真緒
原田知世

●上海国際映画祭最優秀作品賞

●上海国際映画祭最優秀男優賞

 

■ ストーリー ■

 
 プロのカメラマンを目指し東京でアルバイトをしている孝は、父親の仕事を手伝う為に帰郷する。孝の故郷の村が、ダムの建設予定地になり住民が引越しを余儀なくされたため、消えてしまう村の人々の写真を残そうという企画を孝の父親が引き受けたのだ。厳格な父親とうまくいっていなかった孝は帰郷をためらったが、恋人のすすめもあって助手の仕事を引き受けて帰郷するが、写真撮影の仕事がはじまってすぐに、予想通り孝と父親がケンカしてしまい・・・。


画像安定装置の使い方

■ レビュー ■


 2004年日本映画。監督は、三原光尋、出演は、藤竜也、海東健、宮地真緒 原田知世など。ダムの建設計画によって無くなってしまう村を舞台に、厳格な父親とその家族の愛情、村の人々の交流を描く人間ドラマ。

 厳格で愛情表現が下手な父親と子供たちの愛情を描いた名作です。感動で号泣できる日本映画の名作です。上海国際映画祭で最優秀作品賞を受賞しました。中国映画の名作『山の郵便配達』に似た物語ですが、本作では現代の日本が舞台になっているので、日本人にとっては、共感できる要素が多く感動もひとしおでしょう。上海国際映画祭で主演男優賞を獲得した藤竜也さんの名演が光る作品ですが、親の気持ちを理解できない今風の息子を海東健さんが、父親の唯一の理解者で心優しい娘を宮地真緒さんが好演し、出演時間は短いもののベテラン女優原田知世さんがクライマックスシーンを存在感のある演技で飾っている点も見逃せません。感動的なストーリーを台無しにするようなヘタな俳優を起用せず、適材適所に実力のある俳優をキャスティングしているので物語にのめり込んで楽しむ事ができますし、都会で華やかな暮らしをする若者と生まれ故郷で仲間と暮らす若者の価値観の違いなども描かれていて奥の深い感動作になっています。一応、孝の恋愛も描かれていますが、恋愛がテーマの作品では無いので重きを置いていません。恋愛映画が好きな方には、ちょっと路線が違うと思いますが、誰が観ても泣ける感動作としてオススメできる名作です。

 友人にすすめられて観た作品ですが、久しぶりに号泣しました。歳をとって涙腺がゆるくなっているという事を差し引いても、これほど泣ける作品は珍しいです。親の気持ちは自分に子供ができてからじゃないと分からないという話をよく聞きますが、本作も、そんな親心を描いた名作でしょう。しかも、この作品の主人公は、正義感が強く、人情に厚く、他人に感謝する気持ちが強いのが魅力です。もし、頑固で自己中心的な親だったら、親の気持ちを理解できるようになっても、あまり感慨はないでしょう。私も年齢相応には親の気持ちが理解できるようになりましたが、ウチの父親は金の亡者で人間的には尊敬できないので、この作品の父親には憧れます。

ありがとうございます

 日本人にとっては当たり前の言葉ですが、この作品の中で、主人公の健一の口から出てくるありがとうには、心の底からの感謝の気持ちが伝わってきます。ありがとうの一言を聞くたびに心が温かくなり謙虚な気持ちにさせてくれます。ありがとうという言葉が、これほど多い日本映画は無いかもしれません。

この村の人が好きなんや

 夢を実現するために都会に行くと言えば聞こえはいいですが、都会で暮らしたがる人間はどちらかというと自分勝手でエゴが強い人間が多いんですよね。私もミュージシャンを目指して東京に出た人間なので、人様の事を批判できる立場ではありませんが、給料のいい会社に入りたいとか、自分の才能を生かした仕事をしたいとか、有名になりたいという動機は、大体は自分本位の生き方で、家族や故郷の友人たちの事を考えていない人が多いですね。ドイツ映画の名作『バグダッド・カフェ』では、好きな人たちと暮らすために町を離れない人間たちが描かれていますが、故郷に残るか、都会へ行くかという選択の基準では、自分の住んでいる町の人間が好きかどうかというのは、大きな要因になると思います。私も、今住んでいる町の人間が大好きだからという理由で住んでいます。放射能の問題、給料が安いなどの問題はありますが、大好きな人たちと一緒に暮らせる事に幸せを感じています。

 

ウチじゃ、ウチ

 村の写真集の撮影もいよいよ最後。最後に残ったのは高橋写真館の家族の写真です。自分たちの写真を撮ることをすっかり忘れていた父親の健一に、息子の孝が家族全員で写真を撮ろうと提案します。このシーンは何度観ても号泣です。

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撮影テクニック

 父親のように生き生きとした表情の写真が撮れないことで孝が悩むシーンがありますが、これはテクニック以前の問題です。もちろん被写体の魅力を引き出すのもカメラマンのテクニックの一つですが、素人でも、撮影者が被写体の人間と親しい人間ならば魅力を引き出す事が可能です。逆に、どんなに撮影テクニックに優れた撮影者でも、被写体に嫌われていたり信用されていなかったりすると、表情が硬くなり本人の魅力を引き出すことができません。以前、海外主張中の友人に頼まれて仲間の写真をメールで送った事があるのですが、私が撮影した写真でないことがすぐにバレてしまいました。極端に人見知りするタイプの内向的な女の子が満面の笑みで写った写真を見て、『お前が撮って、こんな顔するわけないだろ』というわけです。仲間内で一番明るく気さくな女の子に撮影を頼んだら、いい写真が撮れましたが、私はコワモテのオヤジなので、撮影者が怖いと笑顔どころか顔が引きつってしまうんですよね。被写体が人間の場合、撮影者との信頼関係が表情に出てしまうんです。ですから、もし誰か好きな人がいて、その人の写真が欲しいなら、その人と一番仲のいい人に写真を撮ってもらうのがベストです。本作では、父親の健一は村の人に好かれて信頼されているだけでなく、笑顔で謙虚に写真を撮らせてもらうという姿勢で接する事によって、それぞれの魅力を引き出しています。すぐに信頼関係が築けなくても、撮影者の笑顔と謙虚な態度、これは必要だと思います。

 

 

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